AIT_FileOpen

機能

既存のファイルを開きます。または,指定したアクセスモードで新規ファイルを作成します。

形式

bool AIT_FileOpen  (
 string strFileName,     // ファイル名
 integer nAccessMode,    // アクセスモード
 integer nOperation,     // 作成方法
 integer nFileHandle     // ファイルハンドル
);

引数

strFileName(入力用)

作成するファイルまたは開くファイルの名前を指定してください。

nAccessMode(入力用)

ファイルへのアクセスモードを指定してください。これは,次の値のどれかまたは両方の組み合わせです。

意味
GENERIC_READファイルへの読み取りアクセスを指定します。ファイルからのデータの読み取りとファイルポインタの移動が可能です。読み取り/書き込みアクセスを指定するには,GENERIC_WRITEと組み合わせてください。
GENERIC_WRITEファイルへの書き込みアクセスを指定します。ファイルへのデータの書き込みとファイルポインタの移動が可能です。読み取り/書き込みアクセスを指定するには,GENERIC_READと組み合わせてください。

nOperation(入力用)

ファイルが存在する場合,または存在しない場合のファイルの扱い方を指定します。次の値のどれかにする必要があります。

意味
CREATE_NEW新規ファイルを作成します。指定したファイルがすでに存在する場合,関数は失敗します。
CREATE_ALWAYS新規ファイルを作成します。指定したファイルがすでに存在する場合,関数はそのファイルを上書きします。
OPEN_EXISTINGファイルを開きます。ファイルが存在しない場合,関数は失敗します。
OPEN_ALWAYSファイルが存在する場合は,それを開きます。ファイルが存在しない場合は,そのファイルが作成されます。
TRUNCATE_EXISTINGファイルを開きます。開かれたファイルは,サイズが0バイトになるように切り捨てられます。呼び出しプロセスで,少なくともGENERIC_WRITEアクセスを指定してファイルを開く必要があります。ファイルが存在しない場合,関数は失敗します。

nFileHandle(出力用)

ファイルハンドルを受け取る変数を指定してください。関数から制御が戻ると,この変数にファイルハンドルが格納されます。

戻り値

この関数が正常に処理された場合の戻り値はtrue,そのほかの場合はfalseとなります。関数がfalseを返した場合には,AIT_GetLastErrorを使用して拡張エラーコードを取得できます。AIT_GetLastErrorが返す可能性のあるエラーコードを次に示します。

拡張エラー番号エラーコード
2ERROR_FILE_NOT_FOUND
3ERROR_PATH_NOT_FOUND
4ERROR_TOO_MANY_OPEN_FILES
5ERROR_ACCESS_DENIED
6ERROR_INVALID_HANDLE
8ERROR_NOT_ENOUGH_MEMORY
14ERROR_OUTOFMEMORY
15ERROR_INVALID_DRIVE
18ERROR_NO_MORE_FILES
19ERROR_WRITE_PROTECT
21ERROR_NOT_READY
32ERROR_SHARING_VIOLATION
33ERROR_LOCK_VIOLATION
53ERROR_BAD_NETPATH
80ERROR_FILE_EXISTS
82ERROR_CANNOT_MAKE
87ERROR_INVALID_PARAMETER
112ERROR_DISK_FULL
123ERROR_INVALID_NAME
148ERROR_PATH_BUSY
161ERROR_BAD_PATHNAME
183ERROR_ALREADY_EXISTS
206ERROR_FILENAME_EXCED_RANGE
1005ERROR_UNRECOGNIZED_VOLUME
1210ERROR_INVALID_COMPUTERNAME
1214ERROR_INVALID_NETNAME
1231ERROR_NETWORK_UNREACHABLE
1392ERROR_FILE_CORRUPT

注意事項

AIT_OpenFileが返したファイルハンドルを閉じるには,AIT_FileClose関数を使用してください。