パッケージ配布時の注意事項を次に示します。
パッケージ配布中にシステムを停止すると,通信エラーなどの障害が起こります。また,組み込み中にシステムを停止すると,組み込み先のパッケージが破壊されるなどの障害が起こります。システムを停止するときは,配布管理システムの運用者にJP1/NETM/DM Clientがパッケージ配布の実行中でないことを確認してください。
システムの稼働中にパッケージを組み込むとき,組み込むパッケージが起動中または使用中に組み込みが実行されると組み込みは失敗します。システムの稼働中にパッケージを配布するときは,パッケージを配布する前に,配布先システムで配布するパッケージが使われていないことを確認してください。
自システムに組み込まれているパッケージと同一名称のパッケージが配布指示されたときは,通常は配布処理は実行されませんが,上書きを指定して配布されたときは,配布処理が実行されます。
同様に,保管庫に保管されているパッケージと同一名称のパッケージが配布された場合,上書きを指定して配布されたときだけ,全指令について保管処理が実行されます。したがって,同一名称のパッケージを多数のクライアントに配布する場合,クライアントのユーザ資源組み込み情報を削除してから,クライアントへ配布してください。あらかじめ上書きを指定した保管庫止め配布を中継システムに実行したあとに,クライアントへの上書きを指定しないで配布を実行すると,パッケージの転送量,転送時間を削減できます。なお,パッケージの上書き(強制配布)は,パッケージの配布後にパッケージに含まれるファイルを誤って削除した場合などに,そのファイルを復旧する目的で特定の配布先システムに対して実行してください。
ただし,Solaris版の他社ソフトウェアの場合,自システムに組み込まれているパッケージと同一名称のパッケージが上書きを指定して配布されても,上書きは実行されません。上書きを実行するには,インストール管理ファイルを編集する必要があります。詳細は,OSのマニュアルを参照してください。
クライアントWSでのコマンド処理中のメッセージは画面に表示されないで,次に示すファイルに格納されます。コマンド処理中のメッセージについては,「第4編 12.1 メッセージによるエラー情報の確認」を参照してください。
組み込みタイミングにBOOT,SHUTDOWNを指定すると,組み込み結果が次のタイミングで配布管理システムに送信されます。
rdscmコマンドまたはGUIでパッケージングしたファイルやディレクトリの所有者・グループが,配布先システムで未定義の所有者・グループであった場合,このパッケージを配布することができません。この時,配布先システムにおいて,存在しない組み込み先ディレクトリを指定していた場合,組み込み先ディレクトリも作成いたしません。
パッケージを配布する際,組み込み先ディレクトリが既に存在するディレクトリの場合,配布中に一時的に組み込み先ディレクトリのディレクトリ属性が次に示す属性に変更される場合があります。
Windowsの資源登録システムで,圧縮方法に「高圧縮」を指定してパッケージングしたパッケージは,UNIXの配布先システムへ配布することはできません。