4.1.1 前提プログラム
(1) サーバ側の前提プログラム
- OS
Windows Server 2012,Windows Server 2008,Windows Server 2003,またはWindows XP Professionalを使用します。ただし,Windows Server 2008を使用する場合,Server Coreインストールはサポート対象外です。
64ビットのOSを使用する場合は,Asset Information Managerのインストール前およびセットアップ時に必要な作業があります。インストール前の作業については「5.2.2(2) インストール前の作業」を,セットアップ時の作業については「5.5 データソースまたはネット・サービスの作成」を参照してください。また,Asset Information Managerの関連プログラムでも,64ビットのOSを使用する場合は,大幅に機能が制限されることがあります。関連プログラムのマニュアルなどで,64ビットのOSを使用する場合の制限内容を必ず確認してください。
- Webサーバ
Microsoft Internet Information Services 5.0,5.1,6.0,7.0,7.5または8.0を使用します。
また,WindowsコンポーネントとしてWWW(World Wide Web)サービスをインストールする必要があります。
- DBMS
資産管理データベースの動作環境として使用します。使用できるデータベースは,Microsoft SQL Server 7.0,Microsoft SQL Server 2000,Microsoft SQL Server 2005,Microsoft SQL Server 2008,Microsoft SQL Server 2012,Oracle8i(R8.1.6またはR8.1.7),またはOracle9i(R9.0.1またはR9.2.0)です。
Embedded RDBを使用する場合は,DBMSの環境を新たに用意する必要はありません。
- 資産管理サーバと資産管理データベースサーバを分散して運用する場合
Microsoft SQL Serverの場合は,ODBCドライバ(3.70.8.20以降)を使用します。
Oracle8iの場合は,Oracle8iのクライアント(R8.1.6またはR8.1.7)を使用します。
Oracle9iの場合は,Oracle9iのクライアント(R9.0.1またはR9.2.0)を使用します。
- 資産管理サーバと資産管理データベースサーバを同一のマシンで運用する場合
Microsoft SQL Serverの場合は,Microsoft SQL Server 7.0,Microsoft SQL Server 2000,Microsoft SQL Server 2005,Microsoft SQL Server 2008またはMicrosoft SQL Server 2012を使用します。
Oracle8iの場合は,Oracle8i Database Standard Edition(R8.1.6またはR8.1.7),またはOracle8i Enterprise Edition(R8.1.6またはR8.1.7)を使用します。
Oracle9iの場合は,Oracle9i Database Standard Edition(R9.0.1またはR9.2.0),またはOracle9i Enterprise Edition(R9.0.1またはR9.2.0)を使用します。
(2) クライアント側の前提プログラム
- OS
Microsoft Internet Explorer 6 SP1以降,Windows Internet Explorer 7,Windows Internet Explorer 8,Windows Internet Explorer 9またはWindows Internet Explorer 10が使用できるOS(Windows)を使用します。
- Webブラウザ
資産管理サーバに対して,資産情報を登録および参照するために使用するクライアントです。Microsoft Internet Explorer 6 SP1以降,Windows Internet Explorer 7,Windows Internet Explorer 8,Windows Internet Explorer 9またはWindows Internet Explorer 10を使用します。
- Microsoft Office Webコンポーネント
グラフを表示する場合,Microsoft Office Webコンポーネントが必要です。
Microsoft Office Webコンポーネントは,Microsoft Office 2003以前をインストールするか,Microsoft社のホームページからダウンロードしてください。
(3) メール通知を使用するための前提プログラム
契約終了日が迫った契約や保有数を超過して使用しているライセンスなどの情報をタスクスケジューラで自動的にメール通知する機能を使用する場合は,Microsoft Windows Script Host Version 5.1以降とMicrosoft Internet Information Services 5.0以降がインストールされた環境が必要です。
また,Windowsコンポーネントのインターネットインフォメーションサービス(IIS)のサブコンポーネントであるSMTP Serviceも,インストールする必要があります。
メール通知の設定方法については,「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
(4) WSUSサーバと連携して更新プログラムを管理するための前提プログラム
WSUSサーバと連携してMicrosoft Updateに追加された更新プログラムを管理する場合,WSUSサーバの環境およびWSUS連携用のコンポーネントが必要です。
- WSUSサーバ
WSUSサーバの環境を用意します。必要なプログラムについては,MicrosoftのWSUSのマニュアルを参照してください。
- WSUS連携コンポーネント(Asset Information Managerとの連携に必要)
Asset Information Managerのコンポーネントです。
WSUSサーバのマシンにインストールします。階層化されているWSUSサーバと接続する場合は,最上位のWSUSサーバにWSUS連携コンポーネントをインストールしてください。アンインストールする場合は,WSUSサーバのマシンで,コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」(または「プログラムの追加と削除」)から削除します。
(5) インベントリ情報を取得するための前提プログラム
Asset Information Managerでは,JP1/NETM/DMで取得したインベントリ情報を,資産管理データベースに取り込めます。
ただし,JP1/NETM/DMで扱うデータベースとしてMicrosoft SQL Serverを使用する場合は,Microsoft SQL Server 7.0,Microsoft SQL Server 2000,Microsoft SQL Server 2005,Microsoft SQL Server 2008またはMicrosoft SQL Server 2012を使用してください。
ORACLEを使用する場合は,Oracle8i(R8.1.7)またはOracle9i(R9.0.1またはR9.2.0)を使用してください。また,データベース・キャラクタ・セットを「JA16SJIS」に設定してください。
JP1/NETM/DMの機能概要については,マニュアル「JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
JP1/NETM/DMと連携して,JP1/NETM/DMで収集したインベントリ情報を資産管理データベースに取り込む場合は,JP1/NETM/DM Manager 06-00以降と連携する必要があります。
(6) ソフトウェアを配布するための前提プログラム
JP1/NETM/DMと連携することで,Asset Information Managerで検索した機器に対して,ソフトウェアを配布できます。
JP1/NETM/DMと連携して,ソフトウェアを配布する場合は,JP1/NETM/DM Manager 06-51以降と連携する必要があります。
また,配布先のクライアントがJP1/NETM/DM Client - Baseの場合は,JP1/NETM/DM Client - Delivery Featureが必要です。
(7) 操作ログを取得するための前提プログラム
JP1/NETM/DMおよびJP1/秘文と連携して,操作ログを取得できます。
JP1/NETM/DMと連携して管理対象のクライアントの操作ログを取得する場合,使用する業務によって,連携できるJP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Clientのバージョンが異なります。
JP1/NETM/DMおよびJP1/秘文と連携して操作ログを取得するために必要な前提プログラムを,次に示します。
- 業務メニュー「操作ログ一覧」および「操作ログ集計」から操作ログを確認する場合
JP1/NETM/DMのサーバには,JP1/NETM/DM Manager 08-00以降を使用します。ただし,次に示す操作ログを取得する場合は,使用するJP1/NETM/DM Managerのバージョンが異なります。
- ファイル操作(印刷操作),Webアクセスおよび外部メディア操作(接続および切断)の操作ログを取得する場合
JP1/NETM/DM Manager 08-50以降を使用してください。
- 外部メディア操作(接続許可および接続抑止)の操作ログを取得する場合
JP1/NETM/DM Manager 09-12以降を使用してください。
管理対象のクライアントには,次のうちどちらかがインストールされている必要があります。
- JP1/NETM/DM Client 07-50以降
ファイル操作(フォルダまたはファイルの操作)の操作ログを取得するには,JP1/NETM/DM Client 08-00以降が必要です。
ファイル操作(印刷操作),Webアクセスおよび外部メディア操作(接続および切断)の操作ログを取得するには,JP1/NETM/DM Client 08-50以降が必要です。
外部メディア操作(接続許可および接続抑止)の操作ログを取得するには,JP1/NETM/DM Client 09-10以降が必要です。さらに,デバイス種別を取得するには,JP1/NETM/DM Client 09-12以降が必要です。
- JP1/NETM/DM Client - Base 08-00以降
ファイル操作(フォルダまたはファイルの操作)の操作ログを取得するには,JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-00以降も必要です。
ファイル操作(印刷操作),Webアクセスおよび外部メディア操作(接続および切断)の操作ログを取得するには,JP1/NETM/DM Client - Base 08-50以降およびJP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-50以降が必要です。
外部メディア操作(接続許可および接続抑止)の操作ログを取得するには,JP1/NETM/DM Client Client - Base 09-10以降が必要です。さらに,デバイス種別を取得するには,JP1/NETM/DM Client 09-12以降が必要です。
また,JP1/秘文のサーバには,JP1/秘文 LogManager 07-60以降を使用します。管理対象のクライアントの前提プログラムについては,マニュアル「JP1/秘文 LogManager 構築・運用ガイド」を参照してください。
- 業務メニュー「プログラム起動履歴」および「ウィンドウタイトル変更履歴」からプログラム起動履歴およびウィンドウタイトル変更履歴を確認する場合
JP1/NETM/DMのサーバには,JP1/NETM/DM Manager 07-50以降を使用します。また,管理対象のクライアントには,次のうちどちらかがインストールされている必要があります。
- JP1/NETM/DM Client 07-50以降
- JP1/NETM/DM Client - Base 08-00以降
(8) ソフトウェアの稼働状況を管理するための前提プログラム
JP1/NETM/DMと連携することで,ソフトウェアの稼働状況を管理できます。
JP1/NETM/DMと連携してソフトウェアの稼働状況を管理するために必要な前提プログラムを,次に示します。
- JP1/NETM/DMと連携して,業務メニュー「ソフトウェア稼働状況」からソフトウェアの稼働状況を管理する場合
JP1/NETM/DMのサーバには,JP1/NETM/DM Manager 08-10以降を使用します。また,管理対象のクライアントには,次のうちどちらかがインストールされている必要があります。
- JP1/NETM/DM Client 08-10以降
- JP1/NETM/DM Client - Base 08-10以降
(9) フロアレイアウト図を参照するための前提プログラム
Asset Information Managerでは,資産管理システムの保有機器一覧画面や[機器詳細]ダイアログから,対象機器のフロアレイアウト図を表示できます。また,Asset Information Managerの資産情報を,フロアレイアウト図から参照できます。
機器のフロアレイアウト図を参照するためには,NetInsight IIと連携する必要があります。フロアレイアウト図を参照するために必要なプログラムを次に示します。
- NetInsight II -FM
NetInsight II -FMは,フロアレイアウト図によって,ネットワークの物理的な構成表示機能,機器・テーブルの設備資産情報の管理機能を提供しています。
- NetInsight II -AS
NetInsight II -ASは,Asset Information ManagerとNetInsight IIとを連携させるために必要なプログラムです。
- NetInsight II -CS
NetInsight II -CSは,NetInsight IIで扱うレイアウト図や管理情報をサーバで集中管理し,LANで接続された複数の機器からNetInsight IIの情報を利用する際に利用するクライアント専用の製品です。
NetInsight II -FM,NetInsight II -ASおよびNetInsight II -CSの機能については,マニュアル「JP1/NetInsight II -Facility Manager」を参照してください。
(10) PDFファイルを表示するための前提プログラム
Asset Information Managerで検索した資産情報を,PDFファイルの帳票として表示・印刷するためには,EURと連携する必要があります。
PDFファイルの帳票を出力する場合,EUR:イーユーアール Print Service 05-00以降およびEUR:イーユーアール Print Service - Portable Document Format report 05-00以降が必要です。また,PDFファイルの帳票のフォームを作成する場合,EUR:イーユーアール Professional Edition 05-00以降が必要です。
EURの機能概要については,マニュアル「帳票作成機能 EUR EUR 導入」を参照してください。
(11) Active Directoryと連携するための前提プログラム
連携可能なActive Directoryが稼働するOSを,次に示します。
- Windows Server 2008 R2
- Windows Server 2008
- Windows Server 2003 R2
- Windows Server 2003
なお,資産管理サーバとディレクトリサーバは別のマシンで運用することをお勧めします。