探索の結果,発見されたITリソースは,[発見したリソース一覧]エリアに表示されます。このエリアで新しく発見されたITリソースを確認して,JP1/ITRMの管理対象に設定するかどうかを指定します。
図2-3 [発見したリソース一覧]エリア
![[図データ]](figure/sk020030.gif)
探索によって発見されたときのITリソースの状態は,[発見したリソース一覧]エリアで確認できます。また,[設定メニュー]-[リソースの探索]で項目名をクリックしたときに表示される各エリアの[状態]でも確認できます。
[状態]には,ITリソースの管理状態および探索結果によって,次の表のとおり表示されます。
表2-2 ITリソースの管理状態および探索結果から[状態]に表示される文字列
ITリソースの管理状態 | 探索結果 |
---|
認証に成功した場合 | Pingに応答があるが,認証方法が特定できない場合 | 認証に失敗した場合 | 応答がない場合 |
---|
発見,未処理 | [正常]または空白※ | [警告] | [エラー] | [応答なし] |
管理対象 | 監視対象 | [エラー] | [エラー] |
監視停止 | - | - | - | - |
管理対象外 |
削除待ち |
- (凡例)
- -:何も表示されない。
- 注
- リソース管理画面の[システム]タブに表示されるITリソースの[状態]とは,異なる文字列が表示されます。
- 注※
- ITリソースを初めて発見し管理対象に変更したとき,空白となります。
- 再度,手動で探索するか,探索スケジュールで探索が自動実行されると,状態が「正常」となります。
発見済みのITリソースと新しく発見されたITリソースのホスト名が重複した場合,[重複ホスト名解決]タブに,重複したITリソースが表示されます。ホスト名が重複した場合の原因と対処は次のとおりです。
- 1つのホストが複数のIPアドレスを使用している場合
- ITリソースはIPアドレス単位で探索されます。そのため,1つのホストが複数のNICを持っていて,複数のIPアドレスを使用している場合,同じホストが複数回探索されて,[重複ホスト名解決]タブに表示されます。[統合]ボタンをクリックして1つのホストとして管理してください。
- ホストが論理IPアドレスを使用している場合
- ITリソースはIPアドレス単位で探索されます。そのため,1つのホストが論理IPアドレスを割り振ったインターフェースを持っていて,複数のIPアドレスを使用している場合,同じホストが複数回探索されます。
- ただし,論理IPアドレスをJP1/ITRMから監視した場合,ホストの状況を正しく監視することができません。そのため,論理IPアドレスで発見したサーバは[管理対象外]ボタンをクリックして,管理対象外に設定してください。
- 例:クラスタ構成で複数のサーバで共有するIPアドレスとして論理IPアドレスが使用されていて,該当するIPアドレスをJP1/ITRMで監視した場合,予備系の障害を検知することができません。
- なお,MSCSおよびWSFCの論理IPアドレスを探索した場合,探索に失敗します。
- 発見済みのホストのIPアドレスを変更した場合
- ITリソースはIPアドレス単位で探索されます。そのため,発見済みのホストのIPアドレスの設定を変更した場合,異なるホストとして再度探索されて,[重複ホスト名解決]タブに表示されます。[更新]ボタンをクリックしてJP1/ITRMが管理するIPアドレスの情報を更新してください。
- 発見したホストが新規ホストの場合
- 新規で登録されたホストと発見済みのホストのホスト名が重複している場合,[重複ホスト名解決]タブに表示されます。[新規登録]ボタンをクリックして別のホストとして新規登録してください。
- 複数のホストが1つのホスト名を使用している場合
- ITリソースは,IPアドレス単位で探索されます。複数のホストが1つのホスト名を使用している場合,同じホストが複数回探索されて,[重複ホスト名解決]タブに表示されます。[更新]または[統合]ボタンをクリックして,1つのホストとして管理してください。
- なお,JP1/IM - Managerと連携している場合,ホスト名の重複を解決しないと,探索を実行するたびに「探索した結果,新規にノードが発見されました。」というJP1イベントが発行されます。
仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアは,発見済みのITリソースを再度発見したとき,ホスト名が変更されていると探索エラーとなります。仮想化ソフトウェアまたは仮想化環境管理ソフトウェアが探索エラーとなった場合,次の対処をしてください。
- 予約などの情報を引き継ぐ必要があるとき
- ホスト名を元に戻してください。
- 予約などの情報を引き継ぐ必要がないとき
- 発見済みホストを削除し,再度探索を実施して新規ノードとして発見してください。
なお,この画面から,管理対象にしないITリソースを管理対象外に設定することもできます。
- 参考
- 管理対象の物理ホスト数および仮想化ソフトウェア数の合計を,[管理リソース一覧]エリアの[物理装置数]で確認できます。
![[図データ]](figure/sk020040.gif)