リソースグループごとに収集したITリソースの予約状況を分析して,今後の予約傾向を予測します。その結果から,過不足が予想されるITリソースを判断して,リソースグループ内の中長期的な導入や削減の予定を検討します。
ここでは,リソースグループ内のメモリの予約状況を調査した結果,将来的にメモリの増設が必要だと判明する例を説明します。
このように,リソースグループ全体のレポートから将来的なリソース不足の可能性を予測するだけではなく,リソースグループの内訳(メモリ,CPU,プール,仮想化ソフトウェア,業務グループなど)で,分析の切り口を変えてデータを加工し,中長期のITリソース導入・削減計画の指標に活用することができます。
jirmreportコマンドを実行して出力される,仮想化ソフトウェア割り当て実績レポートを利用します。ここでは,現在(2011年5月10日)から過去1年間を対象にしたリソースグループAのメモリの予約状況を出力することとします。
jirmreport -alloc hvhis -rg リソースグループA -metric memory -date 20100510 -range year -f 出力先ファイル名 |
DATE,TOTALPERF,ALLOCATEDPERF,UTIL(%) |
jirmreportコマンドを実行して出力される,予約状況・予約実績一覧レポートを利用します。ここでは,現在(2011年5月10日)から過去1年間を対象にしたリソースグループAのすべてのITリソースの予約状況・予約実績を出力することとします。
jirmreport -resv -rg リソースグループA -date 20110510 -range year -f 出力先ファイル名 |
RESERVATIONID,RESERVATIONNAME,...,HVHOSTNAME,...,RESOURCESTART,RESOURCEEND,...,RESERVEDCPUCLOCK(MHz),RESERVEDNUMOFCPUCORE,RESERVEDMEMORY(MB),... |
jirminfolistコマンドを実行して出力される,各リソースのスペック情報を利用します。ここでは,リソースグループAのすべてのITリソースの構成情報を出力することとします。
jirminfolist -rg リソースグループA -f 出力先ファイル名 -d |
DEVICE,TYPE,RESOURCENAME,HOSTNAME,...,CPUCLOCK(MHz),NUMOFCPUCORE,CPUSMT,CPUOCCUPATIONTYPE,MEMORY(MB),... |