保守期間にタスクとして登録できる操作は,操作の対象にするホストが物理ホストか仮想ホストかによって異なります。それぞれのホストごとにタスクとして実行できる操作を次の表に示します。
表2-32 タスクとして実行できる操作
操作 | 対象となるホスト |
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物理ホスト | 仮想ホスト |
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VMwareまたはHyper-V | HVM |
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デプロイ | × | ○ | ○ |
起動 | × | ○ | ○ |
停止 | × | ○ | ○ |
リブート | ○ | ○ | ○ |
ホットマイグレーション | × | ○ | × |
コールドマイグレーション | × | ○ | × |
退避 | × | ○ | × |
復元 | × | ○ | × |
削除 | × | ○ | ○ |
コマンド実行 | ○ | ○ | ○ |
監視開始 | ○ | ○ | ○ |
監視停止 | ○ | ○ | ○ |
強制リブート | × | ○ | ○ |
強制停止 | × | ○ | ○ |
設定変更 | × | ○ | ○ |
- (凡例)
- ○:実行できる。
- ×:実行できない。
- デプロイタスクおよび復元タスクについて
- 割り当て予約の保守期間で,デプロイおよび復元をタスクとして登録した場合,対象の仮想ホストは手動追加ホストとして追加されます。この手動追加ホストは,タスクが実行されるまでは管理状態が監視停止状態になります。タスクが実行されて仮想ホストがデプロイおよび復元されると,自動で監視状態に置き換えられます。
- デプロイタスクは,スケジュール画面から表示される予約画面の[ホスト詳細]タブから,対象の手動追加ホストに対して,ホスト名と管理IPアドレスを設定してください。ホスト名,または管理IPアドレスが未設定の場合,予約を確定できません。
- 復元タスクは,退避した時点で使用していたIPアドレスとホスト名を使用してください。復元タスクを設定する場合,異なるIPアドレスとホスト名を指定したときは,退避イメージの情報で上書きされます。復元タスクを設定後,ホスト名および管理IPアドレスは編集できません。変更したい場合は,[ホスト詳細]タブから,いったんホスト削除を選択し,再度設定してください。
- 予約を削除した場合,手動追加ホストも削除されます。
- コマンド実行タスクについて
- コマンドを起動した時点でタスク完了となり,終了日時が設定されます。コマンドが終了するまで待機したりコマンド実行結果を格納したりすることはありません。
- コマンドの実行ユーザーはJP1/ITRM Serviceの実行ユーザーとなります。
- コマンドの作業フォルダは,ユーザー設定プロパティファイルで変更できます。指定キー名は,SE.commandWorkPathです。デフォルト値は,ITRMパス¥JP1ITRM¥userです。
- コマンドは絶対パスで指定してください。
- コマンドはタイムアウトされません。
- コマンドの実行時にコマンドプロンプトは表示されません。
- ユーザーが入力を必要とする画面が表示されるコマンドは使用できません。
- JP1/ITRMが停止している間に実行予定だったタスクについて
- JP1/ITRMが停止している間に実行時間が過ぎてしまったタスクは,JP1/ITRMの起動時に実行されます。JP1/ITRMの起動時に実行されるタスクは,起動した時間から過去30分以内に実行予定だった,実行待ちまたは待機中のタスクです。
- 同時に複数のタスクを実行したときの実行順序について
- 同時に複数のタスクを実行したときの実行順序については,タスクIDの番号順にタスクが実行されるわけではありません。
- タスクの保存期間について
- 完了してから5年が経過したタスクは,履歴から自動で削除されます。削除は,毎日3時30分に実行されます。