4.4.1 物理ホストをスケールアップする
物理ホストをスケールアップする手順を説明します。スケールアップとは,ホストのメモリやCPUなどを増強し,パフォーマンスを向上させることです。
- ■流れ
- 大まかな手順を次に示します。太字の部分がJP1/ITRMで実施する作業です。
- ITリソース利用者から連絡されたスケールアップの要件を確認する。【必須】
- 現在提供している物理ホストがスケールアップできるかどうか確認する。【必須】
スケールアップできる場合とできない場合によって,このあとの手順が異なります。
- スケールアップできる場合
- スケールアップの期間を確保するために,物理ホストの保守期間を予約する。【必須】
- 現在提供している物理ホストをスケールアップする。【必須】
- スペックが要求されたとおりに変更できているか,リソース管理画面の[システム]タブで確認する。【必須】
- スケールアップを画面で確認できたら,スケールアップが完了したことをITリソース利用者に連絡する。【必須】
- スケールアップできない場合
- 代替となる物理ホストを検索して予約する。【必須】
- 代替となる物理ホストを準備して,現在提供している物理ホストから移行する。【必須】
- 移行できたら,スケールアップが完了したことをITリソース利用者に連絡する。【必須】
- <この項の構成>
- (1) 物理ホストがスケールアップできるかどうか確認する
- (2) スケールアップの期間を確保するために,物理ホストの保守期間を予約する
- (3) リソース管理画面の[システム]タブで確認する
- (4) 代替となる物理ホストを検索して予約する
(1) 物理ホストがスケールアップできるかどうか確認する
■操作
- [リソース管理]タブを選択する。
- [リソース管理メニュー]から,提供している物理ホストが所属している業務グループを選択する。
- リソース一覧エリアで,提供している物理ホストをクリックする。
- 詳細情報エリアの[システム]タブを選択する。
物理ホストのスペックやモデルなどが表示されます。物理ホストがスケールアップできるかどうか確認してください。
(2) スケールアップの期間を確保するために,物理ホストの保守期間を予約する
(3) リソース管理画面の[システム]タブで確認する
物理ホストのスケールアップ,または移行が完了したら,リソース管理画面の[システム]タブで,ホストのCPUやメモリなどの情報を参照して,スペックが要求されたとおりに変更できているか確認します。[システム]タブの表示手順については,同様の操作手順である「4.4.1(1) 物理ホストがスケールアップできるかどうか確認する」を参照してください。
(4) 代替となる物理ホストを検索して予約する