ここでは,物理ホストをスケールダウンする手順を説明します。スケールダウンとは,ホストのメモリやCPUなどの性能を低くして,パフォーマンスを抑えることです。
- ■流れ
- 大まかな手順を次に示します。太字の部分がJP1/ITRMで実施する作業です。
- ITリソース利用者から連絡されたスケールダウンの要件を確認する。【必須】
- 現在提供している物理ホストがスケールダウンできるかどうか確認する。【必須】
スケールダウンできるかどうかは,物理ホストの[システム]タブで,モデル名や現在のスペックを確認して判断します。スケールダウンできる場合とできない場合によって,このあとの手順が異なります。
- スケールダウンできる場合
- スケールダウンの期間を確保するために,物理ホストの保守期間を予約する。【必須】
- 現在提供している物理ホストをスケールダウンする。【必須】
- スペックが要求されたとおりに変更できているか,リソース管理画面の[システム]タブで確認する。【必須】
- スケールダウンを画面で確認できたら,スケールダウンが完了したことをITリソース利用者に連絡する。【必須】
- スケールダウンできない場合
- 代替となる物理ホストを検索して予約する。【必須】
- 代替となる物理ホストを準備して,現在提供している物理ホストから移行する。【必須】
- スペックが要求されたとおりに変更できているか,リソース管理画面の[システム]タブで確認する。【必須】
- スケールダウンを画面で確認できたら,スケールダウンが完了したことをITリソース利用者に連絡する。【必須】
物理ホストのスケールダウンは,ITリソース利用者から連絡された要件が異なるだけで,物理ホストのスケールアップと同じです。詳細については,同様の操作手順である「4.4.1 物理ホストをスケールアップする」を参照してください。