4.5.1 データベースの概要
JP1/IT Desktop Managementのデータベースフォルダおよびデータ保管用のフォルダは、データの種類に応じて複数のフォルダに分かれています。ここでは、JP1/IT Desktop Managementのデータベースごとにフォルダの詳細について説明します。
管理用サーバおよびデータベースサーバのデータベース
各フォルダの作成先は、シングルサーバ構成システムの場合は管理用サーバのセットアップで、マルチサーバ構成システムの場合は管理用サーバおよびデータベースサーバのセットアップで設定できます。
各フォルダの詳細について、次の表に示します。
フォルダの種類 |
説明 |
作成有無 |
---|---|---|
データベースフォルダ※1 |
機器情報、資産情報、セキュリティポリシー、イベント、レポートなどの管理情報が保管されるデータベース領域が作成されます。 |
○ |
データフォルダ |
登録済みのエージェント、配布機能で作成したパッケージなどのデータが保管されるフォルダです。 |
○ |
サーバ間で共有するデータフォルダ※1 |
管理用サーバおよびデータベースサーバの環境情報が保管されるフォルダです。 |
○ |
ローカルデータフォルダ※1 |
運用中に管理用サーバの一時フォルダとして使用されるフォルダです。 |
○ |
操作ログのデータベースフォルダ |
コンピュータから収集された操作ログを、保持および参照するためのデータベース領域が作成されるフォルダです。 次の2種類の領域が作成されます。
|
△ |
操作ログの保管先フォルダ |
自動的にバックアップされた操作ログのデータを保存するためのフォルダです。操作画面から操作ログを取り込むことで、ここに格納されているデータを「操作ログのデータベースフォルダ」の「取り込み用」領域に格納して、過去の操作ログを参照できます。 |
△ |
変更履歴の出力先フォルダ |
保存用の変更履歴を定期的に出力する先のフォルダです。 |
△ |
データベース退避フォルダ※1 |
データベースフォルダを変更するときに一時退避するためのフォルダです。通常運用では使用しません。 |
○ |
(凡例)○:必ず作成される △:設定に応じて作成される
注※1 マルチサーバ構成システムの場合、データベースサーバに作成されます。
注※2 件数が管理対象のコンピュータ数 ×30日×2,700件を超えた場合、または500日を経過した場合は、日付の古いものから削除されます。
- ポイント
-
各フォルダは、管理用サーバのローカルディスクだけ指定できます。ただし、操作ログの保管先フォルダは、ローカルディスクのほかにネットワークフォルダも指定できます。そのため、操作ログの保管先フォルダは容量の大きいストレージを利用し、そのほかのフォルダは管理用サーバのハードディスクを利用する運用をお勧めします。
- 注意事項
-
操作ログの保管用のフォルダは任意のネットワークディスクを指定できます。ただし、リムーバブルディスクと認識される記憶装置は指定できません。
サイトサーバのデータベース
各フォルダの作成先は、サイトサーバのセットアップで設定できます。
各フォルダの詳細について、次の表に示します。
フォルダの種類 |
説明 |
作成有無 |
---|---|---|
データベースフォルダ |
操作ログの管理情報が保管されるデータベース領域が作成されます。 |
○ |
データフォルダ |
管理用サーバに登録済みのエージェント、配布機能で作成したパッケージなどのデータが保管されるフォルダです。 |
○ |
操作ログのデータフォルダ |
コンピュータから収集された操作ログが保管されるフォルダです。 |
○ |
(凡例)○:必ず作成される
- 注意事項
-
サイトサーバのデータベース容量は、収集される操作ログや作成したパッケージの量に応じて単調増加します。空きディスク容量が少なくなるとイベントが表示されるので、必要に応じてデータの削除やハードディスクの増設を検討してください。