ESCAPE_SEQ_ECHO_HEXパラメーター(16進数表記のASCIIコード文字をエスケープ文字として解釈するかを定義する)
形式
#-adsh_conf ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX {YES|NO}
機能
echoコマンドで,16進数表記のASCIIコード文字をエスケープ文字として解釈するかどうかを定義します。このパラメーターは次のどちらかの条件を満たした場合に有効になります。
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echoコマンドに-eオプションが指定されている。
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ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULTパラメーターにYESが指定されていて,かつechoコマンドに-eオプションまたは-Eオプションが指定されていない。
オペランド
- YES
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1〜2桁の16進数で表されたASCIIコードの文字をエスケープ文字として解釈します。
- NO
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1〜2桁の16進数で表されたASCIIコードの文字をエスケープ文字として解釈しません。
注意事項
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システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方にこのパラメーターが定義されていた場合,ジョブ環境ファイルでの定義が有効になります。
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このパラメーターを同一の環境ファイルで同一のホストに対して複数定義した場合,パラメーターエラーとなります。
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ASCIIコードの範囲外の値をechoコマンドの引数に指定した場合,出力される内容は端末に指定された文字コードに従います。そのため,印字可能文字でない場合は,正しく出力されないことがあります。
使用例
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echoコマンドで1〜2桁の16進数で表されたASCIIコードの文字をエスケープ文字として解釈したい場合の例を次に示します。
環境ファイルの内容
#-adsh_conf ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX YES
ジョブ定義スクリプトの内容
STR="\x48\x49\x54\x41\x43\x48\x49" echo -e $STR
標準出力に出力される内容
HITACHI
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echoコマンドで1〜2桁の16進数で表されたASCIIコードの文字をエスケープ文字として解釈しない場合の例を次に示します。
環境ファイルの内容
#-adsh_conf ESCAPE_SEQ_ECHO_DEFAULT YES #-adsh_conf ESCAPE_SEQ_ECHO_HEX NO
ジョブ定義スクリプトの内容
STR="\t\x48\x49\x54\x41\x43\x48\x49" echo $STR
標準出力に出力される内容
<タブ文字>\x48\x49\x54\x41\x43\x48\x49