5.8.9 シェル標準コマンドによるジョブの中断
シェル標準コマンドを実行した場合,シェル標準コマンドの種類およびシェル標準コマンドの実行結果によって,ジョブの実行を中断することがあります。この場合,KNAX6584-Iメッセージを出力して,後続ジョブステップおよび後続ジョブ定義スクリプトを実行しません。run属性がabnormalまたはalwaysのジョブステップについても実行しません。
また,この場合,実行したコマンドに対しては,#-adsh_rc_ignoreコマンドの指定および#-adsh_step_startコマンドのsuccessRC属性の指定は有効になりません。
(1) ジョブ定義スクリプトを即時終了するコマンドの実行
ジョブ定義スクリプトを即時終了するシェル標準コマンドを実行した場合,ジョブの実行を中断します。ジョブ定義スクリプトを即時終了するコマンドを次に示します。
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exitコマンド
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returnコマンド※
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引数に実行可能なコマンドが指定されたexecコマンド
- 注※
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次の場合は終了しません。
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関数内で実行した場合
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外部スクリプト内で実行した場合
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(2) 続行できないエラーの発生
シェル標準コマンドを実行した場合,文法エラーなどジョブ定義スクリプト自体が正常に動作しないエラーが発生する場合があります。この場合,ジョブの実行を中断します。文法エラーが発生する例を次に示します。
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引数を指定しないでunsetコマンドを実行する場合
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returnコマンドの引数に文字列を指定する場合※
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Windows版でUNSUPPORT_TESTパラメーターに「ERR」が設定されている状態で,サポートしていない条件式を実行する場合
- 注※
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次の場合,ジョブの実行は中断されません。
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関数内で実行した場合
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外部スクリプト内で実行した場合
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