5.3.1 提供媒体を使ったインストール

提供媒体を使ってJP1/ITRMをインストールする手順を次に示します。なお,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールの方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)」を参照してください。

  1. 提供媒体をCD-ROMドライブに入れ,インストールする。
    自動的に起動するインストーラーの指示に従ってインストールします。次の項目を入力します。
    なお,これらの項目は,新規でインストールする場合にだけ指定できます。バージョンアップする場合は変更できません。
    ユーザー情報
    ユーザー情報を指定します。
    インストール先フォルダ
    インストール先のフォルダを指定します。指定したフォルダの下にJP1ITRMフォルダが作成され,製品がインストールされます。インストール先フォルダのデフォルトは,システムドライブ:¥Program Files (x86)¥Hitachiです。
    JP1/ITRMのインストール先フォルダに指定できる場所は,固定ディスクだけです。リムーバブルディスク,ネットワークディスクなどにはインストールできません。
    仮想イメージテンプレートおよび退避イメージ格納フォルダ
    JP1/ITRMで使用する仮想イメージテンプレートおよび退避イメージ格納フォルダを指定します。
    サーバアクセス情報
    サーバアクセス情報として,[HTTPポート番号],[メール送信元識別名]などを指定します。指定したメール送信元識別名は,ユーザー設定プロパティファイルのCO.IDNameに設定されます。サーバアクセス情報の詳細を次の表に示します。

    表5-1 インストーラーで指定するサーバアクセス情報

    設定項目説明インストール時のデフォルト値
    [HTTPポート番号]HTTPポート番号を指定します。23500
    [メール送信元識別名]インストーラーを実行しているコンピュータ名を指定します。インストーラーを実行しているコンピュータ名
    [Webサーバ通信ポート番号]Webサーバ通信のポート番号を指定します。23501
    [通信終了ポート番号]通信を終了するポート番号を指定します。23502
    [DBポート番号]データベースのポート番号を指定します。23503
    [RMIポート番号]RMIのポート番号を指定します。23504
    [APIポート番号]のチェックボックスAPI機能を有効にします。OFF
    [APIポート番号]APIのポート番号を指定します。23505(API機能を有効にした場合)
    注※
    ほかのアプリケーションなどで使用されていないポート番号を設定してください。

    DCOMの設定の選択
    DCOMの設定を選択します。
    DCOMの設定画面は,WindowsのDCOMの設定が無効状態の場合だけ表示されます。
    WindowsのDCOMの設定が無効状態の場合は,有効にする必要があります。
    ネットワーク環境の選択
    ネットワーク環境の最小帯域を選択します。
    「100Mbps以下」を選択した場合は,JP1/ITRMで管理対象機器との通信量を制御します。
    「1Gbps以上」を選択した場合は,JP1/ITRMで管理対象機器との通信量を制御しません。
    プログラムフォルダ名
    スタートメニューに表示されるプログラムフォルダ名を指定します。デフォルトは,JP1_IT Resource Management - Managerです。
    JP1/ITRMのインストールが完了すると,スタートメニューの[すべてのプログラム]の[JP1_IT Resource Management - Manager]に次のメニューが登録されます。
    • JP1_ITRMログイン画面
    • JP1_ITRM コマンドプロンプト
  2. Windowsをリブートする。
    JP1/ITRMをインストールした場合には,必ずWindowsをリブートしてください。

なお,インストーラーの内容を記録するため,JP1/ITRMのインストール時に,次のログファイルが作成されます。これは,インストールが異常終了した場合に必要な保守資料となります。

Windowsのインストール先フォルダ:¥Temp¥HITACHI_JP1_INST_LOG¥jp1itrm_inst{1|2|3|4|5}.log
Windowsのインストール先フォルダ:¥Temp¥HITACHI_JP1_INST_LOG¥jp1_itrm_mergemodule_inst{1|2|3|4|5}.log
注※
ログファイルは5つ作成され,それぞれ1~5の数値が付いています。