6.2.9 仮想化環境管理ソフトウェアの設定

ここでは,仮想化環境管理ソフトウェアの設定について説明します。

<この項の構成>
(1) vCenterの設定
(2) SCVMMの設定

(1) vCenterの設定

vCenterで設定する内容について説明します。

(a) 設定内容

vCenterはWindows Server上で動作するため,次の内容をWindowsが動作する物理ホストと同じように設定にしてください。

(2) SCVMMの設定

SCVMMで設定する内容について説明します。

(a) 設定内容

SCVMMはWindows Server上で動作するため,次の内容をHyper-Vと同じように設定にしてください。

これらの条件,設定に加えて,SCVMMのVMMサーバとVMM管理者コンソールを同じ物理ホストにインストールしてください。

また,次の名称にシングルクォーテーション('),ダブルクォーテーション("),バッククォーテーション(`),およびドルマーク($)の記号を使用しないでください。

(b) Enable-PSRemotingの実行

SCVMMをインストールしたサーバが,JP1/ITRMからの要求を受け付けるようにするため,SCVMMをインストールしたサーバ上で次の操作を実施してください。

  1. スタートメニューから[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[PowerShell]を選択する。
  2. PowerShell上でEnable-PSRemotingを実行する。
    Enable-PSRemotingの詳細については,Microsoftのホームページを参照してください。
(c) シェルの同時使用数を設定

管理対象のSCVMMサーバで,シェルの同時使用数を設定します。SCVMMをインストールしたサーバ上で次の操作を実施してください。

  1. スタートメニューから[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[PowerShell]を選択する。
  2. PowerShell上で次のコマンドを実行する。
    Set-Item WSMan:¥localhost¥Shell¥MaxShellsPerUser xxx
注※
xxxは,JP1/ITRM - Managerで管理するVM数JP1/ITRM - Manager以外でPowerShellを利用する場合の同時利用数を示します。

シェルの同時使用数を500件に設定する場合のコマンドの実行例を次に示します。

C:¥PS> Set-Item WSMan:¥localhost¥Shell¥MaxShellsPerUser 500

(d) ライブラリサーバ上の設定

ライブラリサーバを次のように設定してください。

(e) 統合サービスをインストール

SCVMMおよびHyper-Vで管理する仮想ホストをシャットダウンするには,ゲストOS上にHyper-Vの統合サービスをインストールする必要があります。

(f) SCVMMの設定時の注意事項

管理対象のSCVMMサーバにSCVMMのセキュリティパッチ,ホットフィックス,ロールアップパッケージを適用する場合,パッチ適用後に管理下のライブラリサーバ,Hyper-Vサーバに対してSCVMM管理コンソールからエージェントの更新を実施してください。

エージェントの更新をしなかった場合,JP1/ITRM - Managerから該当するHyper-Vサーバ,ライブラリサーバを管理できなくなります。