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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


5.4.5 UNIXシステムログの変換設定をする

監査ログ収集対象サーバで出力されたUNIXシステムログを監査ログとして収集したい場合,UNIXシステムログを変換するのに必要な設定をします。

この作業は,UNIXシステムログをJP1/Audit Management - Managerの監査ログとして収集しない場合は不要です。

〈この項の構成〉

(1) 情報を出力するためのシステムログファイルを作成する

UNIXシステムログを収集するには,ログイン,ログアウト,またはユーザ権限変更などの収集対象を格納するためのシステムログファイルが必要です。収集対象を格納するシステムログファイルが存在するかどうかを確認し,存在しない場合はログファイルを作成してください。なお,ユーザ権限変更を格納するためのシステムログファイルが存在する場合は,必要に応じて,ファイルをバックアップ後,ファイルを再作成してください。

システムログファイルの作成方法の詳細については,各OSのマニュアルを参照してください。

OSが出力する収集情報およびシステムログのファイル名を次の表に示します。

表5‒21 OSが出力する収集情報およびファイル名

項番

収集情報

ファイル名

1

ログイン,ログアウト

  • HP-UXの場合

    /var/adm/wtmps

  • AIXの場合

    /var/adm/wtmp

  • Solarisの場合

    /var/adm/wtmpx

  • Linuxの場合

    /var/log/wtmp

2

ログイン失敗

  • HP-UXの場合

    /var/adm/btmps

  • AIXの場合

    /etc/security/failedlogin

  • Solarisの場合

    /var/adm/loginlog

  • Linuxの場合

    /var/log/btmp

3

ユーザ権限の変更

  • HP-UXの場合

    /var/adm/sulog

  • AIXの場合

    /var/adm/sulog

  • Solarisの場合

    /var/adm/sulog

注※

OSの種類がLinuxの場合は,ユーザ権限の変更情報は収集できません。

(2) UNIXのログファイルの変換コマンドをcronデーモンへ登録する

UNIXシステムログを定期的にデータ変換したり収集したりするために,UNIXのログファイルの変換コマンドをcronデーモンへ登録します。crontabへの登録は,rootユーザで実施してください。

なお,UNIXのログファイルの変換コマンドを実行する周期は,監査ログ管理サーバで監査ログを収集する周期を考慮し,設定してください。

cronデーモンへの登録例

ログイン,ログアウト情報を毎日20時に変換したい場合の登録例を次に示します。

0 20 * * * /opt/jp1netmaudit/agent/bin /admuxlogcol -t login

JP1/NETM/Audit - Manager 09-00より前のバージョンから上書きインストールした場合,admuxlogcolコマンドのインストール先ディレクトリは「/opt/jp1netmaudit/manager/bin」になります。

cronデーモンへの登録の詳細は,各OSのマニュアルを参照してください。

(3) UNIXシステムログを収集する場合の注意事項

UNIXシステムログを監査ログとして収集する場合の注意事項を次に示します。