ここでは,JP1/ITRMでVMwareを管理するために必要な準備について説明します。VMwareを管理対象として設定する前に,次の内容を実施してください。
VMware ESXを管理するためには,ドメイン名の設定が必要です。VMware ESXの[DNSおよびルーティング]のプロパティで,ドメイン名を設定してください。
なお,VMware ESXではドメイン名は必須項目のため,一度ドメイン名を設定すると,空白に戻すことはできません。
管理対象のVMware ESXiのロックダウンモードを無効にしてください。ロックダウンモードが有効になっていると,JP1/ITRMでVMwareを管理できません。
管理対象のVMware ESXにはメンテナンスモードの設定をしないでください。
JP1/ITRMでは,メンテナンスモードを設定したVMwareを管理できません。
JP1/ITRMが次に示すVMware ESXとHTTPS接続できるよう設定してください。
VMware ESX 4.1以降の場合,ソケット当たりのコア数を設定できますが,JP1/ITRMでVMware上の仮想ホストに対して,次に示す機能を使用するときは,該当する仮想ホストのソケット当たりのコア数を1に設定してください。
VMware ESXのシステム要件を満たしたハードウェア構成であるか,確認してください。
なお,VMwareを管理するために,独自に必要なハードウェア条件はありません。
デプロイ時は,仮想スイッチを作成して,ネットワークを設定してください。デプロイ先は,リソースプールおよびVMware ESXのどちらか,または両方を指定できます。
デプロイ,復元,およびコールドマイグレーションでは,仮想スイッチの名称の先頭に「ITRM」が付いたポートグループを作成します。また,退避,削除およびコールドマイグレーションでは,次の条件に該当するポートグループを削除します。そのため,あらかじめVMwareに仮想スイッチのポートグループを設定する場合は,ポートグループ名として,先頭に「ITRM」を指定しないでください。
JP1/ITRMからVMware上の仮想ホストをホットマイグレーションするには,vCenterのVMware vMotion機能を使用します。そのためJP1/ITRMからのホットマイグレーションを実行する前に,vCenterで操作対象となる仮想ホストにVMware vMotionを使用するための設定が完了している必要があります。