JP1/NETM/Network Monitor - Manager

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3.5.2 登録方式の選択

<この項の構成>
(1) 単独での運用
(2) 他システムと連携しての運用
(3) 単体と連携を組み合わせた運用

(1) 単独での運用

ネットワーク接続機器が管理されていない場合には,接続許可/拒否の登録を,登録画面から手入力で行うことになります。以下に,登録方式ごとの参照先を示します。

表3-2 許可機器一覧の登録方式ごとの参照先(単独での運用)

No ポイント1 ポイント2 方式 特徴 参照先
1 管理情報は,中央で集中管理したい 細かいアクセス制御を行いたい 統合管理ツールからの登録
(専用ツール)
機器の管理が階層化でき,階層ごとに,接続できる機器が登録できます。 3.5.3(1)
2 簡単に管理したい WebConsoleからの登録
(Webブラウザ)
全ネットワークに接続できる機器(クライアントPC等)と,特定ネットワークだけ接続できる機器(ルータ,サーバ等のネットワーク機器)の2種類の登録ができます。 3.5.3(2)
3 管理は拠点の管理者に任せたい(分散管理) 監視装置での登録
(Webブラウザ)
ネットワークごとに,接続できる機器を登録します。 3.5.3(3)

(2) 他システムと連携しての運用

ネットワーク接続機器が管理されている場合には,連携コマンド等を使用することにより,接続許可/拒否の設定を,自動的に更新することができます。以下に,連携方式ごとの参照先を示します。

表3-3 許可機器一覧の運用形態ごとの参照先(他システムと連携しての運用)

No ポイント1 ポイント2 方式 特徴 参照先
1 細かいアクセス制御を行いたい nxnmopeコマンド -uオプション 機器の管理が階層化でき,階層ごとに,許可機器・固定機器の一覧(CSVファイル)が登録できます。 3.5.3(4)
2 他システムの情報をそのまま流用したい 他システムを改造しないで連携したい nxnmcmdsコマンド -pオプション 他システムから機器情報をエクスポートして,コマンドを起動することにより,許可機器一覧(CSVファイル)のインポート処理を自動化できます。 3.5.3(5)
3 他システムに組み込みたい nxnmcmdsコマンド -fオプション 他システムで機器情報が更新されたタイミングで,コマンドを起動することにより,許可機器一覧の更新を自動化できます。 3.5.3(6)
連携製品を使用する ネットワーク制御連携機能 JP1クライアントセキュリティ管理製品により,許可機器一覧の更新を自動化できます。 3.5.3(7)

(3) 単体と連携を組み合わせた運用

ネットワーク接続機器は,許可機器と固定機器の2種類の登録ができます。管理されている機器は許可機器として,「他システムと連携しての運用」を行い,管理されていない機器は固定機器として,「単独での運用」を行います。以下に,運用形態ごとの参照先を示します。

No ポイント 形態 参照先
1 管理されている機器 他システムと連携しての運用 3.5.2(2)
2 管理されていない機器 単独での運用 3.5.2(1)
【運用例1】
資産管理システムは,自社で開発したもので,クライアントPCの管理を行っている。運用の手間を省くため,連携コマンドを組み込んでネットワーク接続機器の許可機器への登録を自動化したい(他システムと連携しての運用)。資産管理システムで管理されていない,ルータ,スイッチ等のネットワーク機器は,誤操作によって排除してしまった場合に,復旧するのに手間がかかるので,Webブラウザで慎重に固定機器に登録を行いたい(単独での運用)。
【運用例2】
JP1クライアントセキュリティ管理製品を使用する。JP1クライアントセキュリティ管理製品で管理されている機器(他システムと連携しての運用)と,管理されていない機器(単独での運用)があるため,組み合わせて運用したい。