6.1 トラブル発生時の対処方法

JP1/NETM/DMを使用中にトラブルが発生した場合は,次の手順で対処してください。

  1. メッセージが表示されているかどうかを確認する。
    • ジョブがエラーになった場合は,[詳細情報]ダイアログボックスでエラーの内容を確認できます。「6.2 ジョブのトラブルシューティング」を参照し,対処方法に従って対処してください。
    • JP1/NETM/DMでは,トラブルが発生した場合,ログが取得されます。ログの内容を確認し,対処してください。JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のログの確認方法については「6.3.1 ログファイルの確認」を,JP1/NETM/DM Client(クライアント)のログの確認方法については「6.4.1 ログファイルの確認」を参照してください。
  2. 「正常に動作しないときの対処」に挙げられている事象に当てはまるかどうかを確認する。
    JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)での事象は「6.3.2 正常に動作しないときの対処」を,JP1/NETM/DM Client(クライアント)での事象は「6.4.2 正常に動作しないときの対処」を参照し,対処方法に従って対処してください。
  3. 1および2の対処で問題が解決しない場合は,保守資料を採取し,システム管理者に連絡する。
    6.8 保守資料の採取」を参照し,トラブルの要因を調べるための資料を採取してください。また,以下の現象に関する情報をシステム管理者に連絡してください。システム管理者は,採取した資料を基にトラブルの要因を調査し,対処してください。
    項番項目内容現象に関する情報の例
    1現象何を実行した時に何が発生したのか。配布ジョブを実行したが,ジョブがエラーとなった。
    2障害と判断した理由どのような現象が発生し,障害と判断したか。配布ジョブを実行したが,ジョブ結果がエラーとなり,保守コードの対処方法では解決できなかった。
    3現象発生日時現象が発生した日時。2015年1月16日 13:14頃
    4現象発生前後の変更点ホスト名,IPアドレスの変更,HD交換,セットアップの変更など。現象発生前に,クライアントの上位接続先を変更した。
    5再現性の有無現象が発生した時と,同じオペレーションを実行しても再現するか。特定のクライアントPCに対して,配布ジョブを何度実行しても必ずエラーとなる。
    6環境
    • OS種別
    • JP1/NETM/DMの形名/製品名/バージョン。
      リレーショナルデータベースを使用している場合,リレーショナルデータベースの種類(Microsoft SQL Server,Oracle,Embedded RDB)およびバージョン。
    Windows Server 2008上で,P-2W42-11A4 JP1/NETM/DM Manager 10-10を使用。
    リレーショナルデータベースはMicrosoft SQL Server 2008。
    Windows 7上で,
    P-2W42-13A4 JP1/NETM/DM Client 10-10を使用。
    7発生台数現象が発生しているPCの台数
    特定の1台なのか,複数台で発生しているのか。
    中継マネージャを経由するクライアントのうち10台で発生している。
    8現象発生の特異性現象が発生しているPCが,特定のOSに偏っていたり,特定の中継サーバ下だけで発生するというような特異性の有無。Windows 7だけで,後処理プログラムを指定した配布ジョブがエラーになる。
    9運用ジョブの実行などで,定型的な運用を行っているのか。配布ジョブは,時刻指定で行っている。
    10システム構成中継システムの存在の有無など。Windows版の配布管理システムの配下に,UNIX版中継システム,Windows版中継システム,Windows版クライアントを配置する構成。
    11現象発生PCの情報中継システムや,クライアントで現象が発生した場合,該当PCのホスト名・IPアドレス・上位接続先の情報ホスト名:xxxxxxxx
    IPアドレス:yyy.yy.yy.y
    上位接続先:zzzzzzzz
    12障害による運用への影響障害によって,運用にどのような影響が生じているのか。インベントリ情報が取得できず,セキュリティ管理が行えない。

ログファイルには,運用上のトラブルにはならない一時的なエラーなどもメッセージ出力されることがあります。内容の確認をお勧めするメッセージについては,「7.2 監視をお勧めするイベントログメッセージの要因と対処」を参照してください。