CHILDJOB_SHEBANGパラメーター(子孫ジョブとして実行するジョブ定義スクリプトファイルの実行プログラムパスを定義する)
形式
#-adsh_conf CHILDJOB_SHEBANG パス名
機能
子孫ジョブとして実行するジョブ定義スクリプトファイルに指定された,「#!」に続く実行プログラムパスを定義します。「#!」の直後から行末までをパス名の比較対象とします。
ジョブ定義スクリプト中にほかのジョブ定義スクリプトファイルをコマンド名として指定した場合,このパラメーターで指定したパス名がジョブ定義スクリプトのファイルの1行目に「#!+パス名」と記述されていれば,KNAX6831-Iメッセージをジョブ実行ログに出力し,ジョブ定義スクリプトファイルを子孫ジョブとして実行します。KNAX6831-Iメッセージは,JOBLOG_SUPPRESS_MSGパラメーターでジョブ実行ログへの出力を抑止できます。
なお,CHILDJOB_SHEBANGパラメーターには,次の2つがデフォルトで定義されています。
デフォルト定義 |
子孫ジョブ起動時の出力モード |
---|---|
/opt/jp1as/bin/adshexec |
OUTPUT_MODE_CHILDパラメーターの指定に従って動作します。 |
/opt/jp1as/bin/adshexec -mMINIMUM |
最小出力モードで動作します。 |
CHILDJOB_SHEBANGパラメーターのデフォルト定義については,「3.2.3(1)(b) パラメーターのデフォルト定義で子孫ジョブを実行する方法」を参照してください。
注意事項
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システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方にこのパラメーターが定義されていた場合,両方の定義が有効になります。ただし,システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの定義の合計が255個を超えた場合,エラーになります。
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オペランドに指定するパス名には,先頭の「#!」を含まない値を指定します。
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オペランドに指定するパス名に「/」(スラッシュ)だけ指定した場合,パラメーター解析時にエラー終了します。
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ジョブ実行ログに出力されるコマンド名は,直接指定したスクリプトファイルのパスとなります。
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このパラメーターによって実行可能なファイルに対して,ファイル属性を評価する演算子"-x"を使用して評価すると,判定は真となります。【Windows限定】
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同じ実行プログラムパスを重複して指定してもエラーにはなりません。
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シェル標準コマンドのexecコマンド,commandコマンド,evalコマンド,およびスクリプト予約語コマンドのtimeコマンドの引数にファイルを指定した場合も,このパラメーターによる実行の対象となります。
使用例
先頭に特定の記述があるジョブ定義スクリプトファイルを子孫ジョブとして実行する例を次に示します。
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先頭に「#!/bin/sh」または「#!/bin/ksh」が記述されたファイルを子孫ジョブとして実行する例
#-adsh_conf CHILDJOB_SHEBANG /bin/sh #-adsh_conf CHILDJOB_SHEBANG /bin/ksh
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先頭に「#!/bin/ksh -x」が記述されたファイルを子孫ジョブとして実行する例
#-adsh_conf CHILDJOB_SHEBANG "/bin/ksh -x"
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先頭に「#!/usr/bin/env ksh」が記述されたファイルを子孫ジョブとして実行する例
#-adsh_conf CHILDJOB_SHEBANG "/usr/bin/env ksh"