登録したタスクに対して実行できる操作について説明します。ここで説明する操作は,タスク画面の[アクション]メニューから実行できます。
タスクに対して実行できる操作を次の表に示します。
表2-34 タスクに対して実行できる操作
タスクの状態 | 操作 | |||
---|---|---|---|---|
変更※ | 削除※ | キャンセル | 再実行 | |
未設定 | ○ | ○ | × | × |
実行待ち | ○ | ○ | × | × |
待機中 | × | × | ○ | × |
実行中 | × | × | ○ | × |
完了 | × | × | × | × |
失敗 | × | × | × | ○ |
キャンセル中 | × | × | × | × |
実行不可 | ○ | ○ | × | × |
キャンセル完了 | × | × | × | ○ |
失敗(期限超過) | × | × | × | ○ |
タスクの実行に失敗した場合,タスクの失敗の要因を[タスクの失敗要因]ダイアログボックスで確認できます。
タスク実行は,手動タスクとして登録していたタスクを,JP1/ITRMで自動実行できるように変更する機能です。次の条件を満たす手動タスクに対して,タスク画面の[アクション]メニューの[タスク実行]を実行すると,予定日時が現在時刻,作業種別が自動のタスクに変更され,JP1/ITRMで自動でタスクが実行されます。
ただし,このタスクが実際に実行されるまでには,最大で1分の待機時間が生じる場合があります。
図2-43 タスクの実行
タスク再実行は,タスクの状態がキャンセル完了,失敗,または失敗(期限超過)の場合に,実行済みのタスクを複製して,新規のタスクとして再実行する機能です。タスク画面の[アクション]メニューの[タスク再実行]から実行します。
タスクを再実行した場合,再実行元のタスクと新規のタスクのタスクグループIDに,再実行元のタスクIDが設定されます。再実行元のタスクにタスクグループIDが設定されている場合,新規のタスクのタスクグループIDに再実行元のタスクグループIDが設定されます。
図2-44 タスクの再実行
タスクキャンセルは,タスクの状態が待機中,または実行中の場合に,実行中のタスクをキャンセルして処理を止める機能です。タスク画面の[アクション]メニューの[タスク再実行]から実行します。タスクのキャンセルは,キャンセルの対象となるITリソースや操作によって,実行できるかどうかが異なります。タスクのキャンセルの可否を次の表に示します。
表2-35 タスクのキャンセルの可否
操作対象 | キャンセルの対象となる操作 | 仮想化ソフトウェア | キャンセルの可否 |
---|---|---|---|
物理ホスト | リブート | - | × |
仮想ホスト | リブート | VMware | × |
Hyper-V | |||
HVM | |||
起動 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
停止 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
デプロイ | VMware | ○ | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
仮想ホストの削除 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
仮想ホストの退避 | VMware | ○ | |
Hyper-V | × | ||
HVM | |||
仮想ホストの復元 | VMware | ○ | |
Hyper-V | |||
HVM | × | ||
コールドマイグレーション | VMware | ○ | |
Hyper-V | × | ||
HVM | |||
ホットマイグレーション | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
仮想ホストの設定変更 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM |
図2-45 タスクのキャンセル
タスク設定は,自動実行タスクと手動実行タスクの作業種別を変更する機能です。タスク画面の[アクション]メニューの[タスク設定]から実行します。
変更できるタスクの条件を次に示します。
表2-36 自動実行タスクと手動実行タスクに変更できる条件
変更内容 | タスクの条件 |
---|---|
自動から手動に変更 | 自動実行タスクが次の状態の場合に,手動実行タスクに変更できます。
|
手動から自動に変更 | 手動実行タスクが次の状態の場合に,自動実行タスクに変更できます。
|
タスクの状態については,「2.9.4 タスクの状態管理」を参照してください。
実行予定時間を変更する場合は,現時点以降の時間を指定してください。また,手動実行のタスクは,未受諾の場合に変更できます。タスクの受諾については,「2.9.5(6) タスクの受諾管理」を参照してください。
次の場合に,まだ実行されていないタスクを割り当て予約から削除します。
図2-46 タスクの削除
タスクに受諾または未受諾という状態を設定して管理します。
例えば,タスクを実行する人が管理者と異なる場合,管理者が,タスクの実行結果を確認したときは受諾を設定する,確認していないときは未受諾を設定するなどの設定ができます。
タスクの実行結果がエラーとなった場合も,タスクを手動で実行し,完了した場合には受諾を設定するといった運用も行えます。
[アクション]メニューの[詳細設定]または[詳細表示]を選択すると,タスクの詳細設定画面または詳細情報が表示されます。ただし,対象のタスクは次の場合に限られます。
[アクション]メニューの[予約情報表示]を選択すると,タスク一覧エリアで選択したタスクの予約情報が表示できます(スケジュール画面で,該当のタスクが登録されている割り当て予約が表示されます)。ただし,予約情報を表示できるのは,タスクの作業種別が自動および手動の場合です。