unameコマンド(OSまたはハードウェアの情報を表示する)
形式
【Windows限定】uname[-a][-m][-n][-r][-s][-v][-w] 【UNIX限定】 uname[-a][-m][-n][-r][-s][-v]
機能
OS,システムのホスト名,またはハードウェアの情報を標準出力に出力します。
引数
オプションを指定しないで実行した場合は,-sオプションを指定した場合と同じ動作になります。
- -a
-
- 【Windows限定】
-
-wオプションを指定しない場合は,次の情報を1行にまとめて順番に表示します。
-
OS名(常に「Windows」)
-
ノード名
-
OSの説明
-
OSにインストールされている最新のサービスパック
-
OSのバージョン
-
マシン(ハードウェア)のタイプ
-wオプションとあわせて指定した場合,次の情報を1行ずつ順番に表示します。
-
OS名,そのOSが組み込まれているフォルダ,およびそのOSが組み込まれているディスクのパーティション情報
-
ノード名
-
OSのリリース(常に「unknown」)
-
OSのバージョン
-
マシン(ハードウェア)のタイプ
-
- 【UNIX限定】
-
次の情報を1行にまとめて順番に表示します。
-
OS名
-
ノード名
-
OSのリリース
-
OSのバージョン
-
マシン(ハードウェア)のタイプ
-
- -m
-
マシン(ハードウェア)のタイプを表示します。
- -n
-
ノード名を表示します。
- -r
-
OSのリリースを表示します。Windowsの場合は,常に「unknown」と表示します。
- -s
-
OS名を表示します。
Windowsの場合は,OS名として次の内容を表示します。
-
-wオプションを指定しない場合は,常に「Windows」と表示します。
-
-wオプションとあわせて指定した場合は,OS名,そのOSが組み込まれているフォルダ,およびそのOSが組み込まれているディスクのパーティション情報を表示します。
-
- -v
-
OSのバージョンを表示します。
- -w【Windows限定】
-
このオプションを指定すると,unameコマンドが表示する情報が,JP1/Advanced Shell 10-01以前のバージョンの形式で表示されます。-wオプションを指定した場合の表示内容を次に示します。
-
各オプションの情報を1行ごとに表示します。
-
-aオプションと-sオプションによって表示される情報が変わります。詳細については各オプションの説明を参照してください。
また,このオプションだけを指定した場合は,-wオプションと-sオプションをあわせて指定した場合と同じ動作となります。
-
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1以上 |
エラー終了 |
注意事項
-
Windowsの場合,ファイルおよび標準入力,標準出力をバイナリモードで入出力します。改行コードは変換しません。
-
Windowsの場合,次に示すオプション以外のオプションでは,Administrators権限を利用して情報を取得しているため,Administrators権限を持つユーザーで使用してください。Administrators権限を持たないユーザーがそれらのオプションを指定してunameコマンドを実行した場合はエラーになります。
-
-rオプション
-
-sオプション(-wオプションと一緒に指定しない場合)
-
-
Windowsの場合,unameコマンドはWindowsのOSの機能を使用してOSおよびハードウェアの情報を取得しているため,スクリプトを実行している間のPATH環境変数には,Windowsのシステムフォルダのパス情報が含まれている必要があります。そのため,PATH環境変数に別のパス情報を追加したい場合は,次のようにPATH環境変数の情報を変更してください。
- 例
-
PATH="${PATH};C:\\home\\bin"
使用例
-
オプションを指定しない場合のデフォルトを表示します。
Windowsの場合
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname Windows
UNIXの場合(Linux上でコマンドを実行した場合)
$ /opt/jp1as/cmd/uname Linux
-
-aオプションを指定して,OS環境の詳細な情報をすべて表示します。
Windowsの場合(-wオプションを指定しない場合)
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -a Windows MyMachine Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise Service Pack 1 6.1.7601 x64-based PC
Windowsの場合(-wオプションをあわせて指定した場合)
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -aw Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise|C:\Windows|\Device\Harddisk0\Partition2 MyMachine unknown 6.1.7601 x64-based PC
UNIXの場合(Linux上でコマンドを実行した場合)
$ /opt/jp1as/cmd/uname -a Linux LINUX1 2.6.18-53.el5 #1 SMP Wed Oct 10 16:34:02 EDT 2007 i686
-
-mオプションを指定して,マシンおよびハードウェアの名称を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -m x64-based PC
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-nオプションを指定して,ノード名を表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -n MyMachine
-
-rオプションを指定して,OSのリリースを表示します。次の例はWindowsの例であり,常に「unknown」が表示されます。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -r unknown
-
-sオプションを表示して,OS名を表示します。Windowsの例を次に示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -s Windows
-
-vオプションを指定して,OSのバージョンを表示します。Windowsの例を次に示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -v 6.1.7601
-
複数のオプションを組み合わせた場合は,-aオプションの表示順に従って,該当する情報を表示します。Windowsの例を次に示します。この例では-v,-sの順にオプションを指定していますが,この場合は-s,-vの順で情報が表示されます。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -v -s Windows 6.1.7601
-
オプションエラーのメッセージを表示します。
このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windowsの例を次に示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -p uname: illegal option -- p usage: uname [-amnrsvw]
-
Windowsの場合,Administrators権限を持たないユーザーで,Administrator権限が必要となるオプションを指定してunameコマンドを実行した場合は,次のようにエラーメッセージが出力されます。次の例は,-mオプションを指定した場合の表示内容です。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\uname -m mof ファイルを登録できませんでした。 WMIC.EXE を使用できるのは管理者グループのメンバだけです。 理由:Win32 エラー: アクセスが拒否されました。 unknown