2.8.1 割り当て期間と予約期間

ITリソースの割り当て予約を設定する場合,割り当て期間を指定する必要があります。割り当て期間とは,ITリソースを確保する期間を指します。一度の割り当て予約で,複数のITリソースに対して複数の割り当て期間を設定できます。また,期間が重複しなければ,同じITリソースに複数の割り当て期間を設定できます。

割り当て期間には,目的に応じて次の2種類があります。

利用期間
ホストを利用する期間です。
ITリソース利用者が要望した期間に従って,ITリソース管理者が,物理ホストまたは仮想ホストに対して利用期間を割り当てます。
保守期間
ホストを保守する期間です。
ITリソース管理者が,物理ホストまたは仮想ホストに対して保守に必要な期間を保守期間として割り当てます。保守期間では,ホストに対して実行する操作をタスクとして登録します。登録したタスクは,指定した日時に自動的に実行されます。
タスクは,同じ保守期間に複数登録できます。また,登録したタスクは,タスクリストに登録されます。タスク管理の詳細については,「2.9 タスク管理」を参照してください。

割り当て予約の情報は,予約期間という単位で予約IDによって管理されます。予約IDは,予約時にシステム内で自動的に割り振られます。必ずしも1から連続して割り振られるとは限りません。

一度の割り当て予約で,複数のITリソースに割り当て期間を設定した場合,すべてのITリソースに対する割り当て期間の合計が予約期間となり,1つの予約IDで管理されます。

一度の割り当て予約で,ホスト1,ホスト2,ホスト3に割り当て予約(予約ID:1)を設定した場合の予約期間の例を次の図に示します。

図2-34 予約期間の例

[図データ]