5.2.4 クラスタシステム環境でのデータベースのメンテナンス
クラスタシステム環境でのデータベースのメンテナンスとして必要となる作業について説明します。なお,バックアップおよびリストアの方法については,「5.3 システムのバックアップと復元」を参照してください。
データベースのメンテナンスには,データベースマネージャを使用します。リレーショナルデータベースにEmbedded RDBを使用している場合のデータベースマネージャの起動手順については,マニュアル「構築ガイド」の「7.4 データベースマネージャの操作方法(Embedded RDBの場合)」を参照してください。また,リレーショナルデータベースにMicrosoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合のデータベースマネージャの起動手順については,マニュアル「構築ガイド」の「7.5 データベースマネージャの操作方法(Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合)」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) データベースの再編成(クラスタシステム環境)
- (2) データベースのアップグレード(クラスタシステム環境)
(1) データベースの再編成(クラスタシステム環境)
クラスタシステム環境のEmbedded RDBを再編成する手順を次に示します。
- 次の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
- 「Asset Information Synchronous Service」※
- 「Microsoft Internet Information Services」※
- 「Remote Install Server」
- データベースマネージャで,「データベースを再編成する」からデータベースの再編成を実行する。
データベースマネージャの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「7.4.6 データベースを再編成する」を参照してください。
- 次の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
- 「Remote Install Server」
- 「Microsoft Internet Information Services」※
- 「Asset Information Synchronous Service」※
注※ 「Asset Information Manager Limited」を使用している場合に必要な作業です。
なお,リレーショナルデータベースにMicrosoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合のデータベースの再編成については,各RDBMSのマニュアルを参照してください。
(2) データベースのアップグレード(クラスタシステム環境)
クラスタシステム環境のデータベースをアップグレードする手順を次に示します。このとき,実行系サーバおよび待機系サーバのデータベースをアップグレードする必要があります。
- 次の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
- 「JP1/NETM/Client Security Control - Manager」※1
- 「Asset Information Synchronous Service」※2
- 「Microsoft Internet Information Services」※2
- 「Remote Install Server」の汎用サービスリソースの「レジストリの複製」の設定内容を削除する。
- 「Remote Install Server」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
- データベースマネージャで,「データベースをアップグレードする」からデータベースのアップグレードを実行する。
[クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスでは,新規作成のときと同じ設定にします。
Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合は,ここまでで手順14.に進んでください。手順5.~手順13.は,Embedded RDBの場合に必要な作業です。
- JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ¥BIN下に格納されているnetmdb_stop.batコマンドを実行する。
Embedded RDBが停止したことをメッセージで確認してください。
- 「HiRDB/ClusterService_JN1」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
- JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ¥jp1asset¥exe下に格納されているjamemb_dbstop.batコマンドを実行する。※2
Embedded RDBが停止したことをメッセージで確認してください。
- 「HiRDB/ClusterService_AM1」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。※2
- クラスタシステムアドミニストレータでグループを移動し,所有者を待機系サーバにする。
- 「HiRDB/ClusterService_JN1」の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
- 待機系サーバで,手順4.から手順8.を実施する。
- クラスタシステムアドミニストレータでグループを移動し,所有者を実行系サーバにする。
- 次の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
- 「HiRDB/ClusterService_AM1」※2
- 「HiRDB/ClusterService_JN1」
- 「Remote Install Server」の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
- 「Remote Install Server」の汎用サービスリソースの「レジストリの複製」の設定を入力する。
- 次の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
- 「Microsoft Internet Information Services」※2
- 「Asset Information Synchronous Service」※2
- 「JP1/NETM/Client Security Control - Manager」※1
注※1 「JP1/NETM/CSC」を使用している場合に必要な作業です。
注※2 「Asset Information Manager Limited」を使用している場合に必要な作業です。