1.10.1 ソフトウェアを購入する流れ
従業員の増加や新しいソフトウェアの導入などに伴ってソフトウェアを購入したら、JP1/IT Desktop Managementに情報を登録して、ソフトウェアライセンスの管理を始めます。
新規にソフトウェアを購入して、ソフトウェアライセンスの管理を始めるまでの流れを次に示します。
- 1.ソフトウェアを購入する
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利用者からソフトウェアの利用申請を提出してもらい、購入するかどうかを検討します。ソフトウェアの購入が決まったら、業者に発注します。
- 2.ソフトウェアの情報を登録する
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ソフトウェアを入手したら、ソフトウェアライセンス情報と管理ソフトウェア情報を登録します。
- 3.ソフトウェアを検収する
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エージェントをインストールしているテスト用のコンピュータに入手したソフトウェアをインストールして動作チェックを実施します。
ソフトウェアをインストールすると、ソフトウェア情報が収集されます。
- 4.インストール状況を管理できるように設定する
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収集されたソフトウェア情報を、管理ソフトウェア情報のインストールソフトウェアとして設定します。インストールソフトウェアを設定すると、ソフトウェアのインストール状況が確認できるようになります。
- 5.ソフトウェアの媒体を貸し出す
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ソフトウェアが問題なく動作することを確認したら、利用者にソフトウェアの媒体を貸し出して、インストールしてもらいます。
- 6.ソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
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JP1/IT Desktop Managementで、ソフトウェアライセンスの利用状況を確認します。
JP1/IT Desktop Managementで、ソフトウェアライセンスの管理を始めます。
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- 〈この項の構成〉
(1) ソフトウェアを購入する流れ
新しくソフトウェアが必要になった場合は、利用者からソフトウェアの利用申請を提出してもらいます。提出してもらった情報から利用目的が妥当かどうか確認して、ソフトウェアを購入するかどうか検討してください。
- 1.利用申請を提出してもらう
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利用申請時には、ソフトウェアの情報と利用者情報を提出してもらいます。次に示すような情報を入手してください。
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ソフトウェア名
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バージョン
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ライセンス数
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利用目的
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部署
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利用者名
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メールアドレス
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電話番号
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ソフトウェアを使用するコンピュータの資産管理番号
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- 2.購入するかどうか検討する
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利用申請の情報を基に、ソフトウェアを購入するかどうか検討します。例えば、次のような項目を検討します。
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ソフトウェアの利用目的は妥当か
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ソフトウェアライセンスは幾つ必要か
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予算内で購入できるか
- ポイント
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以前購入したソフトウェアを追加購入する場合は、ソフトウェアライセンスの利用状況を確認します。もし、ソフトウェアライセンスが余っている場合は、余剰分を引いた本数だけソフトウェアを追加購入します。
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ソフトウェアの購入が決まったら、業者に発注します。
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(2) ソフトウェアの情報を登録する流れ
ソフトウェアを購入したら、ソフトウェアライセンスの管理を始めるため、JP1/IT Desktop Managementに管理ソフトウェア情報とソフトウェアライセンス情報を登録します。管理ソフトウェア情報とソフトウェアライセンス情報を登録することで、ソフトウェアライセンスの利用状況を把握できるようになります。
契約を結んでいるソフトウェアの場合は、ソフトウェアライセンス情報に対応する契約情報を登録します。ソフトウェアライセンスに対応する契約を登録することで、どのソフトウェアライセンスに対してどの契約を結んでいるのかを把握できるようになります。
- 1.ソフトウェアライセンス情報を登録する
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ソフトウェアを購入したら、資産画面の[ソフトウェアライセンス]画面で、ライセンス証書などを基にソフトウェアライセンス情報を登録します。
- ポイント
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コンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てると、未許可でソフトウェアをインストールしているコンピュータや、利用許可しているのに利用されていないソフトウェアライセンスを把握できるようになります。
- 2.管理ソフトウェア情報を登録する
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ソフトウェアライセンス情報を登録するときに、あわせて管理ソフトウェア情報を登録します。
[ソフトウェアライセンスの追加]ダイアログで、[管理ソフトウェア名]を指定するときに[(新規追加)]を選択すると、管理ソフトウェア情報を登録できます。このとき、[管理ソフトウェア名]だけを設定します。管理ソフトウェア情報に対応するインストールソフトウェアは、あとから設定します。
- 3.契約情報を登録する
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契約を結んでいるソフトウェアの場合は、資産画面の[契約]画面で、ソフトウェアライセンスの契約情報(購入やサポート契約などの情報)を登録します。
これで、必要な情報の登録が完了します。情報の登録が完了したら、ソフトウェアが正しく使用できるか検収します。
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(3) ソフトウェアを検収する
ソフトウェアの情報を登録したら、ソフトウェアが正しく使用できるか確認するため、エージェントをインストールしているテスト用のコンピュータにソフトウェアをインストールします。
ソフトウェアをインストールしたら、動作に問題がないかをチェックします。
- ポイント
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ソフトウェアをインストールすると、ソフトウェア情報が収集されて、機器画面の[ソフトウェア情報]画面に表示されます。
(4) インストール状況を管理できるように設定する
管理ソフトウェア情報のインストールソフトウェアを設定すると、ソフトウェアのインストール状況を確認できるようになります。
資産画面の[管理ソフトウェア]画面で、対応する管理ソフトウェア情報を編集して、インストールソフトウェアの検収時に収集されたソフトウェア情報を設定してください。
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(5) ソフトウェアの媒体を利用者に貸し出す
ソフトウェアの登録が終わり、ソフトウェアが問題なく動作することを確認したら、利用者にソフトウェアの媒体を貸し出して、インストールしてもらいます。
- ポイント
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配布機能を利用して、利用者のコンピュータにソフトウェアをインストールすることもできます。
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(6) ソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
ソフトウェアライセンス情報と管理ソフトウェア情報を登録していると、ソフトウェアライセンスの利用状況を確認できます。ソフトウェアライセンスの利用状況を確認することで、ソフトウェアライセンスに過不足がないかを把握できます。
ソフトウェアライセンスの利用状況は、資産画面の[ソフトウェアライセンス状況]画面で確認できます。[ソフトウェアライセンス状況]画面には、管理ソフトウェアごとのライセンスの保有数や残数が集計されて表示されます。
[残数]がプラスの場合は、ソフトウェアライセンスが余っている状況です。
マイナスの場合は、ソフトウェアライセンスが超過している状況です。この場合、ソフトウェアライセンスを追加購入するなどの対策を検討してください。