パッケージ配布の実行結果を確認するときは,基本機能のrdsstsコマンドを実行します。rdsstsコマンドは,終了コードで動作状態を確認します。コマンドの終了コードを判定する場合は,シェルプログラムを作成して判定してください。このシェルファイルを作成すると,パッケージ配布を実行したあとで終了コードを判定して,その状態に応じたユーザプログラムを実行するような運用ができます。
ここでは,シェルプログラムを使ったパッケージ配布の確認について説明します。
シェルプログラムに記述する処理を次に示します。
このシェルプログラムを/etc/UAP/pwon.d/ディレクトリの下に格納しておくと,パッケージ配布とユーザプログラムの起動をシステム起動時に自動実行できます。
JP1/NETM/DM Clientを使用する場合のシェルプログラムの例を次に示します。
rdsft -a #パッケージ配布コマンドを実行し,
for i in 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 #10回ループする間にJP1/NETM/DM
do #Clientの動作状態を監視します。
/usr/bin/rdssts #rdsstsコマンドを実行し,
EXTCODE=$?
case $EXTCODE in #終了コードを判定します。
0 ) #<JP1/NETM/DM Clientが正常終了>
/usr/works/bin/calc #ユーザプログラムを実行して
exit 0 #シェルプログラムを終了します。
;;
1 ) #<JP1/NETM/DM Clientが動作中>
sleep 5 #5秒待って,再度監視します。
;;
254 ) #<JP1/NETM/DM Clientが異常終了>
/bin/echo "資源配布が失敗しています。システム管理者に連絡してください。"
exit 11 #メッセージを表示して終了します。
;;
255 ) #<JP1/NETM/DM Clientが初期化処理エラー>
/bin/echo "資源配布が失敗しています。システム管理者に連絡してください。"
exit 12 #メッセージを表示して終了します。
;;
esac
done
/bin/echo "資源配布が終了していません。再度実行してください。"
exit 1 #メッセージを表示して終了します。