既存の物理ホスト環境からクラスタ環境に移行する場合の手順を次に示します。
なお,ここでは,現用系に物理ホスト環境があると仮定して説明しています。手順中で実行するコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager リファレンス」を参照してください。
- 次に示す順序でサービスを停止する。
- JP1/ITRM Web Service
- JP1/ITRM Service
JP1/ITRM DB Serviceは起動したままとしてください。
- データをエクスポートする。
スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択し,jirmexportコマンドを実行して,データをエクスポートします。
- 次に示すサービスを停止する。
- JP1/ITRMをアンセットアップする。
スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択し,jirmunsetupコマンドを実行して,JP1/ITRMをアンセットアップします。
- クラスタ環境をセットアップする。
クラスタ環境のセットアップする手順は,新規環境を構築する場合と同じです。「8.3 クラスタ運用でのJP1/ITRMの環境設定(新規インストールからの環境構築)」を参照してください。
- WSFCを使って,実行系サーバを現用系に切り替える。
すでに現用系が実行系サーバになっている場合,この操作は不要です。
- 現用系で,WSFCを使って次に示す順序でサービスを起動する。
- JP1/ITRM DB Service
- JP1/ITRM DB Cluster Service
JP1/ITRM Web ServiceおよびJP1/ITRM Serviceは,停止したままとしてください。
- 現用系で,データをインポートする。
スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択し,jirmimportコマンドを実行し,エクスポートしたデータをインポートします。なお,JP1/ITRMが使用するポート番号は,エクスポート実行時に使用していたポート番号に変更されます。
- 現用系でJP1/ITRMの使用ポート番号を確認する。
スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択し,jirmsetportnoコマンドを実行して,現在のJP1/ITRMの使用ポート番号を確認してください。
- 現用系で,WSFCを使って次に示す順序でサービスを停止する。
- JP1/ITRM DB Cluster Service
- JP1/ITRM DB Service
- WSFCを使って,実行系サーバを予備系に切り替える。
すでに予備系が実行系サーバになっている場合,この操作は不要です。
- 予備系のJP1/ITRM使用ポート番号を現用系に合わせる。
スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択し,jirmsetportnoコマンドを実行して,手順9で確認したポート番号を設定してください。データのインポート前後でポート番号の設定を変更していない場合,この操作は不要です。