配布管理機能を使用して作成したグループidは,作成したシステムが管理元になります。配布管理機能のグループidは,次の手順で定義します。
グループidを新規に作成するにはグループid登録指令を作成します。既存のグループidを削除するにはグループid削除指令を作成します。これらをまとめてグループid登録削除指令と呼びます。
グループid登録指令はrdsafgidコマンドで作成します(-eオプション指定)。グループid作成時には,コマンドのオプションで次の指定ができます。
作成したグループidに配布先システムを登録するには,rdsafcdefコマンドを使用します(-eオプション指定)。多数の配布先システムを一度に登録する場合は,配布先システムの名称を記述したクライアントリストファイルを用意しておくと便利です。クライアントリストファイルの作成方法については,「第3編 10. コマンドの操作(配布管理機能)」の「rdsafcdefコマンド(グループidに対する配布先システムの登録・削除,グループidを指定した指令の実行)」を参照してください。
グループidの情報はグループid定義ファイルで管理しています。グループid定義ファイルでは,JP1/NETM/DM Clientの配布管理機能で作成したグループidだけでなく,上位の配布管理システム(JP1/NETM/DM Manager)や配下の中継システムまたは配布先システムが作成したグループidの情報も管理しています。
JP1/NETM/DM Clientの配布管理機能では,自システムおよび上位配布管理システムが作成したグループidに対し,次の操作ができます。
グループidの情報を表示するには,rdsafgidコマンドを使用します(-oオプション指定)。表示の対象となるグループidには,配布管理システムから定義されたグループidだけでなく,配布先システムから定義されたグループidも含まれます。
グループidを削除するには,rdsafgidコマンド(-rオプション指定)でグループid削除指令を作成します。配布管理システムで作成したグループidから,登録されている配布先システムだけを削除する場合は,rdsafcdefコマンドを使用します(-rオプション指定)。
グループidの作成は配布管理システムと配布先システムの両方からできますが,配布管理システムからの配布先システムの登録,情報の参照などのメンテナンスができるのは,配布管理システムが作成したグループidだけです。配布先システムが作成したグループidに対しては,配布管理システムからの操作はできません。
配布先システムが作成したグループidを配布管理システムから操作できる状態に変えたい場合は,同じグループidをrdsafgidコマンドの-Fオプションで上書きしてください。これによって管理情報が上書きされ,登録されている配布先システムの情報がそのまま引き継がれて,そのグループidは配布管理システムが作成したことになります。
上位に配布管理システムが存在する場合は,グループidの定義および削除を上位の配布先システムへ通知します。上位管理システムへの報告は,配布管理機能の設定ファイルで「上位配布管理ホスト(HighEndManagementHost)」に指定します。
グループidを使用する場合の注意事項を次に示します。