JP1/ITRMをインストールしたあとのセットアップについて説明します。JP1/ITRMのセットアップでは,jirmsetupコマンドを実行します。
バージョンアップした場合は,-rオプションを指定したjirmsetupコマンドを実行してください。
セットアップの手順を次に示します。
- スタートメニューから[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択する。
[ユーザー アカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合,[はい]ボタンをクリックしてください。
- jirmsetupコマンドを実行する。
jirmsetupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager リファレンス」を参照してください。
- 新規インストールをする場合,ITリソースを管理対象に設定する。
ITリソースを管理対象に設定する方法については,「6.2 ITリソースを管理対象にするために必要な設定」を参照してください。
- バージョンアップする場合,ITリソースを管理対象にする設定がすべて完了しているか,「6.2 ITリソースを管理対象にするために必要な設定」を参照して再度確認する。
- 次のどちらかの方法でITリソースの情報を再収集する。
- 設定画面の[監視間隔設定]エリアで,[すべてを再収集]ボタンをクリックする。
- jirminfocollectコマンドを-allオプションと-dオプションを指定して実行する。
jirminfocollectコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager リファレンス」を参照してください。
- 注意事項
- jirmsetupコマンド実行時に,作成するデータベースのサイズを-dbscaleオプションで指定します。管理する物理ホストおよび仮想ホストの数に応じた引数を指定してください。管理するホストの台数に対して作成したデータベースのサイズが小さいと運用中にエラーが発生するおそれがあります。
データベース領域の見積もりについては,「4.2.6 データベース領域の見積もり」を参照してください。
また,WindowsのDCOMの設定が無効の状態でJP1/ITRMをインストールし,インストーラーでDCOMの設定を有効に変更しなかった場合,JP1/ITRMをセットアップするときにDCOMの設定を有効に変更してください。
- バージョンアップの場合,jirmsetupコマンドを-rオプションを指定して実行する前にJP1/ITRMのサービスを起動すると,サービスの起動に失敗します。また,jirmsetupコマンドの実行前はjirmsetupコマンドとjirmrestoreコマンド以外のコマンドは失敗する場合があります。
- バージョンアップのインストールに失敗した場合,エクスポートデータかバックアップデータを使用してデータを復旧してください。データを復旧した後にjirmsetupコマンドを-rオプションを指定して実行してください。
- JP1イベント連携機能を使用する場合,JP1/ITRMのバージョンアップ後,JP1/ITRMの全サービスの自動起動設定を見直す必要があります。
サービスの自動起動設定については,「9.2.6 JP1/Baseでのサービスの起動順序の設定」を参照してください。
- 参考
- 画面右上の[ヘルプ]ボタンからHTMLマニュアルを表示させたい場合は,JP1/ITRMにHTMLマニュアルを組み込む必要があります。HTMLマニュアルを組み込む手順については,「5.6 HTMLマニュアルの組み込み手順」を参照してください。