PATH_CONV_ACCESSパラメーター(ファイル入出力時のパス変換内容を定義する)
形式
#-adsh_conf PATH_CONV_ACCESS パス名1 パス名2
機能
ファイルの入出力時にジョブ定義スクリプト中のファイルパス名を変換するため,変換前・変換後のパス名を定義します。
ジョブ定義スクリプトを実行して入出力が発生した場合に,入出力を行うファイルのファイルパス名がパス名1と完全一致するときは,パス名2に変換します。パス名1およびパス名2は必ず指定します。
同じファイルパス名に異なる規則を定義した場合は,先に定義した規則が有効になります。
.(ドット)コマンド,および#-adsh_scriptコマンドに指定した外部スクリプトについては,COMMAND_CONV_ARGパラメーターの変換対象となります。COMMAND_CONV_ARGパラメーターの詳細については,「COMMAND_CONV_ARGパラメーター(コマンド実行時にジョブ定義スクリプト中の引数を変換する規則を定義する)」を参照してください。
変換結果は,KNAX6803-Iメッセージ,またはKNAX6805-Iメッセージでジョブ実行ログに出力します。
環境ファイルにPATH_CONV_ENABLEパラメーターが定義されていない場合は,PATH_CONV_ACCESSパラメーターは有効になりません。
オペランド
- パス名1 〜<パス名>((1〜247バイト))
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変換前のファイルパスを指定します。スペースを含むファイルパスを指定する場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。ただし,"で囲んだ値にスペース,タブ文字または空文字だけを指定できません。なお,次の文字は使用できません。
* ? < > | `(バッククォーテーション) $
パス名1を指定しなかった場合,またはパス名1に不当な値を指定した場合は,パラメーター解析時にエラー終了します。
- パス名2 〜<パス名>((1〜247バイト))
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変換後のファイルパスを指定します。スペースを含むファイルパスを指定する場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。ただし,"で囲んだ値にスペース,タブ文字または空文字だけを指定できません。なお,次の文字は使用できません。
* ? < > | `(バッククォーテーション) $
パス名2を指定しなかった場合,またはパス名2に不当な値を指定した場合は,パラメーター解析時にエラー終了します。
注意事項
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システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方にこのパラメーターが定義されていた場合,両方の定義が有効になります。ただし,システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの定義の合計が255個を超えた場合,エラーになります。
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このパラメーターによる変換は,変数置換およびファイル名置換が解決した内容で実施されます。
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変換する規則を定義した順に検索し,最初に変換条件に合致したものだけが適用されます。
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このパラメーターとPATH_CONVパラメーターで同じパス名に対して変換を定義した場合,PATH_CONVパラメーターによる変換が先に実施されます。PATH_CONVパラメーターで変換されたパス名をPATH_CONV_ACCESSパラメーターでさらに変換する場合は,PATH_CONVパラメーターで変換されたパス名を指定してください。
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パス名2に,メタキャラクタではなく文字列「\」そのものを含む文字列を指定する場合,「\」を「\\」と記述してください。
使用例
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UNIX用に作成したジョブ定義スクリプトをWindowsで実行するため,"/dev/null"を"nul"に変換します。
#-adsh_conf PATH_CONV_ENABLE / : #-adsh_conf PATH_CONV_ACCESS /dev/null nul
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Windows用に作成したジョブ定義スクリプトをUNIXで実行するため,"nul"を"/dev/null"に変換します。
#-adsh_conf PATH_CONV_ENABLE \\ ; #-adsh_conf PATH_CONV_ACCESS nul /dev/null