参照の関数は,参照する管理ファイルの情報を1レコードずつ入力領域に読み込みます。読み込んだレコードは識別子を設定すると,レコードの特定エリアを参照できます。
参照できる管理ファイルは,資源属性ファイルおよび実行管理ファイルです。これらのファイルは,関数を呼び出して次のことができます。
参照の関数の詳細については「2. 配布管理の関数」を参照してください。
資源属性ファイルでは,パッケージと配布の情報(資源名,バージョン/リビジョン,配布先,組み込み形式など)を参照できます。
資源属性ファイルは,ヘッダ部とエントリ部で構成されています。ヘッダ部には資源グループの情報が格納されています。エントリ部にはパッケージと配布の情報が格納されています。
資源属性ファイルのレコードは次の順でソートされています。
DM種別コード→グループ名→資源名→バージョン/リビジョン→世代番号
資源属性ファイルを参照する関数は,_gaiRSCRewind(),_gaiRSCFind(),_gaiRSCFindNext(),_gaiRSCFindUnique()です。
読み込んだレコードの特定エリアを参照する場合は_gaiRSCReferArea()を使用します。
資源属性ファイルで,参照できるエリアとその識別子については「付録A.1 資源属性ファイル」を参照してください。
実行管理ファイルでは,指令の情報(指令種別,配布先名,組み込みの形式など)やパッケージの転送状況を参照できます。
実行管理ファイルのレコードは,次の順でソートされています。
配布先名→(グループid)→指令番号
実行管理ファイルを参照する関数は,_gaiCMDRewind(),_gaiCMDFind(),_gaiCMDFindNext(),_gaiCMDFindUnique()です。読み込んだレコードの特定エリアを参照する場合は_gaiCMDReferArea()を使用します。
JP1/NETM/DM Clientで実行できる指令は配布・組み込み指令だけです。
実行管理ファイルで参照できるエリアとその識別子については,「付録A.2 実行管理ファイル」を参照してください。