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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド


16.7.3 NNMiのバックアップとリストア

〈この項の構成〉

(1) NNMiのバックアップ

アプリケーションフェイルオーバー構成のNNMiは,通常のシステムと同様の手順でバックアップを実行できます。ただし,-forceオプション(強制的にバックアップに適した状態にする)は使用できませんので,事前にバックアップに適した状態にしてからバックアップをします。

アクティブサーバー側で,次の手順を実行してください。

  1. バックアップに適した次の状態にする。

    nnmbackup.ovplを使用する場合

    オンラインバックアップの場合:NNMiサービスを起動状態にする

    オフラインバックアップの場合:NNMiサービスを停止状態にする

    nnmbackupembdb.ovplを使用する場合

    NNMiサービスを起動状態にする

  2. バックアップを実行する。

    nnmbackup.ovplまたはnnmbackupembdb.ovplコマンドを実行します。

    注意事項

    バックアップは,アクティブサーバー側(オフラインバックアップでNNMiを停止する場合は,直前まで稼働していたサーバー)で行ってください。

(2) NNMiのリストア

アクティブおよびスタンバイNNMi管理サーバーがアプリケーションフェイルオーバー構成の場合に,以前のバックアップからNNMiデータベースをリストアするには,次の手順を実行します。

  1. アクティブNNMi管理サーバーでnnmcluster -haltコマンドを実行する。

    アクティブサーバーとスタンバイサーバーの両方のNNMiが停止します。nnmclusterコマンドをオプションなしで実行(インタラクティブモード)またはnnmcluster -displayコマンドを実行し,NNMiサービスが停止したことを確認します。

  2. アクティブおよびスタンバイNNMi管理サーバーの次のディレクトリを削除または移動する。

    • Windows

      %NnmDataDir%shared\nnm\databases\Postgres_standby

      %NnmDataDir%shared\nnm\databases\Postgres.OLD

    • UNIX

      $NnmDataDir/shared/nnm/databases/Postgres_standby

      $NnmDataDir/shared/nnm/databases/Postgres.OLD

  3. アクティブNNMi管理サーバーでデータベースをリストアする。

    a アプリケーションフェイルオーバー構成の設定を一時的に解除します。

    次のファイルのクラスタ名「com.hp.ov.nms.cluster.name」をコメントに(行の先頭に #! を付ける)してください。

    Windows

    %NnmDataDir%shared\nnm\conf\props\nms-cluster.properties

    UNIX

    $NnmDataDir/shared/nnm/conf/props/nms-cluster.properties

    b 通常どおり,データベースをリストアします。nnmrestore.ovplまたはnnmrestoreembdb.ovpl-forceオプションを指定して実行します。-forceオプションを指定してリストアに必要なサービスが起動したあと,リストアが実行されます。これらのコマンドについては,「18.3 NNMiデータをリストアする」を参照してください。

    nnmbackup.ovplでバックアップしたデータをリストアした場合は,手順aの変更がリストアしたファイルで上書きされているおそれがあるため,もう一度手順aを実施してください。

    c アクティブNNMi管理サーバーでovstopコマンドを実行します。手順bでリストア処理のために起動したサービスが停止します。

    d アプリケーションフェイルオーバー構成を再設定します。

    次のファイルでクラスタ名「com.hp.ov.nms.cluster.name」のコメントを解除(手順aで付けた#!を削除)してください。

    Windows

    %NnmDataDir%shared\nnm\conf\props\nms-cluster.properties

    UNIX

    $NnmDataDir/shared/nnm/conf/props/nms-cluster.properties

  4. アクティブNNMi管理サーバーでovstartコマンドを実行する。

  5. アクティブNNMi管理サーバーが新しいバックアップ(アクティブとスタンバイが同期を取るためのZIPファイル)を生成するまで待つ。

    この手順が完了したことを確認するには,nnmcluster -displayコマンドを実行し,ACTIVE_NNM_RUNNINGメッセージを検索します。

  6. スタンバイNNMi管理サーバーでovstartコマンドを実行する。

    スタンバイNNMi管理サーバーは新しいバックアップ(手順5.で作成されたZIPファイル)をコピーして抽出します。この手順が完了したことを確認するには,nnmcluster -displayコマンドを実行し,STANDBY_READYメッセージを検索します。