timesコマンド(シェルが消費したCPU時間を出力する)
形式
times
機能
シェルとシェルから起動したプロセスのCPU時間を標準出力に出力します。次に示す情報を出力します。
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シェルが消費したユーザーCPU時間(秒)
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シェルが消費したシステムCPU時間(秒)
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シェルから起動したプロセスが消費したユーザーCPU時間(秒)の合計
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シェルから起動したプロセスが消費したシステムCPU時間(秒)の合計
timesコマンドの出力形式を次の表に示します。
出力形式※ |
内容 |
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Shell: CPU時間 user CPU時間 system |
シェルが消費したCPU時間を,ユーザーCPU時間,システムCPU時間の順に出力します。 |
Kids: CPU時間 user CPU時間 system |
シェルから起動したプロセスが消費したCPU時間を,ユーザーCPU時間,システムCPU時間の順に出力します。 |
なお,このコマンドは書式の判定は行わないで,不当なオプションが指定された場合でも無視して処理を実行します。
終了コード
終了コード |
意味 |
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0 |
正常終了 |
注意事項
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Windowsの場合,子プロセスのCPU時間に孫プロセスのCPU時間を含みません。
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この正規組み込みコマンドは,コマンドの構文を誤ってもコマンドを実行しているシェルは終了しません。
使用例
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シェルとシェルから起動したプロセス(psコマンド)のCPU時間を出力します。
ジョブ定義スクリプトの内容
ps > /dev/null times
実行ジョブのSTDOUTファイルの内容
******** JOB SCOPE STDOUT ******** Shell: 0.00s user 0.01s system Kids: 0.01s user 0.10s system