ここでは,JP1/ITRMの障害に備えた設定について説明します。バージョンアップした場合はここでの設定は不要です。
JP1/ITRMでは障害発生時に資料を採取するためのjirmgetlogsコマンドを提供しています。このコマンドを実行すると,障害の解決に必要な調査資料となる情報を一括して採取できます。jirmgetlogsコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager リファレンス」を参照してください。
また,障害が発生した場合にユーザモードプロセスダンプが必要となることがあります。トラブル発生時にユーザモードプロセスダンプを取得するためには,あらかじめユーザモードプロセスダンプが出力されるように,レジストリを設定する必要があります。レジストリの設定はシステム全体に対して影響を与えるため,設定にあたっては十分注意してください。
プロセスが異常終了した場合にJP1/ITRMをリブートするために,Microsoftへのエラー報告を抑止するよう事前に設定してください。設定完了後にプロセスが異常終了した場合,JP1/ITRMは自動でリブートされます。
JP1/ITRMのプロセスが異常終了した場合,プロセスの起動が10回リトライされます。プロセスが起動しない場合,JP1/ITRMサービスが停止します。
クラスタ構成の場合は,異常終了したプロセスをリブートしないで,JP1/ITRMサービスが停止します。
JP1/ITRMはプロセスの異常終了時に再起動するように設定されています。
なお,プロセスが異常終了した場合,Windowsへのエラー報告のダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスが表示されると入力待ちとなって再起動ができないため,次の設定方法で画面表示によるエラーの通知を抑止する必要があります。