1.2.3 さまざまな角度からのレポート表示によるITリソースの使用量の確認,最適化

ITリソースを配備したあと,ITリソースの使用量やその推移を確認したり,使用状況をレポート表示したりして,ITリソースの最適化を計画できます。

<この項の構成>
(1) ITリソースの最適化
(2) イベントによる状況把握とレポート機能

(1) ITリソースの最適化

物理ホストや仮想ホストなどが混在した環境で,ITリソースから使用量の観点で情報を収集できます。収集した使用状況の推移を把握することで,ITリソースの割り当てを見直せます。例えば,仮想化ソフトウェアに余裕がない場合に,仮想化環境管理ソフトウェアと連携して別の仮想化ソフトウェアに仮想ホストを移動して,ITリソースを最適化できます。なお,仮想ホスト上のシステムやデータ資産を別の仮想化ソフトウェアやVMクラスタなどのリソースプールに移行する操作のことをマイグレーションと呼びます。

図1-8 ITリソースの最適化

[図データ]

(2) イベントによる状況把握とレポート機能

ITリソースの使用状況を監視するために設定したしきい値を超えた場合,JP1/ITRMからイベントが発行され,ITリソースの使用状況の変化を把握できます。なお,JP1/ITRMでは,しきい値を設定したテンプレートを提供しています。

また,ITリソースの状態,イベント発生状況,ホストの割り当て実績などをレポート表示できます。

イベントの発行やレポートは,ITリソースの使用状況の把握や,ITリソースの最適化を図るための検討材料として役立ちます。

図1-9 レポート表示(物理ホスト割り当て実績の例)

[図データ]