ITリソース利用者から要求されたシステムの要件を基に,ホストの予約に必要な情報を検討します。ホストの予約時には,次の表の情報が必要です。これらの項目を,運用に合わせて検討し決めておいてください。
予約時に必要な情報 | 必須 | 説明 | 情報を指定する画面 |
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業務グループ | ○ | ITリソース利用者が利用している業務グループ名を控えておいてください。業務グループに関連づけられたリソースグループから,要件に合致するホストを検索して予約します。 | スケジュール画面 |
予約名 | ○ | 予約の名称を決めます。予約名は,ITリソース利用者からのメールの管理番号など,提供依頼と予約の関連がすぐにわかる名称にしておくと便利です。 | 予約画面 |
コメント | △ | 予約に対しコメントを付けられます。例えば,ITリソース利用者からの連絡事項を,覚え書きとして残しておきたい場合に使うと便利です。 |
予約期間 | ○ | JP1/ITRMでは,次の2つを合わせた期間を予約期間と呼びます。それぞれの期間を決めておいてください。
- 利用期間
ホストを実際に利用する期間のことです。ITリソース利用者から連絡された,ホストを実際に利用する期間を控えておいてください。
- 保守期間
ホストの準備や提供終了後のメンテナンスをする期間のことです。ITリソース利用者から要求されたシステムに対し,準備やメンテナンスにどのくらいの期間が必要か決めておいてください。また,保守期間中にタスクを実行する場合は,タスクが完了するかどうかも考慮して,保守期間を決めてください。
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リソース | ○ | 予約するホストの種類を検討します。ITリソース利用者から要求されたシステムの要件に合わせて,次のどちらにするか決め,それぞれ検討しておいてください。
- 構築済みのホストを予約する
- 構築済みのホストを予約する場合,次の項目を検討し決めておきます。
- 種別
ホストの種別を決めます。物理ホスト,仮想ホスト,HAクラスタグループの3種類から選べます。
- OS
予約するホストのOSを決めます。
- 仮想ホストを構築して予約する
- 仮想ホストを構築して予約する場合,次のどの方法で構築するかを決め,検討します。
- 仮想イメージテンプレートを使って構築する場合
構築に使用する仮想イメージテンプレート,および台数を決めておきます。
- 退避イメージを使って構築する場合
構築に使用する退避イメージを決めておきます。
- リソースプールを指定して構築する場合
構築先となるリソースプール,および台数を決めておきます。
| ホスト検索画面 |
スペック | ○ | ITリソース利用者から要求されたシステムの要件を基に,予約するホストについて次の項目を決めておいてください。
- CPU
- メモリ
- NICポート数(構築済みのホストを予約する場合だけ必要)
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ホスト名および管理IPアドレス | ○ | 仮想ホストを構築して予約する場合,次の項目を決めておいてください。
- ホスト名
構築する仮想ホストのホスト名を決めておきます。
- 管理IPアドレス
管理IPアドレスとは,JP1/ITRMが管理するITリソースに割り当てる管理用のIPアドレスです。構築する仮想ホストの管理IPアドレスを決めておきます。なお,管理IPアドレス設定時に表示される[IPアドレス選択]画面では,未使用の管理IPアドレスが一覧で表示されるため,それを参考に決めることもできます。
| 予約画面 |
タスク | △ | 提供前の準備や提供終了後のメンテナンスのために行うタスクを決めておいてください。タスクには,実行予定の日時および自動で実行するかどうかを設定できます。 設定できるタスクは次のとおりです。なお,タスクを実行できる期間は,保守期間だけです。保守期間中にタスクが完了するよう,保守期間とタスクを調整してください。
- デプロイ
仮想イメージテンプレートを使って仮想ホストを構築します。
- 起動
ホストを起動します。
- 停止
ホストのOSをシャットダウンします。
- リブート
ホストのOSをリブートします。
- 退避
仮想ホストを退避イメージとしてライブラリに保存します。
- 復元
ライブラリに保存された退避イメージを使って仮想ホストを再構築します。
- 削除
仮想ホストを削除します。
- コマンド実行
JP1/ITRMが導入されているサーバに対し,コマンドを実行します。Windowsのコマンドプロンプトで実行できるコマンドが使用できます。
- 監視開始
ホストの監視を開始します。
- 監視停止
ホストの監視を停止します。
- 強制リブート
仮想化ソフトウェアから仮想ホストを強制的にリブートします。
- 強制停止
仮想化ソフトウェアから仮想ホストを強制的に停止します。
- 設定変更
仮想ホストのスペックを変更します。
- デプロイや退避イメージの復元など,大容量のファイルを使うタスクを設定する場合
- デプロイ,退避および復元は,仮想イメージテンプレートや退避イメージといった大容量のファイルを使うタスクのため,タスク実行時には,同じネットワークに接続しているホスト全体に影響を及ぼすおそれがあります。タスク画面で,実行予定時間に大容量のファイルを使うタスクが重なっていないか確認して,それらのタスクを一度にたくさん実行しないよう調整してください。
| [期間とタスク設定]画面 |