JP1/NETM/Network Monitor
JP1/NETM/Network Monitorの主な機能を次に示します。
企業内LANへのネットワーク接続を許可する機器を,MACアドレスとIPアドレスで管理します。DHCPによりIPアドレスを管理しているネットワークの場合,ひとつのMACアドレスに対して割り付けるIPアドレスの範囲を指定することができます。
ネットワーク接続が許可されていないPC(許可機器一覧または固定機器一覧に登録されていないPC)がネットワークに接続されたことを検出し,そのPCを論理的に強制排除することができます。また,連携するソフトウェアや管理者によって,ウィルスパターンファイルやパッチが最新でない等のセキュリティポリシーに違反したPCのネットワーク接続を拒否することもできます。
運用時に監視装置が検出および強制排除したPCの情報を,統合管理ツール(JP1/NETM/Network Monitor - Manager)に通知することができます。また,SNMPトラップでSNMPマネージャに通知することができます。
監視状態の確認や監視情報の設定更新などのメンテナンスを,Webブラウザにより行う機能を提供します。なお,統合管理ツールを使用することで,より効率的に集中管理することができます。
以下に,管理機能の概要を示します。
表1-1 管理機能概要の一覧
| 分類 | 機能 | 概要 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 管理機能 | 不正接続機器検出/排除機能 | 許可されていない機器を検出し,論理的に排除する機能。 | 検疫支援モード時に,監視装置,および登録された特定機器とだけ通信を可能にします。 |
| 接続機器一覧表示機能 | 対象のサブネットに接続されている機器の一覧を表示する機能。 | Windows(R)マシンの機器名やワークグループ名も取得します。 | |
| ログ機能 | 不正接続検知情報,機器の接続情報,監視情報の更新操作などのログを記録する機能。 | 許可されていない機器がSNMPのMIB情報を実装した機器(インテリジェントスイッチなど)に接続された場合,MIB情報を利用して,接続したスイッチやポートの物理的位置を特定するための情報もログに記録します。 | |
| トラップ通知機能 | 許可されていない機器の検出や排除を,トラップにて通知する機能。 | トラップ通知は,統合管理装置(JP1/NETM/Network Monitor - Manager)とSNMPマネージャへの通知への通知の2種類を使用できます。 | |
| 許可機器一覧 固定機器一覧 排除機器一覧 登録機能 |
Webブラウザで許可機器一覧等を登録,修正する機能。 | メンテナンス作業時には,管理者用PCが必要です。 | |
| 環境設定機能 | 各種設定を行う機能。 | ||
| 操作権限機能 | すべての操作ができる管理者ユーザと,情報参照だけを行うユーザを設定できます。 | JP1/NETM/Network Monitorインストール時にユーザを作成します。 | |
| 統計情報表示 | 不正接続を検出した回数,各機器の稼動情報を,日,週,月単位に表示する機能。 監視端末の稼動時間を表示する機能。 |
稼働時間は接続機器一覧/拒否機器一覧の時刻付をダウンロードする,または統合管理ツール(JP1/NETM/Network Monitor -Manager)で,参照できます。 |
JP1/NETM/Network Monitor では,ネットワーク接続が拒否されたPCでも,ウィルスパターンファイルやパッチ更新(検疫)を行うための通信を許可する機能(検疫支援通信)をサポートします。設定方法は,「6.16 環境設定」および「7. 特定機器との通信機能」を参照してください。
図1-2 検疫支援機能
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