suコマンド(ジョブ定義スクリプトに記述されているsuコマンドの指定を無効にする)
形式
su [-] [ユーザー名] [引数...]
このコマンドはサンプルスクリプトファイルscript_0を基に作成します。作成手順については「2.6.6(2) スクリプト形式のUNIX互換コマンドを使うための準備【Windows限定】」を参照してください。
機能
ジョブ定義スクリプトに記述されているすべてのsuコマンドとその引数の指定を無効にします。このコマンドを実行すると,常に終了コード0で正常終了します。
UNIXでsuコマンドを使ってサブシステムの起動・停止を実行していたジョブ定義スクリプトをWindowsに移行したあと,Windowsでは別のシステムを利用してサブシステムの起動・停止を実行する運用としたときなどに,ジョブ定義スクリプトに記述されているsuコマンドの処理が不要になる場合があります。このような場合,このコマンドを使用することで,ジョブ定義スクリプトのすべてのsuコマンドの定義を無効にできるため,UNIXからWindowsに移行してきたジョブ定義スクリプトの修正が不要になります。
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
注意事項
-
コマンド置換で引数に指定したコマンドは実行されるため,後続の処理に影響がある場合は,指定を見直してください。
使用例
ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイルscript_0を基にsuコマンドが作成されていることを前提とします。
-
ジョブ定義スクリプトのsuコマンドの指定を無視します。この例で指定されたsuコマンドのオプションは実行されません。
su - ${DBADMIN} -c 'export PDDIR=/home/db/db1; start -q' if [[ $? -ge 1 ]]; then # suの終了コードは必ず0なので,そのまま処理を続行する。 echo "su error." 1>&2 exit 1 fi