JP1/NETM/Client Security Control
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付録D.2 前提条件とサポート範囲
クラスタシステムで運用する場合の前提条件を,次の表に示します。
表D-1 前提条件
| 構成要素 |
前提条件 |
| OS,前提ソフトウェア |
- OS
- Windows Server 2003, Enterprise Edition
- Windows Server 2008 Enterprise
- Windows Server 2008 Datacenter
- Windows Server 2012 Standard
- Windows Server 2012 Datacenter
- OSのクラスタソフト
- Microsoft Cluster Server(MSCS)または Microsoft Failover Cluster(MSFC)
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| サーバ本体 |
2台のサーバによるクラスタ構成になっていること。 |
| ネットワーク |
- クラスタソフトなどによって通信できない状態に変更されることなく,論理IPアドレスで通信ができること。
- クラスタソフトやネームサーバなどによって,JP1/NETM/CSC※1の動作中にホスト名とIPアドレスの対応が変更されないこと。
- ハートビート用などほかのLANボードが優先されることなく,ホスト名に対応したLANボードがネットワークのバインド設定で最優先になっていること。
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| 共有ディスク |
- 実行系サーバから待機系サーバへフェールオーバーできること。
- JP1/NETM/CSC※1を開始する前に,割り当てられること。
- JP1/NETM/CSC※1の実行中に,割り当てが解除されないこと。
- 不当に複数のサーバから使用されないよう排他制御されていること。
- フェールオーバーしてもファイルに書き込んだ内容が保証されること。
- フェールオーバー時に共有ディスクを使用しているプロセスがあっても,強制的にフェールオーバーができること。
- 共有ディスクの障害を検知した場合の回復処置はクラスタソフトなどが制御し,JP1/NETM/CSC※1が回復処置を意識する必要がないこと。また,回復処置の延長でJP1/NETM/CSC※1の開始や終了が必要な場合は,クラスタソフトからJP1/NETM/CSC※1に開始や終了の実行要求をすること。
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| 論理IPアドレス |
- 引き継ぎできるアドレスを使って通信できること。
- JP1/NETM/CSC※1を開始する前に,割り当てられること。
- JP1/NETM/CSC※1の実行中に,削除されないこと。
- ネットワーク障害を検知した場合の回復処置はクラスタソフトなどが制御し,JP1/NETM/CSC※1が回復処理を意識する必要がないこと。また,回復処置の延長でJP1/NETM/CSC※1の開始や終了が必要な場合は,クラスタソフトからJP1/NETM/CSC※1に開始や終了の実行要求をすること。
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| AIM※2 |
- AIMもクラスタ構成に対応させること。
- AIMのフェールオーバー完了後にJP1/NETM/CSC - Managerがフェールオーバーされるように設定すること。
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- 注※1
- JP1/NETM/CSC - Managerをクラスタシステムで運用する場合は,JP1/NETM/CSC - Managerを示します。JP1/NETM/CSC - Agentをクラスタシステムで運用する場合は,JP1/NETM/CSC - Agentを示します。
- 注※2
- JP1/NETM/CSC - Agentをクラスタシステムで運用する場合は,AIMの前提条件は不要です。
(2) サポート範囲
クラスタシステムでJP1/NETM/CSC - Managerを運用する場合,JP1/NETM/CSC - Managerがサポートする範囲は,JP1/NETM/CSC - Manager自身の動作だけです。
また,クラスタシステムでJP1/NETM/CSC - Agentを運用する場合,JP1/NETM/CSC - Agentがサポートする範囲は,JP1/NETM/CSC - Agent自身の動作だけです。
クラスタ環境(共有ディスクおよび論理IPアドレス)の制御はクラスタソフトの制御に依存します。したがって,表D-1の前提条件が満たされていない,またはクラスタ環境の制御に問題がある場合は,クラスタソフトやOSで対処してください。
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