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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド


8.8 ディレクトリサービスへのSSL接続を設定する

デフォルトでは,ディレクトリサービス通信を有効にすると,NNMiは,ディレクトリサービスからデータを取得するときにLDAPプロトコルを使用します。ディレクトリサービスでSSL接続が必要な場合は,SSLプロトコルを有効にして,NNMiとディレクトリサービスの間を流れるデータを暗号化する必要があります。SSLプロトコルを有効にするときはldap.properties ファイルにjava.naming.security.protocol=sslパラメータを設定してください。

SSLでは,ディレクトリサービスホストとNNMi管理サーバーの間で信頼関係を確立する必要があります。この信頼関係を確立するには,証明書をNNMiトラストストアに追加します。証明書は,ディレクトリサービスホストの識別情報をNNMi管理サーバーに示すものです。

SSL通信用のトラストストア証明書をインストールするには,次の手順を実行します。

  1. ディレクトリサーバーから会社のトラストストア証明書を取得する。

    ディレクトリサービス管理者からこの証明書のテキストファイルのコピーを入手できます。

  2. NNMiトラストストアが格納されているディレクトリに移動する。

    • Windows:%NNM_DATA%\shared\nnm\certificates

    • UNIX:$NNM_DATA/shared/nnm/certificates

    certificatesディレクトリから,この手順のコマンドすべてを実行します。

  3. 会社のトラストストア証明書をNNMiトラストストアにインポートする。

    a 次のコマンドを実行します。

    Windows

    %NnmInstallDir%\nonOV\jdk\nnm\bin\keytool -import \

    -alias nnmi_ldap -keystore nnm.truststore \

    -file <Directory_Server_Certificate.txt>

    UNIX

    $NnmInstallDir/nonOV/jdk/nnm/bin/keytool -import \

    -alias nnmi_ldap -keystore nnm.truststore \

    -file <Directory_Server_Certificate.txt>

    <Directory_Server_Certificate.txt>は,会社のトラストストア証明書です。

    (凡例)

    行の最後の\は,行が続いていることを示します。

    b トラストストアのパスワードの入力を求められたら,ovpassと入力します。

    c 証明書の信頼を確認するメッセージが表示されたら,yと入力します。

    証明書をトラストストアにインポートするときの出力例

    このコマンドによる出力形式は次のとおりです。

    Owner: CN=NNMi_server.example.com

    Issuer: CN=NNMi_server.example.com

    シリアル番号 : 494440748e5

    Valid from: Tue Oct 28 10:16:21 MST 2008 until: Thu Oct 04 11:16:21 MDT 2108

    Certificate fingerprints:MD5: 29:02:D7:D7:D7:D7:29:02:29:02:29:02:29:02:29:02

    SHA1: C4:03:7E:C4:03:7E:C4:03:7E:C4:03:7E:C4:03:7E:C4:03

    Trust this certificate? [no]: y

    Certificate was added to keystore

  4. トラストストアの内容を確認する。

    Windows

    %NnmInstallDir%\nonOV\jdk\nnm\bin\keytool.exe -list \

    -keystore nnm.truststore

    UNIX

    $NnmInstallDir/nonOV/jdk/nnm/bin/keytool -list \

    -keystore nnm.truststore

    (凡例)

    行の最後の\は,行が続いていることを示します。

    トラストストアのパスワードの入力を求められたら,ovpassと入力します。

    トラストストアの出力例

    トラストストアの出力形式は次のとおりです。

    Keystore type: jks

    Keystore provider: SUN

    Your keystore contains 1 entry

    nnmi_ldap, Nov 14, 2008, trustedCertEntry

    ,Certificate fingerprint (MD5):

    29:02:D7:D7:D7:D7:29:02:29:02:29:02:29:02:29:02

    トラストストアには複数の証明書を含めることができます。

  5. 次のコマンドを実行してNNMi を再起動する。

    ovstop
    ovstart

keytoolコマンドの詳細については,http://www.oracle.com/technetwork/java/index.htmlで「鍵と証明書の管理ツール」を検索してください。