3.3.6 取得するユーザインベントリ項目および登録先IDの設定

JP1/NETM/DM Administrator Kitでは,クライアントツール実行時に自動的にユーザインベントリを取得したり,クライアントを配布管理システムで作成したIDに登録したりするようにインストールセットを作成できます。この設定は,[ユーザ情報・IDへの登録]パネルを使用します。

<この項の構成>
(1) [ユーザ情報・IDへの登録]パネル
(2) [ユーザ情報・IDへの登録]パネルの構成要素

(1) [ユーザ情報・IDへの登録]パネル

[ユーザ情報・IDへの登録]パネルを図3-11に示します。

図3-11 [ユーザ情報・IDへの登録]パネル

[図データ]

(2) [ユーザ情報・IDへの登録]パネルの構成要素

[ユーザ情報・IDへの登録]パネルの構成要素を次に示します。

(a) 「ユーザ情報取得項目一覧ファイル」テキストボックス

ユーザ情報取得項目一覧ファイルを指定します。ユーザ情報取得項目一覧ファイルは,JP1/NETM/DM Managerのジョブ実行時のオプションを有効にするかどうかで,指定方法が異なります。ジョブ実行時のオプションを有効にできるのは,JP1/NETM/DM Managerのバージョンが07-11以降です。ジョブ実行時のオプションを有効にすると,例えば次のように設定されたインストールセットを作成できます。

ユーザ情報取得項目一覧ファイルの指定方法を,JP1/NETM/DM Managerのジョブ実行時のオプションを有効にする場合と,有効にしない場合で分けて説明します。JP1/NETM/DM Managerの操作方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。

JP1/NETM/DM Managerのジョブ実行時のオプションを有効にする場合
  1. JP1/NETM/DM Managerの[ユーザインベントリ項目作成]ダイアログボックス,および[ジョブの作成]ダイアログボックスの[オプション]パネルでユーザインベントリ項目の配布方法を設定する。
  2. JP1/NETM/DM Managerで「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブを実行する。
    クライアントにユーザインベントリ情報の取得項目が転送されます。
  3. ユーザインベントリ情報を設定する前に,転送先のクライアントからユーザ情報取得項目一覧ファイルを収集する。
    クライアントに格納されたユーザ情報取得項目一覧ファイルの格納先を次に示します。
     
    <JP1/NETM/DM Clientインストール先ディレクトリ>¥USERINVディレクトリ内のFORMファイル
     
    ファイルの収集には,JP1/NETM/DM Managerのリモートコレクト機能を使用できます。リモートコレクト機能を実行して収集した場合,収集したファイルはアーカイブされているので,ファイルを元の形式に復元します。
  4. 収集したファイルをJP1/NETM/DM Administrator Kitの「ユーザ情報取得項目一覧ファイル」テキストボックスに指定する。
    [参照]ボタンを利用して指定してください。指定できるファイルのパスの文字は,半角で255文字(全角で127文字)以内です。
JP1/NETM/DM Managerのジョブ実行時のオプションを有効にしない場合
  1. JP1/NETM/DM Managerの[ユーザインベントリ項目作成]ダイアログボックスでユーザインベントリ項目を作成する。
  2. 自動的に出力されるユーザ情報取得項目一覧ファイルを,JP1/NETM/DM Administrator Kitの「ユーザ情報取得項目一覧ファイル」テキストボックスに指定する。
    ユーザ情報取得項目一覧ファイルの出力先を次に示します。
     
    <JP1/NETM/DM Managerインストール先ディレクトリ>¥USERFORMディレクトリ内のFORMファイル
     
    [参照]ボタンを利用して指定してください。なお,インストールセット作成時にJP1/NETM/DM Managerがインストールされたマシンから,ユーザ情報取得項目一覧ファイルをコピーできない場合は,フロッピーディスクなどを使ってコピーしてください。指定できるファイルのパスの文字は,半角で255文字(全角で127文字)以内です。
注意事項
UNIX版JP1/NETM/DM Managerのユーザ情報取得項目一覧ファイルは利用できません。
(b) [読込み]ボタン

[読込み]ボタンをクリックすると,「ユーザ情報取得項目一覧ファイル」テキストボックスに指定されたファイルからユーザインベントリ取得項目を読み込みます。「ユーザ情報取得項目一覧ファイル」テキストボックスに何も指定がないと,動作しません。指定があった場合は,処理を実行したあと,メッセージを出力します。

(c) 「ID名」テキストボックス

JP1/NETM/DM Clientのインストール後にクライアントを登録するID名を指定します。ID名の追加・変更時は必ず指定してください。

ID名を指定する前に,IDにパスワードが設定されていないことを確認してください。IDにパスワードが設定されている場合は,クライアントを登録できません。

なお,ID名は,大文字と小文字を区別して指定してください。

(d) [追加]ボタン

「ID名」テキストボックスで指定したIDを「登録ID一覧」リストに追加します。

(e) [変更]ボタン

「登録ID一覧」リストに追加したIDを変更する場合に使用します。「登録ID一覧」リストのIDを選択してください。「ID名」テキストボックスに選択したIDが表示されます。表示されたIDを変更して[変更]ボタンをクリックすると,選択したIDが「ID名」テキストボックスで指定したIDに変更されます。

(f) [削除]ボタン

「登録ID一覧」リストに追加したIDを削除する場合に使用します。「登録ID一覧」リストのIDを選択して[削除]ボタンをクリックしてください。[削除]ボタンをクリックすると,選択したIDが削除されます。IDを複数選択すれば,一度に削除できます。

(g) 「登録ID一覧」リスト

JP1/NETM/DM Clientのインストール後にクライアントを登録するIDが表示されます。このリストからIDを選択すると,その情報は「ID名」テキストボックスに表示されます。