JP1/NETM/Network Monitor

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1.3 機能

JP1/NETM/Network Monitorの主な機能を次に示します。

<この節の構成>
(1) ネットワーク接続機器の登録
(2) 許可されていないPCの検出と強制排除
(3) 統合管理ツールとの連携
(4) GUIによるメンテナンス機能
(5) 管理機能
(6) 検疫支援機能

(1) ネットワーク接続機器の登録

企業内LANへのネットワーク接続を許可する機器を,MACアドレスとIPアドレスで管理します。DHCPによりIPアドレスを管理しているネットワークの場合,ひとつのMACアドレスに対して割り付けるIPアドレスの範囲を指定することができます。

(2) 許可されていないPCの検出と強制排除

ネットワーク接続が許可されていないPC(許可機器一覧または固定機器一覧に登録されていないPC)がネットワークに接続されたことを検出し,そのPCを論理的に強制排除することができます。また,連携するソフトウェアや管理者によって,ウィルスパターンファイルやパッチが最新でない等のセキュリティポリシーに違反したPCのネットワーク接続を拒否することもできます。

(3) 統合管理ツールとの連携

運用時に監視装置が検出および強制排除したPCの情報を,統合管理ツール(JP1/NETM/Network Monitor - Manager)に通知することができます。また,SNMPトラップでSNMPマネージャに通知することができます。

(4) GUIによるメンテナンス機能

監視状態の確認や監視情報の設定更新などのメンテナンスを,Webブラウザにより行う機能を提供します。なお,統合管理ツールを使用することで,より効率的に集中管理することができます。

(5) 管理機能

以下に,管理機能の概要を示します。

表1-1 管理機能概要の一覧

分類 機能 概要 備考
管理機能 不正接続機器検出/排除機能 許可されていない機器を検出し,論理的に排除する機能。 検疫支援モード時に,監視装置,および登録された特定機器とだけ通信を可能にします。
接続機器一覧表示機能 対象のサブネットに接続されている機器の一覧を表示する機能。 Windows(R)マシンの機器名やワークグループ名も取得します。
ログ機能 不正接続検知情報,機器の接続情報,監視情報の更新操作などのログを記録する機能。 許可されていない機器がSNMPのMIB情報を実装した機器(インテリジェントスイッチなど)に接続された場合,MIB情報を利用して,接続したスイッチやポートの物理的位置を特定するための情報もログに記録します。
トラップ通知機能 許可されていない機器の検出や排除を,トラップにて通知する機能。 トラップ通知は,統合管理装置(JP1/NETM/Network Monitor - Manager)とSNMPマネージャへの通知への通知の2種類を使用できます。
許可機器一覧
固定機器一覧
排除機器一覧
登録機能
Webブラウザで許可機器一覧等を登録,修正する機能。 メンテナンス作業時には,管理者用PCが必要です。
環境設定機能 各種設定を行う機能。
操作権限機能 すべての操作ができる管理者ユーザと,情報参照だけを行うユーザを設定できます。 JP1/NETM/Network Monitorインストール時にユーザを作成します。
統計情報表示 不正接続を検出した回数,各機器の稼動情報を,日,週,月単位に表示する機能。
監視端末の稼動時間を表示する機能。
稼働時間は接続機器一覧/拒否機器一覧の時刻付をダウンロードする,または統合管理ツール(JP1/NETM/Network Monitor -Manager)で,参照できます。

(6) 検疫支援機能

JP1/NETM/Network Monitor では,ネットワーク接続が拒否されたPCでも,ウィルスパターンファイルやパッチ更新(検疫)を行うための通信を許可する機能(検疫支援通信)をサポートします。設定方法は,「6.16 環境設定」および「7. 特定機器との通信機能」を参照してください。

図1-2 検疫支援機能

[図データ]