jirmvmdel
機能
デプロイ済みの仮想ホストを,仮想化ソフトウェア上から削除して,管理状態を削除待ちにするコマンドです。
実行時の前提条件
- JP1/ITRM ServiceおよびJP1/ITRM DB Serviceが起動している必要があります。
- 仮想ホストは,探索で発見後,管理対象に設定し監視状態が「監視」または「監視停止」である必要があります。
- 操作対象が仮想ホストの場合,仮想ホストを管理している仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアが稼働している必要があります。
- クラスタ環境の場合は,実行系サーバでコマンドを実行する必要があります。待機系サーバで実行した場合は,エラーとなります。
- HVMの仮想ホストを削除する場合の前提条件については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」の,仮想ホストの構成変更についての説明を参照してください。
形式
jirmvmdel {-res リソース名 | 仮想ホスト名} [-wait] [-q]
引数
-res リソース名
削除する仮想ホストのリソース名を指定します。
仮想ホスト名
削除する仮想ホスト名を指定します。なお,仮想ホスト名がオプション(-res,-wait,または-q)と同じ文字列の場合は,-resオプションでリソース名を指定してください。
-wait
処理が完了するのを待って,コマンドを終了する場合に指定します。このオプションを省略した場合,削除の処理要求をしたあとすぐにコマンドが終了し,処理結果は表示されません。
-q
非対話形式でコマンドを実行するときに指定します。コマンドを自動実行する場合など,ユーザーの確認を省略したいときに使用します。
注意事項
- コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーを押して処理を中止すると,処理が失敗するおそれがあります。正しく処理されているかどうかは,タスク画面のタスク一覧エリアで確認してください。
- 仮想ホストを削除するときは,.vmdkなどの仮想ホストの関連データを含めて削除します。仮想ホストの関連データを残す場合は,仮想ホストの退避を実行してください。
- jirmvmdelコマンドで仮想ホストを削除した場合,仮想ホストの実体は削除されますが,JP1/ITRMの管理対象としては,[削除待ちリソース一覧]エリアに残った状態になります。JP1/ITRMからITリソースを削除する場合は,-state deletedオプションを指定したjirmstatuschangeコマンドを実行してください。または,[削除待ちリソース一覧]エリアから削除してください。
- jirmvmdelコマンドで削除したITリソースを,[削除待ちリソース一覧]エリアから管理対象に移動することはできません。
- jirmvmdelコマンドで削除したITリソースが利用しているIPアドレスを除いて,[削除待ちリソース一覧]エリアで利用しているIPアドレスは,デプロイ時に使用することはできません。
- 操作対象の仮想ホストは停止している必要があります。
戻り値
0 | 正常終了 |
1 | 引数不正 |
2 | JP1/ITRM ServiceまたはJP1/ITRM DB Serviceが起動していない |
8 | メモリ不足 |
12 | 通信エラー |
16 | 実行権限がない |
19 | ユーザー問い合わせで処理を中止した |
35 | 同時に実行できるコマンドの数を超えている |
106 | コマンドの前提条件を満たさない仮想ホストを指定した |
130 | [Ctrl]+[C]キーを押してコマンドを中止した |
145 | コマンド実行エラー(エラーの詳細はメッセージで確認) |
254 | 重複しているリソース名を指定した |
255 | その他のエラー |
使用例1
ITリソース「vmhost1」を削除する場合(処理が完了するのを待ってコマンド終了する場合)
jirmvmdel -res vmhost1 -wait -q
使用例2
ITリソース「vmhost1」を削除する場合
jirmvmdel -res vmhost1 -q