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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


5.5.5 JP1/BaseのAPI設定ファイル(apiファイル)を編集する

監査ログ収集対象サーバの監査ログ専用イベントサーバに蓄積した監査ログを,監査ログ管理サーバで収集できるように,JP1/Baseのapiファイルを編集します。

apiファイルのファイルパスや設定内容を次に示します。

apiファイルのファイルパスと設定内容
ファイルパス

JP1/Baseのインストール先フォルダ\conf\event\api

設定内容

serverパラメーターを追加して,監査ログ収集対象サーバにある監査ログ専用イベントサーバのIPアドレスとAP用ポート番号を定義します。

apiファイルの設定例について次に説明します。なお,説明する設定例では,次に示す二つの監査ログ収集対象サーバから監査ログを収集することとします。

設定例の条件を次の表に示します。

表5‒22 設定例の条件(管理サーバにあるJP1/Baseのapiファイル)

項番

ホスト名

項目

この例での値

1

Host01

監査ログ専用イベントサーバ名※1

Host01-adm

2

監査ログ専用イベントサーバのIPアドレス

172.16.1.10

3

監査ログ専用イベントサーバのAP用ポート番号※2

24102

4

Host02

監査ログ専用イベントサーバ名※1

Host02-adm

5

監査ログ専用イベントサーバのIPアドレス

172.16.1.20

6

監査ログ専用イベントサーバのAP用ポート番号※2

24102

注※1

監査ログ専用イベントサーバ名は,監査ログ収集対象サーバのホスト名のあとに「-adm」を付けて設定してください。

注※2

監査ログ収集対象サーバで設定したポート番号を指定してください。

設定例を次に示します。

apiファイルの設定例

apiファイルを次のように編集します。

serverパラメーターは,デフォルトで記述されている行の下に,次に示す記述を新しく追加してください。

server Host01-adm keep-alive 172.16.1.10 24102
server Host02-adm keep-alive 172.16.1.20 24102
〈この項の構成〉

(1) IPv6アドレスで通信する場合

IPv6アドレスで通信する場合は,serverパラメーターの監査ログ収集対象サーバのIPアドレスに<jp1hosts2>を設定します。

また,jp1hosts2定義ファイルに,監査ログ専用イベントサーバ名と監査ログ専用イベントサーバのIPアドレスの対応を定義して,jp1hosts2情報に設定します。

IPv6アドレスで通信する場合の設定例の条件を次の表に示します。

表5‒23  IPv6アドレスで通信する場合の設定例の条件(管理サーバにあるJP1/Baseのapiファイル)

項番

ホスト名

項目

この例での値

1

Host01

監査ログ専用イベントサーバ名※1

Host01-adm

2

監査ログ専用イベントサーバのIPアドレス

2001:db8::a

3

監査ログ専用イベントサーバのAP用ポート番号※2

24102

4

Host02

監査ログ専用イベントサーバ名※1

Host02-adm

5

監査ログ専用イベントサーバのIPアドレス

2001:db8::14

6

監査ログ専用イベントサーバのAP用ポート番号※2

24102

注※1

監査ログ専用イベントサーバ名は,監査ログ収集対象サーバのホスト名のあとに「-adm」を付けて設定してください。

注※2

監査ログ収集対象サーバで設定したポート番号を指定してください。

apiファイルの設定例を次に示します。

apiファイルの設定例

apiファイルを次のように編集します。

serverパラメーターは,デフォルトで記述されている行の下に,次に示す記述を新しく追加してください。

server Host01-adm keep-alive <jp1hosts2> 24102

server Host02-adm keep-alive <jp1hosts2> 24102

jp1hosts2情報の設定例および設定手順を次に示します。

jp1hosts2情報の設定例および設定手順
  1. jp1hosts2定義ファイルに監査ログ専用イベントサーバ名と監査ログ専用イベントサーバのIPアドレスの対応を定義する。

    jp1hosts2定義ファイルに,次に示す記述を新しく追加してください。なお,jp1hosts2定義ファイルのファイル名は任意です。

    Host01-adm 2001:db8::a

    Host02-adm 2001:db8::14

  2. 手順1で定義したjp1hosts2定義ファイルを,jbshosts2importコマンドでインポートする。

    次に示すコマンドを実行してください。

    jbshosts2import -o jp1hosts2定義ファイル

    コマンドが正常に終了すると,jp1hosts2定義ファイルに定義した内容がjp1hosts2情報に設定されます。