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JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド


6.1 機器の管理を始める方法

機器の管理を始めるためには、はじめに機器を管理対象にする必要があります。機器を管理対象にすると、自動的に収集された情報から現状を把握したり、セキュリティ管理、資産管理、および配布管理をしたりできます。

機器を管理対象にするには、次の方法があります。

機器を探索する方法

機器を探索して、発見された機器を管理対象にする方法です。

機器の現状を把握できていない場合に、ネットワークに接続されている機器を検出して管理対象にできます。また、Active Directoryを探索することで、Active Directoryで管理している機器をそのままJP1/IT Desktop Managementの管理対象にできます。

コンピュータにエージェントをインストールする方法

管理したいコンピュータにエージェントをインストールして、ネットワークに接続します。エージェント導入済みのコンピュータが管理用サーバに接続されると自動的に管理対象になります。

ネットワークモニタ機能で検知する方法

ネットワークモニタ機能を利用して、新規にネットワークに接続しようとした機器を検知して発見する方法です。発見した機器をJP1/IT Desktop Managementの管理対象にできます。

MDMシステムと連携してスマートデバイスを管理する方法

MDMシステムと連携することで、MDMシステムで管理しているスマートデバイスを、JP1/IT Desktop Managementの管理対象にできます。

組織内の機器を管理する場合、すべてのコンピュータにエージェントを導入することをお勧めします。

コンピュータにエージェントをインストールするためには、ワンタッチでインストールとセットアップを完了できるエージェントのインストーラー(エージェントインストールセット)を作成して手動でインストールするか、機器を探索すると同時にエージェントを配信して自動でインストールします。

コンピュータ以外の機器を管理するためには、機器を探索して、発見された機器を管理対象にしてください。

機器の管理を始める場合は、[始めましょう]ボタンをクリックしてください。クリックすると、[機器の管理を始めましょう]ウィザードが起動します。このウィザードで、機器を探索したり、エージェントインストールセットを作成したりできます。

ポイント

[機器の管理を始めましょう]ウィザードは、[実行]メニューの[機器の管理を始めましょう]からも起動できます。

発見した機器の登録

探索やネットワークモニタの検知で発見した機器が、すでに管理対象になっているかどうかは、次の情報を基に判定されます。

注※1 ホスト識別子とは、エージェントによって生成される、機器を識別するためのユニークなIDです。

注※2 MDMシステムと連携してスマートデバイスを管理している場合に使用されます。

上の情報を基に、一致する管理対象の機器が存在しないと判定された場合は、新規に発見した機器として扱われます。