JP1/NETM/Remote Control
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付録L.2 ファイルアクセスのログ
(1) ログの出力ディレクトリ
ファイルアクセスのログ情報の出力先は次のとおりです。
なお,コントローラにはエージェントのログ情報も出力されます。
- Windows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,およびWindows Vistaの場合
- コントローラ
%SYSTEMDRIVE%\ProgramData\hitachi\jp1rcmgr\log\RcHstCFT.log
- エージェント
%SYSTEMDRIVE%\ProgramData\hitachi\jp1rcagt\log\RcHstSFT.log
- Windows Server 2003,Windows XP,およびWindows 2000の場合※
- コントローラ
%SYSTEMDRIVE%:\Documents and Settings\All Users\Application Data\hitachi\jp1rcmgr\log\RcHstCFT.log
- エージェント
%SYSTEMDRIVE%:\Documents and Settings\All Users\Application Data\hitachi\jp1rcagt\log\RcHstSFT.log
- Windows NT 4.0,Windows Me,およびWindows 98の場合
- コントローラ
- \リモートコントロールマネージャのインストール先ディレクトリ\log\RcHstCFT.log
- デフォルトのディレクトリにインストールした場合は,次のファイルに出力されます。
C:\Program Files\hitachi\jp1rcmgr\log\RcHstCFT.log
- エージェント
- \リモートコントロールエージェントのインストール先ディレクトリ\log\RcHstSFT.log
- デフォルトのディレクトリにインストールした場合は,次のファイルに出力されます。
C:\Program Files\Hitachi\jp1rcagt\log\RcHstSFT.log
注※ Application Dataディレクトリはデフォルトの状態では表示されません。表示するには,次に示す手順で表示の設定を変更してください。
- [マイコンピュータ]アイコンをダブルクリックする。
- [ツール]メニューから[フォルダ オプション]を選択する。
- [表示]タブで,[詳細設定]の「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択する。
- [OK]ボタンをクリックする。
この設定は,Windowsのエクスプローラや[コントロールパネル]の[フォルダオプション]からも同様に変更できます。
また,ログは世代管理できます。世代数のデフォルトは0ですが,1以上を設定した場合はファイル名(RcHCFTまたはRcHSFT)の後ろに世代番号が追加されます。
- (例)
- 1の場合:RcHCFT01.log
- 20の場合:RcHCFT20.log
設定した出力行数を超えると,新しいログファイルxxxxxx01.logが作成され,古いログファイルはxxxxxx02.logに名称変更されます(xxxxxxはRcHCFTまたはRcHSFT)。以後,新しいログファイルが作成されるたびに,古いログファイルのファイル名末尾の世代番号が1ずつ増えます。設定した世代数を超えると,最も古いログファイルが削除されます。
ファイルアクセスのログの出力形式を,出力例を使って説明します。
図L-2 ファイルアクセスのログの出力形式
![[図データ]](FIGURE/RM990150.GIF)
ログの出力済みの行番号を表しています。1〜10カラム目にカウンタ部のヘッダが,12〜15カラム目にログの最終出力番号が設定されます。例えば,「DATA COUNT 0006」では,「DATA COUNT」がヘッダ,「0006」がログの最終出力行番号を表しています。
2行目以降がログ情報部です。ログ情報部は,CSV形式で出力され,ログの行番号,ログ出力日時,操作やオブジェクト名などを含む14項目で構成されています。形式を次に示します。
- 出力形式
![[図データ]](FIGURE/RM990155.GIF)
- 0001
- 行番号を0001〜9999の値で示します。
- YYYY/MM/DD hh:mm:ss:nnn
- 操作した,または操作された日時です。
- YYYY/MM/DDは日付を,hh:mm:ss:nnnは時刻を表します。nnnはミリ秒を示します。
- 操作
- 操作の種類です。表示される項目については,表L-3を参照してください。
- オブジェクト種別
- 操作した,または操作されたオブジェクトの種別です。
- D:フォルダを表します。
- F:ファイルを表します。
- Unknown:オブジェクト種別が認識できないことを表します。
- オブジェクト名
- 操作した,または操作されたオブジェクト名です。
- 要求元の情報
- オブジェクトを操作した側の情報です。項番6〜9に該当します。
- IPアドレス(またはホスト名※1)
- 対象フォルダ
- 属性
- ユーザ名※2
- 受付先の情報
- オブジェクトを操作された側の情報です。項番10〜13に該当します。
- IPアドレス(またはホスト名※1)
- 対象フォルダ
- 属性
- ユーザ名※2
- 詳細
- 接続時は,リモートコントロールの認証ユーザが出力されます。アクセス中にエラーが発生した場合は,システムエラーコードが出力されます。
- 注※1
- コントローラがエージェントのホスト名を指定して接続した場合,名前解決に失敗したときはホスト名が出力されます。
- 注※2
- コントローラおよびエージェントが両方とも08-00以降の場合だけ,情報が出力されます。
(3) ログ出力情報
ログ情報部の「操作」に表示される項目ごとに,対応するログの種類をアルファベット順に次の表に示します。
表L-3 「操作」に表示される項目に対応するログの種類
| 項目 |
ログの種類 |
意味 |
| attributes changed |
属性の変更 |
ファイルまたはフォルダの属性の変更が完了した。 |
| attributes changing |
属性の変更 |
ファイルまたはフォルダの属性の変更を開始した。 |
| canceled※ |
- ファイルの転送
- ファイルの削除
- フォルダの作成
- 名前の変更
- 属性の変更
|
操作を中止した。 |
| connected |
接続/切断 |
接続した。 |
| copied |
ファイルの転送 |
ファイルまたはフォルダのコピーが完了した。 |
| copying |
ファイルの転送 |
ファイルまたはフォルダのコピーを開始した。 |
| created |
フォルダの作成 |
フォルダの作成が完了した。 |
| creating |
フォルダの作成 |
フォルダの作成を開始した。 |
| deleted |
ファイルの削除 |
ファイルまたはフォルダの削除が完了した。 |
| deleting |
ファイルの削除 |
ファイルまたはフォルダの削除を開始した。 |
| disconnected |
接続/切断 |
切断した。 |
| error※ |
- ファイルの転送
- ファイルの削除
- フォルダの作成
- 名前の変更
- 属性の変更
|
エラーが発生した。 |
| moved |
ファイル転送 |
ファイルまたはフォルダの移動が完了した。 |
| moving |
ファイル転送 |
ファイルまたはフォルダの移動を開始した。 |
| renamed |
名前の変更 |
ファイル名またはフォルダ名の変更が完了した。 |
| renaming |
名前の変更 |
ファイル名またはフォルダ名の変更を開始した。 |
| warning※ |
|
警告が発生したことを示す。 |
注※ 「canceled」「error」「warning」に対応する操作は,これらの直前に出力されたログの種類となります。
各ログで表示される内容の詳細については,(a)〜(f)の説明を参照してください。なお,行番号と日付は省略しています。
(a) 「接続/切断」のログ
- 操作
- 出力される項目を次に示します。
| 項目 |
意味 |
| connected |
受付先(要求元)と接続した |
| disconnected |
受付先(要求元)と切断した |
- オブジェクト種別
- 情報は出力されません。
- オブジェクト名
- 情報は出力されません。
- 要求元の情報
- ホスト名
- 接続または切断を要求した側のIPアドレス(またはホスト名)です。
- 対象フォルダ
- 情報は出力されません。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 接続を要求した側のデスクトップログオンユーザ名です。切断時は,情報は出力されません。
- 受付先の情報
- ホスト名
- 接続または切断を受け付けた側のIPアドレス(またはホスト名)です。
- 対象フォルダ
- 情報は出力されません。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 接続を受け付けた側のデスクトップログオンユーザ名です。切断時は,情報は出力されません。
- 詳細
- ユーザ認証機能を使用して接続した場合,ユーザ名が出力されます。
(b) 「ファイルの転送」のログ
- 操作
- 出力される項目を次に示します。
| 項目 |
意味 |
| copying |
一つのオブジェクトの転送(コピー)を開始した。 |
| moving |
一つのオブジェクトの転送(移動)を開始した。 |
| copied |
一つのオブジェクトの転送(コピー)が完了した。 |
| moved |
一つのオブジェクトの転送(移動)が完了した。 |
| error |
一つのオブジェクトの転送中にエラーが発生した。 |
| canceled |
一つのオブジェクトの転送を中止した。 |
| warning |
一つのオブジェクトの転送中に,転送先で同じオブジェクトが存在した(オブジェクトの上書きを確認した)。 |
- オブジェクト種別
- フォルダまたはファイルの種別です。
- オブジェクト名
- 転送するオブジェクト名です。
- 要求元の情報
- ホスト名
- 転送を要求した側(送信元)のIPアドレス(またはホスト名)です。
- 対象フォルダ
- 転送を要求した側(送信元)のパス(「オブジェクト名」の上位パス)です。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 転送を要求した側(送信元)のデスクトップログオンユーザ名です。
- 受付先の情報
- ホスト名
- 転送を受け付けた側(受信先)のIPアドレスまたはホスト名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じIPアドレスまたはホスト名になります。
- 対象フォルダ
- 転送を受け付けた側(受信先)のパス(「オブジェクト名」の上位パス)です。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 転送を受け付けた側(受信先)のデスクトップログオンユーザ名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じユーザ名になります。
- 詳細
- 「操作」に出力された項目が「error」のときは,システムエラーコードが出力されます。「warning」のときは,「80」(ファイルが存在する)が出力されます。「error」と「warning」以外では,情報は出力されません。
なお,[ファイル転送状況]ダイアログボックスに「準備中」と表示されているときにエラーが発生すると,エラーメッセージが表示されます。ただし,ログにエラーは出力されません。また,ファイル転送時に該当するファイルが存在しない場合もエラーは出力されません。
(c) 「ファイルの削除」のログ
- 操作
- 出力される項目を次に示します。
| 項目 |
意味 |
| deleting |
一つのオブジェクトの削除を開始した。 |
| deleted |
一つのオブジェクトの削除が完了した。 |
| error |
一つのオブジェクトを削除中にエラーが発生した。 |
| canceled |
一つのオブジェクトの削除を中止した。 |
| warning |
一つのオブジェクトを削除中に,読み取り専用のファイルが存在した。 |
- オブジェクト種別
- フォルダまたはファイルの種別です。
- オブジェクト名
- 削除するオブジェクト名です。
- 要求元の情報
- ホスト名
- 削除を要求した側のIPアドレス(またはホスト名)です。
- 対象フォルダ
- 情報は出力されません。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 削除を要求した側のデスクトップログオンユーザ名です。
- 受付先の情報
- ホスト名
- 削除を受け付けた側のIPアドレスまたはホスト名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じIPアドレスまたはホスト名になります。
- 対象フォルダ
- 削除元のパス(「オブジェクト名」の上位パス)です。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 削除を受け付けた側のデスクトップログオンユーザ名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じユーザ名になります。
- 詳細
- 「操作」に出力された項目が「error」のときはシステムエラーコードが出力されます。「warning」のときは,「read only」(読み取り専用のファイルが存在する)が出力されます。「error」と「warning」以外では,情報は出力されません。
なお,[ファイル削除状況]ダイアログボックスに「準備中」と表示されているときにエラーが発生すると,エラーメッセージが表示されますが,ログにエラーは出力されません。また,ファイル削除時に該当するファイルが存在しない場合もエラーは出力されません。
(d) 「フォルダ作成」のログ
- 操作
- 出力される項目を次に示します。
| 項目 |
意味 |
| creating |
フォルダの作成を開始した。 |
| created |
フォルダの作成が完了した。 |
| error |
フォルダの作成中にエラーが発生した。 |
| canceled |
フォルダの作成を中止した。 |
- オブジェクト種別
- 「D」(フォルダ)が出力されます。
- オブジェクト名
- 作成するフォルダ名です。
- 要求元の情報
- ホスト名
- フォルダの作成を要求した側のIPアドレス(またはホスト名)です。
- 対象フォルダ
- 情報は出力されません。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- フォルダの作成を要求した側のデスクトップログオンユーザ名です。
- 受付先の情報
- ホスト名
- フォルダの作成を受け付けた側のIPアドレスまたはホスト名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じIPアドレスまたはホスト名になります。
- 対象フォルダ
- フォルダ作成元のパス(「オブジェクト名」の上位パス)です。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- フォルダの作成を受け付けた側のデスクトップログオンユーザ名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じユーザ名になります。
- 詳細
- 「操作」に出力された項目が「error」のときは,システムエラーコードが出力されます。「error」以外では,情報は出力されません。
(e) 「名前の変更」のログ
- 操作
- 出力される項目を次に示します。
| 項目 |
意味 |
| renaming |
名前の変更を開始した。 |
| renamed |
名前の変更が完了した。 |
| error |
名前の変更中にエラーが発生した。 |
| canceled |
名前の変更を中止した。 |
- オブジェクト種別
- フォルダまたはファイルの種別です。
- オブジェクト名
- 名前を変更するオブジェクト名です。
- 要求元の情報
- ホスト名
- 名前の変更を要求した側のIPアドレス(またはホスト名)です。
- 対象フォルダ
- 名前を変更したあとのパスです。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 名前の変更を要求した側のデスクトップログオンユーザ名です。
- 受付先の情報
- ホスト名
- 名前の変更を受け付けた側のIPアドレスまたはホスト名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じIPアドレスまたはホスト名になります。
- 対象フォルダ
- 名前を変更する前のパスです。
- 属性
- 情報は出力されません。
- ユーザ名
- 名前の変更を受け付けた側のデスクトップログオンユーザ名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じユーザ名になります。
- 詳細
- 「操作」に出力された項目が「error」のときは,システムエラーコードが出力されます。「error」以外では,情報は出力されません。
なお,次に示す操作はウィンドウ上にエラーメッセージが表示されますが,ログに情報は出力されません。
- 変更後の名前に何も入力しないで,名前の変更を実行した場合
- 変更後の名前に半角で255文字を超える文字を入力して,名前の変更を実行した場合
- 変更後の名前に次に示す記号を入力し,名前の変更を実行した場合
「\」「/」「:」「,」「;」「*」「"」「<」「>」「|」
(f) 「属性の変更」のログ
- 操作
- 出力される項目を次に示します。
| 項目 |
意味 |
| attributes changing |
属性の変更を開始した。 |
| attributes changed |
属性の変更が完了した。 |
| error |
属性の変更中にエラーが発生した。 |
| canceled |
属性の変更を中止した。 |
- オブジェクト種別
- フォルダまたはファイルの種別です。
- オブジェクト名
- 属性を変更するオブジェクト名です。
- 要求元の情報
- ホスト名
- 属性の変更を要求した側のIPアドレス(またはホスト名)です。
- 対象フォルダ
- 情報は出力されません。
- 属性
- 変更後の属性のコードです。出力されるコードの意味については,表L-4を参照してください。
- ユーザ名
- 属性の変更を要求した側のデスクトップログオンユーザ名です。
- 受付先の情報
- ホスト名
- 属性の変更を受け付けた側のIPアドレスまたはホスト名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じIPアドレスまたはホスト名になります。
- 対象フォルダ
- 属性の変更元のパス(「オブジェクト名」の上位パス)です。
- 属性
- 変更前の属性のコードです。出力されるコードの意味については,表L-4を参照してください。
- ユーザ名
- 属性の変更を受け付けた側のデスクトップログオンユーザ名です。コントローラでローカルに操作した場合は,要求元の情報と同じユーザ名になります。
- 詳細
- 「操作」に出力された項目が「error」のときはシステムエラーコードが出力されます。「error」以外では,情報は出力されません。
「属性」に出力されるコードの意味を次の表に示します。
表L-4 出力される属性のコード
| コード |
コードの意味 |
| A |
アーカイブ |
| C |
圧縮 |
| H |
隠しファイル |
| R |
読み取り専用 |
| S |
システム |
(4) ファイルアクセスのログの出力例
ファイルアクセスのログの出力例を示します。この例では,コントローラとエージェントをそれぞれ次のように定義します。
- コントローラ
- IPアドレス:10.100.100.1
- デスクトップログオンユーザ名:Admin
- エージェント
- IPアドレス:10.100.100.2
- デスクトップログオンユーザ名:User
また,上記のコントローラとエージェントで次のように操作されたとします。
- コントローラの「D:\Temp」にある「ABC.txt」をコントローラの「C:\temp」へ移動した。
- コントローラの「C:\temp」にある「ABC.txt」をエージェントの「D:\Temp」へコピーした。
- コントローラの「C:\temp」にある「ABC.txt」をエージェントの「A:」へコピーしようとしたが失敗した(エラーが発生したあとに操作をキャンセルした(エラーコード:21))。
次に,この例で出力されるファイルアクセスのログを示します。
(a) コントローラ側で出力されるファイルアクセスのログ
図L-3 コントローラ側で出力されるファイルアクセスのログの例
![[図データ]](FIGURE/RM990160.GIF)
(b) エージェント側で出力されるファイルアクセスのログ
図L-4 エージェント側で出力されるファイルアクセスのログの例
![[図データ]](FIGURE/RM990170.GIF)
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