2.2 AITファイルの構造と作成手順

AITファイルは,基本的に次の手順で作成します。実際には,この手順を一度だけ実行するのではなく,何度か繰り返しながらAITファイルを完成させることになります。

図2-2 AITファイルの作成手順

[図データ]

レコーダを使用してインストール操作をレコーディングしたあと,パッケージ情報ツールでPACKAGE_INFOセクションを生成すると,次の図のような構造のAITファイルが自動生成されます。自動生成されたファイルは,作成したいAITファイルの原型になります。通常は,網掛けの部分を手作業で修正し,AITファイルを完成させます。

図2-3 AITファイルの構造

[図データ]

図2-3に示すように,AITファイルは四つのセクションで構成されています。すべてのセクションは必須で,セクションの順序は変更できません。次に,各セクションの概要を説明します。

AITファイル中には,コメントを記述できます。また,AIT言語は大文字と小文字を区別しません。AIT言語の詳細については,「3. AIT言語リファレンス」を参照してください。

なお,PP識別情報ファイルは手作業でも作成できますが,パッケージ情報ツールで生成すると便利です。PP識別情報ファイルは,PACKAGE_INFOセクションを生成するときに合わせて生成できます。

パッケージ情報ツールによって生成されたPP識別情報ファイルは,JP1/NETM/DMのインストール先フォルダ¥DMPRMに,PPDEFAIT.DMPというファイル名で格納されます。