3.7 標準配送ポリシーの編集
標準配送ポリシーを編集する手順について説明します。
標準配送ポリシーは配送ポリシーのシステム全体におけるデフォルト値になります。
- 注意事項
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運用開始後に標準配送ポリシーを変更する場合は注意が必要です。標準配送ポリシーの設定値を使用している配送ポリシーが存在する場合,ここでの編集内容はそれらの配送ポリシーに影響を与えます。
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JP1/DH - Serverにログインします。
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サイドバー領域の[配送ルール設定]をクリックします。
コンテント領域に[配送ポリシー一覧]画面が表示されます。
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「標準配送ポリシー」のメニューアイコン()をクリックして,[編集]を選択します。
[配送ポリシー編集]画面が表示されます。
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設定を変更します。
次の項目を指定します。
表3‒2 標準配送ポリシーの設定項目 分類
項目
説明
ポリシー名※1
[ポリシー名(日本語/中国語)]テキストボックス
ポリシー名を入力します。
ここで入力した値は,日本語と中国語の画面で表示されます。
[ポリシー名(英語)]テキストボックス
ポリシー名を入力します。
入力できる文字は半角英数字と記号です。ここで入力した値は,英語の画面で表示されます。
配送データ量
[配送データ量]チェックボックス,テキストボックス
送信できるデータ量の上限値を入力します。
チェックした項目が有効になります。指定可能な最大値は,システムの設定により異なります。
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MB/delivery
1度の配送で送信可能な上限データ量を表します。チェックを外した場合は,2048MB/deliveryとなります。
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MB/file
送信可能な最大ファイルサイズを表します。チェックを外した場合は,2048MB/fileとなります。
MB/fileには,MB/deliveryより大きな値は指定できません。
保存期間
[保存期間]チェックボックス,テキストボックス
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[最大]
ユーザが新規送信時に指定できる最大の保存期間を入力します。
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[標準]
ユーザが設定を変更しなかった場合に適用されるデフォルトの保存期間を入力します。チェックを外した場合は[最大]の値と同じになります。入力できる最大値は31(日)です。
セキュリティ
[ダウンロード制限(1回)項目]ドロップダウンリストボックス
受信者がファイルをダウンロードできる回数を1回に制限する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
通知
[ファイル送信時の通知項目設定]ドロップダウンリストボックス
ファイルのアップロードまたはメッセージの送信が行われた際に,送信者および受信者にその旨を通知する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
[開封通知設定項目]ドロップダウンリストボックス
ファイルが開封された際に,送信者にその旨を通知する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
[期限切れ前日通知設定項目]ドロップダウンリストボックス
保存期限切れ前日までにファイルが開封されなかった場合に,送信者にその旨を通知する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
[期限切れ通知設定項目]ドロップダウンリストボックス
ファイルの保存期限が切れた場合に,送信者にその旨を通知する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
[詳細表示設定項目]ドロップダウンリストボックス
ファイル配送メールにファイルの詳細情報などを記載するかを設定する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
[指定日までに未ダウンロード時の通知設定項目]ドロップダウンリストボックス
送信者が指定した日までに受信者がダウンロードをしていない場合に,受信者にその旨を通知メールで送信する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
なお,JP1/Data Highway - AJE 10以前で送信した場合は,通知メールは送信されません。
[指定日までに未承認時の通知設定項目]ドロップダウンリストボックス
送信者が指定した日までに承認者が承認または却下していない場合に,承認者にその旨を通知メールで送信する機能です。
本機能の扱いをどうするかを選択します。
この配送ポリシーを適用した配送ルールに承認ルートが設定されていない場合は,指定を無視します。
なお,JP1/Data Highway - AJE 10以前で送信した場合は,通知メールは送信されません。
圧縮
[圧縮強度]チェックボックス
送信者が選択できる圧縮強度を指定します。
チェックを外した場合は,システムの標準値(初期値は圧縮なしだけ選択可)となります。
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[圧縮なし]:ファイルを圧縮しません。
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[強]:最も圧縮率が高い方式でファイルを圧縮します。
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[中]:圧縮率が中程度の方式でファイルを圧縮します。
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[弱]:最も圧縮率が低い方式でファイルを圧縮します。
[圧縮方式]※2
圧縮方式を選択します。
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[標準]:フォルダを送信する場合,または[圧縮強度]が[強][中][弱]のどれかの場合,ZIP形式で送信します。
ZIP形式で送信する場合,3.96GB(4,252,017,623バイト)以上のファイル,フォルダの送信はできません。
[拡張]:フォルダを送信する場合,または[圧縮強度]が[強][中][弱]のどれかの場合,拡張圧縮方式で送信します。
なお,JP1/Data Highway - AJE 10以前の場合は,ZIP形式で圧縮して送信されます。また,拡張圧縮方式で送信された配送は,JP1/Data Highway - AJE 10以前では受信できません。
その他オプション
[最大宛先数]チェックボックス
チェックすると,一度の配送で指定できる宛先の上限が設定できます。
[最大登録ファイル数]チェックボックス
チェックすると,一度の配送で指定できるファイル数の上限が設定できます。
通信
[通信モジュール最大TCP接続数]チェックボックス
ファイル送信時,および受信時の通信多重度の最大本数を設定できます。
標準配送ポリシーの場合は,このチェックを外さないでください。デフォルトは標準配送ポリシーの値です。
[常に最大TCP接続数で通信]チェックボックス
[通信モジュール最大TCP接続数]で設定した最大本数で,常に通信をするかどうかを指定できます。標準配送ポリシーの場合は,このチェックを外さないでください。
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[する]:常に最大本数での通信を行います。
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[しない]:ネットワーク距離に応じて,自動的に接続数が決定されます。
デフォルトは標準配送ポリシーの値です。
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[更新]ボタンをクリックします。
標準配送ポリシーが更新され,更新を確認するダイアログが表示されます。