JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
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ジョブを実行した場合の流れを説明します。
「起動プロトコル」,「同時に接続できる下位システム数」および「下位システムの同時実行要求数」は,JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Client(中継システム)のセットアップで設定する項目です。
- リモートインストールマネージャからジョブを実行する。
配布管理システムからジョブ実行時に指定されたあて先に対して,実行要求(下位システムへジョブが実行されたことを知らせるための通知)が送信されます。
起動プロトコルに「UDPプロトコル」を選択した場合,WAN環境などで起動に失敗することがあるので,ジョブの実行後,確実に下位システムに対してジョブの実行要求が通知されることを期待する場合,「TCPプロトコル」の選択を推奨します。
ジョブの実行開始までの時間差が重要でない場合,「UDPプロトコル」を選択して,下位システムで定期的にポーリングを行う設定にしてください。
- 実行要求を受信した下位システムは,上位システムにジョブを要求する。
- 要求のあった下位システムあてにジョブがダウンロードされる。
- 下位システムから実行結果が配布管理システムへ通知される。
ジョブ実行の流れを次の図に示します。
図2-47 ジョブ実行の流れ
![[図データ]](FIGURE/FUN0440.GIF)
配布管理システムでは1分間隔でジョブを監視し,接続する必要のある下位システムがある場合,実行要求を送信します。一度に実行要求を送信する下位システムの最大数は「下位システムの同時実行要求数」になります。ただし,現在接続している下位システム数が,「すでに接続している下位システム数 < 同時に接続できる下位システム数」の場合,新たに接続できる下位システム数分の実行要求だけを送信します。
なお,ジョブに指定されたあて先に対応する下位システムの数とは,ジョブを実行した配布管理システムに直接接続された下位システムの範囲です。したがって,配布経路に中継するシステム(中継マネージャまたは中継システム)が含まれている場合は,直接接続している中継するシステムだけが数に含まれ,中継するシステムに接続している下位システムについては数に含まれません。
ジョブの実行例を次に示します。
- 条件
- ジョブに指定されたあて先の数:60台
- 「下位システムの同時実行要求数」:20
- 「同時に接続できる下位システム数」:50
- ジョブのダウンロードに掛かる時間:200秒
この条件でのジョブ実行の流れを次の図に示します。
図2-48 ジョブ実行の流れの例
![[図データ]](FIGURE/FUN0450.GIF)
- 「下位システムの同時実行要求数」分のあて先20台に実行要求が送信される。
接続中の下位システム数:20 < 「同時に接続できる下位システム数」:50
- 「下位システムの同時実行要求数」分のあて先20台に実行要求が送信される。
接続中の下位システム数:40 < 「同時に接続できる下位システム数」:50
- 同時に接続できる下位システム数の残り10台に対して実行要求が送信される。
接続中の下位システム数:50 = 「同時に接続できる下位システム数」:50
- 接続中の下位システムが「同時に接続できる下位システム数」と同じ数になっているため,実行要求が送信されない。
- 操作1.で接続した下位システムから実行結果が通知される。
接続中の下位システム数:30 < 「同時に接続できる下位システム数」:50
- ジョブに指定されたあて先の数60のうち,残りの10台に対して実行要求が送信される。
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