3.7.8 CSV形式の稼働実績情報の出力項目
次の表に,CSV形式の稼働実績情報の出力項目(列)を示します。
項番 |
項目名 |
内容 |
---|---|---|
1 |
EvtName |
稼働実績情報(レコード)の種類を示す名前。
|
2 |
RecTZ |
adshevtoutコマンドの実行時のタイムゾーン※。 稼働実績情報の日時を表現するためのタイムゾーンとして使用します。 |
3 |
RecTime |
稼働実績情報の記録日時※。 |
4 |
PhysicalHostName |
物理ホスト名。 |
5 |
LogicalHostName |
論理ホスト名。 論理ホストで実行していない場合,空文字列。 |
6 |
OsName |
OS名。 次に示す文字列。
|
7 |
Jp1ajsService |
JP1/AJSのスケジューラーサービス名。 JP1/AJSが環境変数AJS_AJSCONFに設定する値。 JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。 |
8 |
Jp1ajsRootJobnet |
JP1/AJSのルートジョブネット名。 JP1/AJSが環境変数AJSNETNAMEに設定する値。 JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。 |
9 |
Jp1ajsJobName |
JP1/AJSのジョブ名。 JP1/AJSが環境変数AJSJOBNAMEに設定する値。 JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。 |
10 |
Jp1ajsExecId |
JP1/AJSのジョブの実行ID。 JP1/AJSが環境変数AJSEXECIDに設定する値。 JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。 |
11 |
Jp1ajsJobId |
JP1/AJSのジョブ番号。 JP1/AJSが環境変数JP1JobIDに設定する値。 JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。 |
12 |
Jp1asJobName |
JP1/Advanced Shellのジョブ名。 |
13 |
Jp1asJobId |
JP1/Advanced Shellのジョブ識別子。 |
14 |
Jp1asJobTime |
adshexecコマンドの実行開始日時※。 |
15 |
Jp1asJobPid |
adshexecコマンドのプロセスid。 |
16 |
Jp1asUid |
adshexecコマンドのプロセスのユーザーid。 Windowsの場合,空文字列。 |
17 |
Jp1asGid |
adshexecコマンドのプロセスのグループid。 Windowsの場合,空文字列。 |
18 |
Jp1asUserName |
adshexecコマンドのプロセスのユーザー名。 |
19 |
Jp1asGroupName |
adshexecコマンドのプロセスのグループ名。 Windowsの場合,空文字列。 |
20 |
Jp1asScriptPath |
ジョブ定義スクリプトのパス名※。 |
21 |
Jp1asEnvPath |
環境ファイルのパス名※。 |
22 |
Jp1asSpoolPath |
スプールディレクトリのパス名※。 スプールジョブのディレクトリ名は,ジョブが終了した状態では「ジョブ識別子-ジョブ名」ですが,この項目は,「ジョブ識別子」と出力します。 |
23 |
Jp1asJobLang |
adshexecコマンドの実行開始時の環境変数LANGの値。 |
24 |
Jp1asJobEncode |
adshexecコマンドの実行開始時の文字コード※。 |
25 |
RecTZExec |
adshexecコマンドの実行時のタイムゾーン※。 このタイムゾーンは,稼働実績情報の日時を表現するためには使用しません。 |
26 |
Jp1asJobParentJobName |
親ジョブのジョブ名。 ルートジョブの場合,空文字列。 |
27 |
Jp1asJobParentJobId |
親ジョブのジョブ識別子。 ルートジョブの場合,空文字列。 |
28 |
Jp1asJobParentJobTime |
親ジョブの実行開始日時※。 ルートジョブの場合,空文字列。 |
29 |
Jp1asJobParentJobPid |
親ジョブのプロセスid。 ルートジョブの場合,空文字列。 |
30 |
Jp1asJobRc |
adshexecコマンドの終了コード。 |
31 |
Jp1asJobSig |
adshexecコマンドがシグナルで終了した場合のシグナル番号。 シグナルで終了しない場合,0。 Windowsの場合,空文字列。 |
32 |
EnvVar |
adshexecコマンドを起動した時の環境変数。 「環境変数名=値」の形式。 詳細は「(1) 項目EnvVarの環境変数」を参照してください。 |
33 |
Jp1asScriptLineNo |
ジョブ定義スクリプトの行番号。 詳細は「(2) 項目Jp1asScriptLineNoの行番号」を参照してください。 |
34 |
Jp1asStepSeq |
ジョブステップ番号。 ステップ外の場合,空文字列。 |
35 |
Jp1asStepName |
ジョブステップ名。 ジョブステップ名の省略時,ステップ外の場合,空文字列。 |
36 |
Jp1asStepSkip |
ジョブステップの実行をスキップした時の先行コマンド,ジョブステップの状態。
|
37 |
Jp1asStepRc |
ジョブステップの終了コード。 |
38 |
Jp1asStepSig |
ジョブステップがシグナルで終了した場合のシグナル番号。 シグナルで終了しない場合,0。 Windowsの場合,空文字列。 |
39 |
Jp1asCmdExec |
コマンドの実行形態。
詳細は「(3) 項目Jp1asCmdExecのコマンド実行形態」を参照してください。 |
40 |
Jp1asCmdType |
コマンドの種類。
|
41 |
Jp1asCmdPath |
コマンド名。 外部コマンドの場合,コマンドのパス名※。 詳細は「(4) 項目Jp1asCmdPathのコマンド名,コマンドのパス名」を参照してください。 |
42 |
Jp1asCmdArg |
コマンドの引数。各引数はスペースで区切ります。 コマンドライン,ジョブ定義スクリプトに記述された引数そのものではなく,その引数を評価(展開)した結果の文字列で,コマンドに引き渡す文字列です。 |
43 |
Jp1asLang |
コマンド実行時の環境変数LANGの値。 |
44 |
Jp1asCharEncode |
コマンド実行時の文字コード※。 |
45 |
Jp1asCmdStart |
コマンドの実行開始日時※。 |
46 |
Jp1asCmdEnd |
コマンドの実行終了日時※。 |
47 |
Jp1asCmdElaps |
コマンドの実行経過時間。 コマンドの実行開始日時と実行終了日時の差(単位:マイクロ秒)。 |
48 |
Jp1asCmdRc |
コマンドの終了コード(リターンコード)。 |
49 |
Jp1asCmdSig |
コマンドがシグナルで終了した場合のシグナル番号。 シグナルで終了しない場合,0。 Windowsの場合,空文字列。 |
50 |
Jp1asCmdPid |
外部コマンドのプロセスid。 |
51 |
Jp1asCmdCpuUser |
コマンドのユーザーCPU時間※(単位:マイクロ秒)。 |
52 |
Jp1asCmdCpuSys |
コマンドのシステムCPU時間※(単位:マイクロ秒)。 |
53 |
Reserved1 |
予約項目。空文字列。 |
54 |
Reserved2 |
予約項目。空文字列。 |
55 |
Jp1asMsgId |
メッセージid。 |
56 |
Jp1asMsgText |
メッセージテキスト。 |
57 |
Jp1asMsgLang |
メッセージ出力時の環境変数LANGの値。 |
58 |
Jp1asMsgEncode |
メッセージ出力時の文字コード※。 |
- 注※
-
出力項目の内容について次の表で説明します。
項目
出力内容
改行文字
各項目の値に含まれる改行文字はスペースに置換します。
具体的には,LF(0x0A),CR(0x0D)の各文字コードをそれぞれスペース(0x20)に置き換えます。
Windowsの改行,CR(0x0D),LF(0x0A)の2バイトは,スペース(0x20),スペース(0x20)の2バイトに置き換えます。
日時
日時は次の形式で表現します。
YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnn
YYYY:西暦年
MM:月
DD:日
hh:時
mm:分
ss:秒
nnn:ミリ秒
日時は,adshevtoutコマンドを実行した時の環境変数TZに指定されたタイムゾーンで表現します。
adshexecコマンドで稼働実績情報を採取する際に時刻取得関数でエラーが発生し,日時情報を取得できていない場合は,日時を次のように表現します。
EEEE-EE-EE ee:ee:ee.eee
タイムゾーン
UTCとの時差を次のどちらかの形式で示します。符号は環境変数TZの設定とは異なります。
+hh:mm:ss
-hh:mm:ss
hh:時
mm:分
ss:秒
時差が0である場合,"+00:00:00" です。
- (例)
-
協定世界時(UTC)から9時間進んでいるタイムゾーンの場合," +09:00:00" です。
タイムゾーンを上記の形式に変換できない場合,項目の値を "+EE:EE:EE" とします。
文字コード
-
Windowsの場合
実際に使用している文字コードに関係なくSJIS固定です。
-
Linux,AIX,HP-UX,Solarisの場合
環境変数LANGの値から判定した文字コードを次のように示します。
SJIS:シフトJISコード
EUC:Extended Unix Code
UTF8:UTF-8
環境変数LANGの値から文字コードを判定できない場合,次の値とします。
OTHER(環境変数LANGの値)
パス名
パス名の連続したディレクトリ区切り文字は,そのまま出力します。
連続したディレクトリ区切り文字を1個のディレクトリ区切り文字に置換しません。
たとえば,指定されたパス名が"C:\\dir"である場合,"C:\dir"とは出力しません。"C:\\dir"と出力します。
CPU時間
- 外部コマンドの場合
-
外部コマンドを実行したプロセスのCPU時間。
- 外部コマンドでない場合
-
コマンドを実行したadshexecのプロセスのCPU時間。
各コマンドを実行した時のCPU時間ではありません。
- 〈この項の構成〉
(1) 項目EnvVarの環境変数
出力する環境変数は次のとおりです。
-
ジョブの起動時に設定されていた環境変数を出力します。
-
環境ファイルで環境変数を設定している場合,環境ファイルでの設定を反映したあとの環境変数を出力します。
-
adshexecコマンドが設定する環境変数を出力します。
-
adshexecコマンドが削除した環境変数は出力しません。
-
環境変数ADSH_JOB_NAMEの値はジョブ名の標準値,ADSHxxxxxx (xxxxxx:ジョブ識別子)です。#-adsh_jobで指定するジョブ名ではありません。
-
子孫ジョブについても上記と同様です。
(2) 項目Jp1asScriptLineNoの行番号
次の場合,項目の値は空文字列です。
-
trapコマンドで指定した,アクションのコマンドを実行する場合。
-
#-adsh_scriptコマンドを実行する場合。
-
コマンド置換で指定されたコマンドを実行する場合。
関数を実行した場合,関数の本体に定義された実行コマンドの行番号を出力します。
(3) 項目Jp1asCmdExecのコマンド実行形態
「cmd1 | cmd2 | cmd3」を実行した場合,cmd1,cmd2は別プロセスで実行するため,項目の値は"back"となります。
(4) 項目Jp1asCmdPathのコマンド名,コマンドのパス名
(a) コマンドを別プロセスで実行した場合
次の例のように,コマンドを別プロセスで実行した場合,項目の値は"Another process script"となります。
- (例)
(echo1 a ; echo2 b) (echo1 a) & (echo1 a ; echo2 b) & { echo1 a ; echo2 b ; } & { echo1 a ; echo2 b ; } |&
次の場合,「{ echo1 a ; echo2 b ; }」の部分の値が"Another process script"となります。
{ echo1 a ; echo2 b ; } | echo3 c
(b) パイプで実行した場合
「cmd1 | cmd2 | cmd3」を実行した場合,cmd1,cmd2,cmd3がすべて外部コマンドのときは項目の値は次のようになります。
-
cmd1:コマンド名(ファイル名)
-
cmd2:コマンド名(ファイル名)
-
cmd3:パス名