インストール定義ファイルには,セットアップ方法の種類やFDを入れる順番などを記述します。パッケージャのPCで,次のディレクトリにインストール定義ファイル(INSTABL.DEF)を作成してください。
パッケージャのインストール先ディレクトリ¥DMPRM¥INSTABL.DEF
(a) ファイルの形式
インストール定義ファイルの形式は,次のとおりです。
等号(=)の前後には,1文字以上の半角スペース,またはTABコードを入力してください。
[Package] PackageID = パッケージ識別ID Maker = メーカ名 Version = バージョン Product = パッケージ名 InstallerName = インストールプログラム名 InstallKind = 番号.セットアップ方法 InstallDrive = インストールドライブ InstallDirectory = インストール先ディレクトリ JUser = 所有者のユーザ名(日本語の場合) EUser = 所有者のユーザ名(英語の場合) JCompany = 所有者の会社名(日本語の場合) ECompany = 所有者の会社名(英語の場合) SetFdNumber = FDをセットする順番 RecordFileDirectory = レコーダファイルのディレクトリ RecordFileVersion = Visual Testのバージョン [Package] : : |
インストール定義ファイル内で,各ソフトウェアの定義は[Package]という記述で始めます。ソフトウェアが複数ある場合は,その数だけ[Package]という記述をしてください。
[Package]に続く各項目は,「属性名 = 属性値」という形で定義します。これらの項目をすべて定義する必要はありませんが,必ず定義しなければいけない項目も幾つかあるのでご注意ください。各属性名の詳細を,次に示します。
- PackageID = パッケージ識別ID(必ず定義)
パッケージ識別IDを指定します。使える文字は,半角の「A~Z,-,0~9」です。指定できる長さは,半角で1~44文字です。
- Maker = メーカ名
ソフトウェアのメーカ名を指定します。使える文字に制限はありません。指定できる長さは,半角で1~30文字です。
- Version = バージョン(必ず定義)
ソフトウェアのバージョンを指定します。使える文字は,半角の「A~Z,0~9,/」です。指定できる長さは,半角で1~6文字です。なお,世代番号は,「0000」固定になります。
- Product = パッケージ名(必ず定義)
パッケージ名を指定します。「¥」は指定できません。指定できる長さは,半角で1~50文字です。
- InstallerName = インストールプログラム名(必ず定義)
ソフトウェアをインストールするときの,インストールプログラム(インストーラ)名を指定します。使える文字に制限はありません。指定できる長さは,半角で1~256文字です。媒体がCD-ROMの場合はインストールプログラム名の先頭に,#を付加してください。
(例)
- 媒体がFDの場合
InstallerName = INSTALL.EXE
- 媒体がCD-ROMの場合
InstallerName = #INSTALL.EXE
- InstallKind = 番号.セットアップ方法
選択できるセットアップ方法(インストール方法)と,それに対応する番号を次のように指定します。指定できる長さは,半角で最大256文字です。
1.セットアップ方法1, [2.セットアップ方法2, ~ , n.セットアップ方法n]
nには,1から順に数字を記述してください。
- (例)
- InstallKind = 1.フルインストール,2.最小インストール
- InstallDrive = インストールドライブ(必ず定義)
ソフトウェアをインストールするドライブ名を指定します。使える文字は,半角の「A~Z,a~z,1~9」です。"1"は,ハードディスクの最初のドライブになります。指定できる長さは,半角で1文字です。
- InstallDirectory = インストール先ディレクトリ(必ず定義)
ソフトウェアをインストールするディレクトリを¥で始まるパス名で指定します。使える文字に制限はありません。指定できる長さは,半角で1~256文字です。
- JUser = 所有者のユーザ名(日本語の場合)
ソフトウェアを所有するユーザの名前を日本語で指定します。使える文字に制限はありません。指定できる長さは,半角で1~40文字です。EUserを指定した場合は,指定できません。
- EUser = 所有者のユーザ名(英語の場合)
ソフトウェアを所有するユーザの名前を英語で指定します。使える文字は,英数字です。指定できる長さは,半角で1~40文字です。JUserを指定した場合は,指定できません。
- JCompany = 所有者の会社名(日本語の場合)
ソフトウェアを所有する会社の名前を日本語で指定します。使える文字に制限はありません。指定できる長さは,半角で1~80文字です。ECompanyを指定した場合は,指定できません。
- ECompany = 所有者の会社名(英語の場合)
ソフトウェアを所有する会社の名前を英語で指定します。使える文字は,英数字です。指定できる長さは,半角で1~40文字です。JCompanyを指定した場合は,指定できません。
- SetFdNumber = FDをセットする順番(必ず定義)
FDをセットする順番を次のように指定します。指定できる長さは,半角で最大256文字です。媒体がCD-ROMの場合は,SetFdNumber = 0と指定してください。
SetFdNumber = 番号 [,番号, ...]
- (例)
- 1,2,5枚目のFDをセットする場合は,次のようにします。
- SetFdNumber = 1,2,5
- (例)
- InstallKindを設定した場合は,次のようにSetFdNumberのあとにセットアップ方法の番号を「_番号」の形式で付けてください。
- SetFdNumber_1 = 1,2,3,4,5
- SetFdNumber_2 = 1,2,5
- RecordFileDirectory = レコーダファイルのディレクトリ
レコーダファイルのあるディレクトリをドライブ名も含めて指定します。使える文字に制限はありません。指定できる長さは,半角で1~256文字です。この属性名自体の指定を省略した場合,ジョブ実行時に必ず「クライアントユーザによるインストール」ジョブを指定し,クライアント側でパッケージセットアップマネージャからインストールしてください。「パッケージのインストール」を指定したジョブは最終的にエラーとなります。
- RecordFileVersion = Visual Testのバージョン(必ず定義)
レコーダファイルの作成に使用したVisual Testのバージョンを,半角数字1けたで次のように設定してください。
- Visual Test 6.0の場合
RecordFileVersion = 6
- Visual Test 4.0の場合
RecordFileVersion = 4
(b) インストール定義ファイルの例
インストール定義ファイルの例を次に示します。
[Package] PackageID = ACROBATREADER405 Version = 0405 Product = Acrobat Reader 4.0 InstallerName = #Ar405jpn.exe SetFdNumber = 0 RecordFileDirectory = c:¥recod¥ar40 RecordFileVersion = 6 |
PP識別情報ファイルには,パッケージング時に選択するファイルをパッケージに対応付けるための情報を記述します。インストール定義ファイルで定義したパッケージについては,このPP識別情報ファイルにも必ず定義してください。
PP識別情報ファイルは,パッケージャのPCで,次のディレクトリに作成してください。
パッケージャのインストール先ディレクトリ¥DMPRM¥PPDEF.DMP
(a) ファイルの形式
PP識別情報ファイルでは,1行に1ソフトウェアの定義を記述します。ソフトウェアが複数ある場合は,複数行記述してください。形式は次のとおりです。
情報マップ;パッケージ識別ID;バージョン番号;パッケージ名;ファイル名; : : |
各項目は,セミコロン(;)で区切ります。各項目の詳細は,次のとおりです。
- 情報マップ
必ず000001を指定します。
- パッケージ識別ID
インストールするソフトウェアのパッケージ識別IDを指定します。
- バージョン番号
インストールするソフトウェアのバージョンを指定します。
- パッケージ名
インストールするソフトウェアのパッケージ名を指定します。
- ファイル名
インストールするソフトウェアをユニークに識別できるようなファイル名を指定します。媒体がFDの場合は,1枚目のFDにあるファイルの名前を指定してください。通常は,媒体中のソフトウェアの名前を含むようなファイル名になります。
(b) PP識別情報ファイルの例
PP識別情報ファイルの例を次に示します。
000001;ACROBATREADER405;0405;Acrobat Reader 4.0;Ar405jpn.exe; |