4.8 dcmgpmnt.exe(あて先グループへのポリシーの一括反映)
(1) 機能
ローカルホスト上の配布管理システム(JP1/NETM/DM Manager)に接続し,作成したポリシーに従って,登録されているホストを一括してあて先グループに振り分けます。
(2) 形式
dcmgpmnt.exe [処理キー] [/LC {ON|OFF}]
(3) 引数
- 処理キー
あて先グループに一括反映するポリシーの種別を指定するキーです。コマンド名の直後に,次に示す処理キーのうち一つ以上を指定してください。省略した場合は,「NETM_ALLGROUP」が仮定されます。
- NETM_ALLGROUP
すべてのポリシーをあて先グループに一括反映します。
- NETM_IPSCOPE
種別が「IPアドレス」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
- NETM_OSTYPE
種別が「OS種別」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
- NETM_USERINV
種別が「ユーザインベントリ項目」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
「NETM_IPSCOPE」,「NETM_OSTYPE」および「NETM_USERINV」は,任意に組み合わせて指定できます。組み合わせる場合は間をスペースで区切ってください。なお,次のように指定した場合は,リターンコード「2」のエラーとなります。
- 「NETM_ALLGROUP」とそれ以外の処理キーを組み合わせて指定した場合
- 同じ処理キーを重複して指定した場合
- /LC
タスクスケジューラやJP1/AJSを使用してコマンドをバックグラウンドサービスとして実行している場合にWindowsをログオフしても,コマンド処理を継続するかどうかを「ON」または「OFF」で指定します。
- ON
Windowsをログオフしても,コマンド処理を継続します。
- OFF
Windowsをログオフすると,コマンド処理を強制終了します。
この引数は,次に示すOSでコマンドをサービスから実行した場合に,有効となります。
- Windows 2000
- Windows XP
- Windows Server 2003(Windows Server 2003 (IPF)を除く)
コマンドプロンプトからコマンドを実行する場合は,フォアグラウンドプログラムとして実行されるため,「/LC ON」を指定しないでください。
Windowsをログオフしてもコマンド処理を継続するかどうかは,レジストリでも設定できます。レジストリでの設定については,マニュアル「構築ガイド」の「4.6 レジストリの設定(JP1/NETM/DM Manager)」を参照してください。
なお,/LCでの指定と,レジストリでの設定の組み合わせで,動作が異なります。詳細については,「4.28 レジストリ設定とログオフオプションによるログオフ時のコマンドの動作」を参照してください。
(4) リターンコード
dcmgpmntコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード | 意味 | 対処 |
---|
0 | 正常終了,または該当ホストなし。 | なし。 |
2 | コマンドの引数に不正な値が指定されている。 | コマンドの引数の設定値を確認してください。 |
3 | 配布管理システムへの接続でエラーが発生した。 | 配布管理システムのバージョンを確認してください。 |
12 | そのほかのエラーが発生した。 | イベントログを参照してください。 |
15 | ほかのプロセスがデータベースを更新している。 | しばらく待ってからコマンドを再実行してください。または更新中のプロセスを確認してください。 |
また,JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合は,「1.3.3 コマンドを実行するための設定」も合わせて参照してください。
(5) 実行例
種別が「IPアドレス」および「ユーザインベントリ項目」のポリシーをあて先グループに一括反映する例を次に示します。
dcmgpmnt.exe NETM_IPSCOPE NETM_USERINV