ここでは,JP1/NETM/DM Clientのインストーラ(InstallShield)にトラブルが発生した場合の,情報の確認方法やトラブルへの対処方法などについて説明します。
なお,以下に示す「{GUID}」は,それぞれ次の表のGUID値に置き換えてください。
項番 | 製品名 | 形名 | GUID |
---|
1 | JP1/NETM/DM Client | P-2642-1374 P-2642-1384 P-2642-1394 P-2W42-13A4[Windows 2003] | CB5AFE2E-A0B8-4A95-A4F4-349CF2B71DF7 |
2 | P-2C42-1384 P-2C42-1394 P-2W42-13A4[Windows 2008] | 45397A0C-0531-40B8-9206-A37B64BB2F27 |
3 | JP1/NETM/DM Client - Base | P-2642-2384 P-2642-2394 P-2W42-23A4[Windows 2003] | 4F7A618B-BD49-48BD-9D89-6A4C1B9F3664 |
4 | P-2C42-2384 P-2C42-2394 P-2W42-23A4[Windows 2008] | 229B5664-7BE8-44E6-84EE-8AD728766DE2 |
また,以下に示す「%temp%」および「%SystemDrive%」は,システム環境変数名です。
●InstallShieldの環境不正
以下のようなエラーメッセージを出力し,インストールエラーとなった場合は,InstallShieldの環境不正の可能性があるため,InstallShield環境を初期化してください。
- インストーラを起動した直後(インストール処理を開始する前)に以下のメッセージを出力して処理が停止した場合。
- 「リモートプロシージャコールに失敗しました」を含むメッセージを出力。
- 「サポートファイルの解凍に失敗しました」を含むメッセージを出力。
- 「Ikernel.exeのインストールに失敗しました」を含むメッセージを出力。
- 「アクセスが拒否されました」を含むメッセージを出力。
- 「DLLのロードに失敗しました」を含むメッセージを出力。
- 新規インストールだが,バージョンアップまたは上書きインストールダイアログボックスが表示された場合。
●InstallShield環境を初期化
- InstallShield環境削除ツールを実行してください。
InstallShield環境削除ツールの詳細は,マニュアル「JP1/NETM/DM 構築ガイド」の「3.3 JP1/NETM/DM Clientのインストールに失敗したときの対処」を参照してください。
- 以下のフォルダおよびファイルを削除してください。
- OSが32ビット版の場合
- %SystemDrive%¥Program Files¥Common Files¥InstallShield¥Engine
- %SystemDrive%¥Program Files¥Common Files¥InstallShield¥Iscript
- %SystemDrive%¥Program Files¥InstallShield Installation Information¥{GUID}
- %temp%¥{GUID}
- OSが64ビット版の場合
- %SystemDrive%¥Program Files (x86)¥Common Files¥InstallShield¥Engine
- %SystemDrive%¥Program Files (x86)¥Common Files¥InstallShield¥Iscript
- %SystemDrive%¥Program Files (x86)¥InstallShield Installation Information¥{GUID}
- 以下のレジストリキー下を削除してください。
- OSが32ビット版の場合
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥NETM/DM/P
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Uninstall¥{GUID}
- OSが64ビット版の場合
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥HITACHI¥NETM/DM/P
- HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Uninstall¥{GUID}
- 以下のディレクトリを削除してください。
- [JP1/NETM/DM Clientのインストール先ディレクトリ]
- ウィルス対策製品がインストールされている場合は,常駐を一時停止。
- ATOKがインストールされている場合は,アンインストールするか言語設定をMS-IMEに変更。
上記InstallShield環境の初期化手順を実行し,OSの再起動後にJP1/NETM/DM Clientを再インストールしてください。
なお,JP1/NETM/DM Clientを再インストールしても問題が解決しない場合は,保守資料を採取しシステム管理者に連絡してください。保守資料については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド2」の「6.8.15 JP1/NETM/DM Clientのインストーラ情報の採取」を参照してください。