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JP1 Version 10 JP1/Data Highway - Server ユーザーズガイド


2.3 ファイル/メッセージを送信する

ファイルやメッセージを送信する手順について説明します。

  1. JP1/DH - Serverにログインして,画面左のメニューから[新規送信]を選択します。

    [新規送信]画面が表示され,「差出人」欄にユーザの名前が表示されます。

    [図データ]

    デフォルトでは[アドレス一覧]画面が表示されています。

    送信アドレス履歴,受信アドレス履歴から配送先に設定するユーザを選択する場合は,[送信アドレス履歴]ボタンまたは[受信アドレス履歴]ボタンをクリックして,それぞれの画面でユーザを選択してください。ただし,グループ単位で指定した宛先は履歴には表示されません。なお,履歴に表示されている場合でも,送信できる宛先の設定が変更されているときは,選択できないことがあります。また,アカウント期限の過ぎたユーザを選択した場合は送信エラーとなります。

  2. 必要に応じて差出人,および差出人の所属を入力します。「件名」を入力します。

    所属には1,024文字,件名には100文字が入力できます。

    ここで指定した内容が,ファイル配送時の連絡メールに表示されます。

    「差出人」欄を空欄とした場合は,JP1/DH - Serverのシステムに登録された名前が差出人の名前として送信されます。

    [図データ]

  3. アドレス一覧からユーザまたはグループを選択して,宛先を指定します。

    [送信先]テキストボックスに,選択したユーザのEmailアドレス,および名前が設定されます。必要に応じて所属を入力します。

    「名前」欄を空欄とした場合は,JP1/DH - Serverのシステムに登録された名前が送信先の名前として送信されます。

    なお,ユーザの権限によっては,テキストボックスにEmailアドレスを直接入力できます。この場合で宛先がシステムに未登録のユーザのときは,[標準オプション]タブで開封パスワードの設定が必要です。

    [図データ]

    [図データ]

    • 宛先にグループを選択した場合は,[宛先確認]ボタンをクリックすると,グループ内のユーザが確認できます。

    • 一度に送信できる宛先数の上限は,システム管理者の設定により異なります。なお,承認ルートを利用する場合,[宛先]で指定したユーザ数と承認ルート内の承認者の合計数が,一度に送信できる宛先数となります。

    [図データ]

    • 指定した宛先を削除する場合は,[図データ]をクリックします。

    • 配送メールの言語を変更する場合は,言語のドロップダウンリストボックスから,言語を選択します。

    • 名前,および所属の入力欄は,メール言語の日本語/中国語を選択した場合と,英語を選択した場合で別に扱われます。日本語/中国語を選択したときに変更した内容は,英語を選択したときには反映されません。

    • アドレス一覧から宛先を選択した場合はユーザの登録内容,履歴から宛先を選択した場合は送受信時の入力内容,直接入力した場合は空白を初期状態として名前,および所属の入力欄に表示します。

  4. 「TO」,「CC」,「BCC」を選択します。

    [閉じる]ボタンをクリックすると,[アドレス帳]タブを閉じます。

    [図データ]

  5. システムに未登録のユーザを宛先に指定した場合は,[標準オプション]タブで開封パスワードを設定します。

    システムに未登録の宛先と登録済みの宛先が混在している場合でも,開封パスワードの設定が必要です。

    開封パスワードは6〜32文字の半角英数字と記号で,2種類以上の文字種(数字,英小文字,英大文字,記号)を使用して設定してください。記号には次の文字を使用できます。

    !"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~

    なお,システムに未登録のユーザを宛先に指定していない場合は,開封パスワードの設定項目は表示されません。

    [図データ]

    [図データ]

    • 設定した開封パスワードは,システムに未登録の宛先のユーザがメールを開封する場合に必要となります。JP1/DH - Serverとは別の連絡手段で開封パスワードを通知しておいてください。設定した開封パスワードは,後から確認や変更ができません。

      なお,未登録の宛先のユーザと同時に登録済みのユーザ宛てに送信した場合は,未登録の宛先のユーザにだけ連絡が必要です。システムに登録済みのユーザの場合は,開封パスワードの連絡は必要ありません。

    • システムに未登録の宛先の配送ポリシーが定義されていない場合は,権限を持つユーザでも,システムに未登録の宛先へ送信できません。この場合は,代表ユーザ,またはグループ管理者にお問い合わせください。

  6. 必要に応じて[標準オプション]タブ,または[拡張オプション]タブの項目を設定します。設定項目を次の表に示します。

    タブ名

    項目名

    説明

    [標準オプション]タブ

    保管設定

    • [[ ]年[ ]月[ ]日まで保管する]

      送信したファイルの保管期限の年月日を設定できます。

    • [ダウンロードを一回限りに制限する]チェックボックス

      チェックすると,受信者,および承認ルートが設定されている場合の承認者は,ファイルのダウンロードが一回しかできなくなります。

    通知設定

    • [配送時に配送先・配送元ユーザに通知する]チェックボックス

      チェックすると,ファイルのアップロードまたはメッセージの送信が行われた場合に,配送先ユーザと配送元ユーザに通知メールが送信されます。

    • [開封された場合に配送元ユーザに通知する]チェックボックス

      チェックすると,配送データが開封された場合に,配送元ユーザに対して通知メールが送信されます。

    • [期限前日までに開封されなかった場合に配送元ユーザに通知する]チェックボックス

      チェックすると,配送データが期限前日までに開封されなかった場合に配送元ユーザに対して通知メールが送信されます。

    • [期限までに開封されなかった場合に配送元ユーザに通知する]チェックボックス

      チェックすると,配送データが期限までに開封されなかった場合に配送元ユーザに対して通知メールが送信されます。

    • [[ ]年[ ]月[ ]日までにダウンロードされなかった場合に配送先ユーザに通知する]チェックボックス

      チェックすると,配送データに含まれるファイルが指定日までにダウンロードされなかった場合に,配送先ユーザに対して通知メールが送信されます。

      なお,配送データに複数のファイルが含まれている場合は,1つでもダウンロードされていないファイルがあると通知の対象となります。日付には,デフォルトで保管期限の前日が表示されます。

      通知メールは指定された日付の翌日に送信されます。ただし,保管期限が切れている場合は送信されません。

    • [[ ]年[ ]月[ ]日までに承認または却下されなかった場合に承認者に通知する]チェックボックス

      チェックすると,配送データが指定日までに承認または却下されなかった場合に,承認者に対して通知メールが送信されます。日付には,デフォルトで保管期限の前日が表示されます。

      通知メールは指定された日付の翌日に送信されます。ただし,保管期限が切れている場合は送信されません。

    [拡張オプション]タブ

    通知設定

    [添付ファイル情報などの詳細情報を通知メールに表示しない]チェックボックスを選択すると,配送メール,および承認依頼メール内に差出人情報,保管期限情報,ファイル一覧情報などが記載されなくなります。

    注※

    システム管理者の設定により,表示される項目は異なります。

  7. [ファイル選択]ボタンをクリックするか,ファイル,またはフォルダをドラッグ&ドロップして,送信するファイルを設定します。

    [ファイル選択]ボタンの場合は,ファイル選択ダイアログが表示されます。[開く]ボタンで送信するファイルを選択します。

    ドライブをドラッグ&ドロップした場合は,配送ファイル/フォルダ欄の名前は「Drive」となります。

    ローカルフォルダ以外のファイル/フォルダや,アクセス速度が遅いドライブ(SDカードなど)に存在するファイル/フォルダを送信対象に指定する場合は,送信するファイル/フォルダを指定する前に[ローカルにコピーしてから送信する]チェックボックスを選択すると,選択したファイル/フォルダを送信画面に表示する時間,および送信時間を短縮できる可能性があります。

    送信対象にローカル環境のファイル/フォルダが混在している場合でも,このチェックボックスを選択できます。ただし,混在している場合に,ローカルフォルダ以外のファイル/フォルダ,またはアクセス速度が遅いドライブ上のファイル/フォルダに対してだけ[ローカルにコピーしてから送信する]を選択することはできません。

    なお,ファイル選択ダイアログでは複数のファイルを一度に選択することはできません。

    選択したファイルを取り消す場合は,ファイルを選択してDeleteキーを押すか,マウスを右クリックして[削除]メニューを選択してください。

    [図データ]

    [図データ]

    • 送信対象がフォルダの場合で,フォルダ内のファイルサイズの合計が3.96GB(4,252,017,623バイト)を超えるときは,圧縮方式が[拡張]の配送ポリシーを使用してください。圧縮方式が[標準]の配送ポリシーの場合は,3.96GBを超えるフォルダを送信できません。配送ポリシーについては,システム管理者にお問い合わせください。

    • 送信対象がフォルダの場合,フォルダ内のファイルとフォルダの合計数は,圧縮方式が[標準]の配送ポリシーの場合は65,534個以下,圧縮方式が[拡張]の配送ポリシーの場合は262,144個以下としてください。配送ポリシーについては,システム管理者にお問い合わせください。

    • 送信できるファイルのサイズは,配送ルールや送信元ユーザの空き保管容量により制限されます。

    • [ローカルにコピーしてから送信する]チェックボックスを選択して,ローカルフォルダ以外のファイル/フォルダを指定した場合は,対象のファイル/フォルダをローカル環境にコピーします。コピー中は「ファイルをコピーしています。」とメッセージが表示され,ほかの操作はできません。

    • [ローカルにコピーしてから送信する]チェックボックスは,送信対象にファイル/フォルダを選択済みの場合は操作できません。チェックボックスの指定を変更する場合は,送信対象のファイル/フォルダをすべて削除してください。

    • ファイル,またはフォルダを選択したあとは,送信が完了するまでファイル,またはフォルダを参照したり,データや名前を変更したりしないでください。参照,または変更する場合は,いったん選択済みリストから削除してから行い,もう一度選択し直してください。

      なお,選択後に変更した結果データサイズが増減した場合は,送信できません。また,データサイズにかかわらずデータが変更されている場合は,受信時に検証エラーとなります。

      ファイルへのアクセス方法によっては,ファイルを参照するだけでデータが変更される場合があります。このような場合も,データを変更したときと同様に送受信時にエラーとなります。

  8. [圧縮強度]ドロップダウンリストボックスで圧縮方式を選択します。

    代表ユーザが設定した配送ポリシー定義によっては,圧縮方式を選択できない場合があります。

    送信量に応じて[高速通信モードで送信する]チェックボックスを選択します。なお,プロキシサーバやファイアウォールの設定により,ファイルの送信に失敗する場合は,この項目のチェックを外すことで解決できることがあります。

    [図データ]

    圧縮して送信できるファイルのサイズは,使用する配送ポリシーにより異なります。配送ポリシーについては,システム管理者にお問い合わせください。なお,次に示すダイアログが表示される場合は,圧縮なしで送信してください。

    [図データ]

  9. 必要に応じて,メッセージを入力します。

    入力したメッセージは,ファイル配信メールの本文に記載されます。入力できる文字数は4,096文字以内です。

    送信準備が完了すると,配送ルール名のアイコンが[図データ]から,[図データ]に変わります。

  10. [送信開始]ボタンをクリックすると,ファイルが送信されます。送信中は[中止]ボタン以外の画面操作はできません。

    [図データ]

    [図データ]

    メールアドレスの入力エリアにカーソルがある場合は,[送信開始]ボタンはクリックできません。

  11. 送信が完了すると,[送信結果]画面が表示されます。

    送信時間には,配送に掛かった時間が表示されます。