10.4.5 テーブルを定義する(Table Designer)
(1) Table Designerの各部の名称と使い方
Table Designerを次の図に示します。
図10-26 Table Designer
![[図データ]](figure/zu121420.gif)
Table Designerでは,テーブルを構成する項目の属性を設定します。
- 表操作
表操作のメニューが表示されます。行や列の追加や削除ができます。
- 行属性
選択した行のスタイルを設定します。
- 列属性
選択した列のオブジェクト属性を設定します。
[登録]ボタンをクリックすると,編集中の「テーブル」オブジェクトを保存し,Table Designerを閉じます。[キャンセル]ボタンをクリックすると,編集中の「テーブル」オブジェクトを破棄し,Table Designerを閉じます。
(2) テーブルの行や列を定義する(表操作)
「表操作」をクリックすると,メニューが表示されます。操作したいメニューをクリックして,テーブルの行や列を定義します。表示されるメニューおよび説明を,次に示します。
- 「行の追加」
1行追加します。なお,定義できる行数は10行までです。
- 「行の削除」
1行削除します。なお,行が1行だけの場合は,削除できません。
- 「列の追加」
最終列に1列追加します。なお,定義できる列数は10列までです。
- 「列の削除」
選択した列を削除します。選択できる列は1列です。なお,列が1列だけの場合は,削除できません。
(3) 行のスタイルを設定する(行属性)
行のスタイルは,「行属性」で定義します。「行属性」は,行または列を選択すると表示されます。定義できるスタイルと説明を次に示します。
- 「背景色」
選択した行の背景色を設定します。設定されている色の領域をクリックして表示される,カラーパレットから選択します。また,グラデーションを設定したい場合は,グラデーションのパターンをクリックします。
- 「フォント」
選択した行のフォントを設定します。設定されているフォントの領域をクリックして表示される,フォントリストから選択します。
- 「フォントサイズ」
選択した行のフォントサイズを設定します。設定されているフォントサイズの領域をクリックして表示される,フォントサイズリストから選択します。
- 「文字色」
選択した行の文字色を設定します。設定されている色の領域をクリックして表示される,カラーパレットから選択します。
- 「フォント装飾」
選択した行のフォント装飾を設定します。「B」(太字),「I」(斜体),「U」(下線)の中から選択します。
(4) 列のオブジェクト属性を設定する(列属性)
各列に対するオブジェクト属性は,「列属性」で定義します。「列属性」は,行または列を選択すると表示されます。定義できるオブジェクト属性と説明を次に示します。
- 「項目名」
選択した列の項目名を設定します。1~32バイトの全角または半角の文字列で設定してください。デフォルトは「項目」です。
- 「データ型」
列のデータ型を設定します。設定するデータ型をプルダウンから選択します。選択できるデータ型を次に示します。デフォルトは,「全角任意文字列」です。
- 全角任意文字列
- 半角任意文字列
- 英字
- 英数字
- 部署参照
- 設置場所参照
- ユーザ参照
- 数値
- 日付(YYYYMMDD)
- 日付(YYYYMM)
- 日付(MMDD)
- 時刻(HHMMSS)
- 時刻(HHMM)
- 「データ最大長」
列の項目に入力できるデータの最大長を設定します。1,024バイトまで設定できます。デフォルトは,1,024バイトです。
- 「初期値」
列の項目の初期値を設定します。初期値は,データ型の設定によって,設定できる値が異なります。設定できる初期値をデータ型別に次の表に示します。
表10-3 設定できる初期値
データ型 | 設定できる初期値 |
---|
部署参照 | 案件実行ユーザ所属部署 |
ユーザ参照 | 案件実行ユーザ名 |
日付 | 案件実行日付 |
時刻 | 案件実行時刻 |
上記以外のデータ型 | 任意 |
- 「参照範囲」
列の項目の参照できる範囲を設定します。「フィルタリング範囲」または「全範囲」のどちらかを選択します。デフォルトは「フィルタリング範囲」です。
この項目は,次に示すデータ型を設定した場合に表示されます。
- 「最大値」,「最小値」
列の項目に指定できる数値の最大値および最小値を設定します。2,147,483,647~-2,147,483,648の範囲で設定できます。「最大値」のデフォルトは,2,147,483,647です。「最小値」のデフォルトは,-2,147,483,648です。
この項目は,データ型に「数値」を設定した場合に表示されます。
- 読み取り専用
このチェックボックスをチェックした場合,案件画面を表示した際に設定した列が読み取り専用で表示されます。
- 非表示
このチェックボックスをチェックした場合,案件画面を表示した際に設定した列が表示されなくなります。
なお,データ型によっては設定できない(表示されない)オブジェクト属性があります。データ型とオブジェクト属性の対応を,次の表に示します。
表10-4 データ型とオブジェクト属性の対応
データ型 | オブジェクトの属性 |
---|
データ最大長 | 初期値 | 参照範囲 | 最大値 | 最小値 |
---|
全角任意文字列 | ○ | ○ | × | × | × |
半角任意文字列 | ○ | ○ | × | × | × |
英字 | ○ | ○ | × | × | × |
英数字 | ○ | ○ | × | × | × |
部署参照 | × | ○ | ○ | × | × |
設置場所参照 | × | × | × | × | × |
ユーザ参照 | × | ○ | ○ | × | × |
数値 | × | ○ | × | ○ | ○ |
日付(YYYYMMDD) | × | ○ | × | × | × |
日付(YYYYMM) | × | ○ | × | × | × |
日付(MMDD) | × | ○ | × | × | × |
時刻(HHMMSS) | × | ○ | × | × | × |
時刻(HHMM) | × | ○ | × | × | × |
- (凡例)
- ○:設定できる。
- ×:設定できない。
- 注意事項
- 表操作や列の表示または非表示によって,行および列の表示数を変更した場合,現在の行および列のサイズを基に,表全体のサイズが変更されます。