レコーダファイルを使ったリモートインストールの流れを次の図に示します。
図D-1 レコーダファイルを使ったリモートインストールの流れ
リモートインストールするソフトウェアのインストール手順を調査してレコーダファイルを作成します。また,関連ファイルも必要に応じて作成してください。
レコーダファイルの関連ファイルには,レコーダファイル本体のほか,「インストール定義ファイル」,「PP識別情報ファイル」があります。関連ファイルの役割を次に示します。
各ファイルの作成方法については,「付録D.4 関連ファイルの作成手順」を参照してください。
レコーダファイルを使ったパッケージのパッケージングには,作成したファイルを所定の場所に格納します。
インストール定義ファイル(INSTABL.DEF)とPP識別ファイル(PPDEF.DMP)の格納場所は固定です。レコーダファイル(.PCDまたは.PC6)については任意の場所に格納できます。
各ファイルの格納先については,「付録D.2(4) レコーダファイルをパッケージャに組み込む」を参照してください。
レコーダファイルとその関連ファイルを格納後,配布するソフトウェアをパッケージャからパッケージングします。パッケージング時には,「パッケージ名」などのパッケージ情報や「インストールタイミング」などのインストール時のオプションを指定できます。なお,「インストール定義ファイル」で定義した内容は,デフォルトで表示されます。
パッケージングの方法の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.1 パッケージングの方法」を参照してください。
レコーダファイルを使用したリモートインストール処理では,インストール中にユーザがダイアログボックスに応答したり,キーボードやマウスを操作したりすると,その時点で手動インストールに切り替わってしまうため,インストール自体が中断してしまうことがあります。このような場合に備えて,インストール中にユーザの応答待ち状態になってから一定の時間が経過したあと,インストールを強制的に中断する時間(レコーダファイルの監視時間)を設定しておくことができます。
レコーダファイルの監視時間の設定方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.2.13 [レコーダファイル設定]パネル」を参照してください。
通常は,レコーダファイルで配布ソフトウェアをインストールした時間の約3倍の時間を目安にして設定してください。
なお,インストールが途中で中断するような不測の事態に備えてレコーダファイル自体の構造を工夫しておくこともできます。レコーダファイルの作成方法については,「付録D.2(2) レコーダファイルの構造」を参照してください。
リモートインストールマネージャで配布のジョブを作成して実行してください。リモートインストールの操作については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。
次に,レコーダファイルおよび関連ファイルの作成方法を説明します。レコーダファイルの作成にはVisual Testを使用します。