JP1/NETM/DMシステム全体の機能概要と,その説明個所を表1-1に示します。
表1-1 JP1/NETM/DMシステムの機能
大分類 | 小分類 | 説明 | 参照先 |
---|---|---|---|
ソフトウェアの配布 | ソフトウェアの登録(パッケージング) | 配布するソフトウェアを配布管理システムに登録する機能です。 | 2.2節 |
パッケージの管理 | 登録されたパッケージを配布管理システムで保管し,管理します。 | 2.3節 | |
パッケージの配布 | 配布管理システムから,パッケージを配布先システムに配布する機能です。配布先システムでは,配布されたパッケージが自動的に組み込まれます。配布先システム側で組み込み作業が必要な場合もあります。 | 2.4節 | |
ファイルの収集 | 収集するファイルの属性の登録 | 収集するファイルの属性を配布管理システムに登録する機能です。配布先システムから登録する方法と,配布管理システム自身から登録する方法とがあります。 | 3.2節 |
ファイルの収集指令の実行 | 配布先システムから,ファイルを配布管理システムに収集する機能です。 | 3.3節 | |
収集したファイルの利用 | 配布管理システムで,収集したファイルを取り出して利用します。パッケージとして配布することもできます。 | 3.4節 | |
配布管理システムによる配布先の管理 | システム構成の管理 | 配布先システムの構成を配布管理システムに自動通知させることで,システム構成を管理できるようにします。配布管理システムと配布先システムの両方で設定が必要です。 | 4.2節 |
インベントリの管理 | 配布管理システムから,配布先システムのハードディスクの情報や,ソフトウェアのインストール状態に関する情報を収集する機能です。 | 4.3節 | |
配布先のグループ化 | パッケージの配布や収集を円滑に実行するために,配布先システムをグルーピングできます。 | 4.4節 | |
上位配布管理システムへの情報の通知 | パッケージ配布またはファイル収集の処理結果を自動的に配布管理システムに報告する機能です。 配布管理システムではパッケージ配布またはファイル収集の実行状況や,配布先システムでの資源状態を管理できます。また,配布先システムでは,自マシンに組み込まれているユーザ資源の状態を配布管理システムに送付できます。 | 4.5節 | |
配布先システムの通信状態の管理 | 自システムと下位の配布先システム間の通信状態を監視する機能です。 | 4.6節 | |
管理者から通知されたメッセージの表示 | 配布先システムのOSがLinuxの場合,管理者からのメッセージを,配布先システムの画面に表示する機能です。 | 4.7節 | |
関連製品を使用した動作状態の管理 | JP1製品と連携することで,JP1/NETM/DM Clientの動作状態を管理できる機能です。 JP1/NETM/DM Clientが通知したイベントに応じた処理をJP1/IM - Managerで自動的に実行したり,JP1/NETM/DM Client(配布先システム)で出力したメッセージをJP1/Cm2/Operations Assist Managerに通知したりできます。 | 4.8節 |
ネットワークを介してソフトウェアを一括して配布する機能で,JP1/NETM/DMシステムの中心となる機能です。
ソフトウェアの配布には,ソフトウェアの登録,管理,配布の3段階があります。ソフトウェアの配布機能の概要を次に示します。
図1-1 ソフトウェアの配布
配布先システム上のファイルを,配布管理システムに収集する機能です。収集したファイルは,配布管理システムの環境に取り出して利用したり,パッケージに変換して配布先システムに配布したりできます。ファイルの収集機能の概要を次に示します。
図1-2 ファイルの収集
ソフトウェアの配布・収集など,JP1/NETM/DMシステム全体の運用を円滑にするための機能です。
JP1/NETM/DMでは,配布管理システムから配布先システムとなるマシンを適切に管理するために,さまざまな機能を提供しています。配布管理システムから配布先システムを管理するための機能の概要を図1-3に示します。
図1-3 配布管理システムによる配布先の管理