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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド


16.3.2 NNMiクラスタセットアップウィザードを使用したアプリケーションフェイルオーバーの設定

NNMiクラスタセットアップウィザードは,アプリケーションフェイルオーバーで使用するNNMi内のクラスタの設定プロセスを自動化します。ウィザードでは,次の操作ができます。

  1. サポートされるWebブラウザに次のURLを入力して,クラスタセットアップウィザードを起動する。

    http://<NNMiserver>:<port>/cluster
    • <NNMiserver>は,NNMiホストの値です。

    • <port>は,NNMiポートの値です。

  2. システムの[ユーザー名][パスワード]を入力して[ログイン]ボタンをクリックし,NNMiにログインする。

  3. [ローカルホスト名][リモートクラスタノード]の値を入力してクラスタノードを定義し,[次へ]をクリックする。

  4. [通信結果]ページで,通信の検証結果を確認する。

    エラーが発生した場合は[前へ]をクリックして問題を修正します。エラーが発生しなかった場合は[次へ]をクリックします。

  5. [クラスタプロパティを定義]ページで,[クラスタ名]を入力して[バックアップ周期(時間)]を定義する。

    [クラスタ名]は,英数字で指定してください。次に自動フェイルオーバーを有効にするかどうかを指定します。[次へ]をクリックします。

  6. [クラスタポートを定義]ページで,[開始クラスタポート][ファイル転送ポート]の値を入力する。

    NNMiクラスタでは,[開始クラスタポート]で始まる4個の連続したポートが使用されます。

  7. [次へ]をクリックする。

  8. [要約]ページで,入力した情報の概要を確認する。

    戻って設定情報を変更する場合は[前へ]をクリックします。変更しない場合は[コミット]をクリックしてクラスタ設定を保存します。

  9. 最後の概要には,設定が成功したかどうかが示される。

    設定が成功していない場合,[前へ]をクリックして問題を修正します。

    クラスタのセットアップに成功している場合,ブラウザを閉じます。

  10. 両方のノードでovstopを実行して,両方のノードのNNMiを直ちに停止する。

  11. 両ノード間のクラスタ通信に使用するNICを設定する。

    詳細については,「16.3.3 アプリケーションフェイルオーバー通信の設定」を参照してください。

  12. 両方のノードでnnmclusterコマンドを実行して,2つのノードをクラスタ構成にできることを確認する。

    ノードをクラスタ構成にできない場合は,「16.3 アプリケーションフェイルオーバー構成のNNMiを設定する」を参照してください。

  13. nnmcluster -daemonコマンドを使用して,アクティブにするノード上のNNMiを起動する。

    NNMiがACTIVEをレポートするまで待機します。詳細は「16.3 アプリケーションフェイルオーバー構成のNNMiを設定する」を参照してください。

  14. nnmcluster -daemonコマンドを使用して,スタンバイノードを起動する。