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JP1 Version 10 JP1/Advanced Shell


2.1.2 インストール先ディレクトリ【UNIX限定】

〈この項の構成〉

(1) インストール先ディレクトリ

UNIXの実行環境は,固定のディレクトリ(/opt/jp1as)にインストールされます。UNIX環境には,開発環境はありません。

インストール先ディレクトリの構成を次に示します。

/opt/jp1as
  ├─bin                         :プログラムのディレクトリ
  ├─cmd                         :UNIX互換コマンドのディレクトリ
  ├─conf                        :システム環境ファイル格納ディレクトリ
  ├─instlog                     :インストールのログ情報のディレクトリ
  ├─lib                         :ライブラリのディレクトリ
  ├─log                         :システム実行ログのディレクトリ
  ├─maintenance                 :障害発生時に使用するディレクトリ
  ├─sample                      :サンプルデータのディレクトリ
  │    ├─Adapter_HITACHI_JP1_AS_USERREPLY.conf
  │    │                        :ユーザー応答機能用アダプタコマンド設定ファイル
  │    ├─hitachi_jp1_as_EUC_attr_ja.conf    :イベント拡張属性定義ファイル(日本語EUC)
  │    ├─hitachi_jp1_as_SJIS_attr_ja.conf   :イベント拡張属性定義ファイル(シフトJIS)
  │    ├─hitachi_jp1_as_UTF8_attr_ja.conf   :イベント拡張属性定義ファイル(UTF-8)
  │    ├─jp1_as_md             :ユーザー応答機能管理デーモンの
  │    │                          自動起動・停止スクリプトファイル
  │    ├─sample.ase            :環境ファイルのテンプレート
  │    └─sample.ash            :ジョブ定義スクリプトファイルのサンプル
  ├─sbin                        :システム管理者用プログラムのディレクトリ
  ├─system                      :ユーザー応答機能管理デーモンが使用するディレクトリ
  ├─trace                       :トレースのディレクトリ
  └─util─JP1ASVC.msi           :カスタムジョブ定義プログラムのインストーラ
注※

Linux版,HP-UX版,Solaris版の場合にインストールされます。

(2) スプールディレクトリと一時ファイル用ディレクトリ

スプールディレクトリと一時ファイル用ディレクトリは,次のディレクトリに作成されます。

/var/opt/jp1as─spool :スプールディレクトリ
            └─temp  :一時ファイル用ディレクトリ

(3) プログラムの種類

JP1/Advanced Shellで使用する主なプログラムの格納場所とファイル名を次の表に示します。

表2‒2 JP1/Advanced Shellで使用する主なプログラム【UNIX限定】

格納ディレクトリ

ファイル名

プログラムの概要

説明

/opt/jp1as/bin

adshcvmerg

カバレージ情報のマージ

カバレージ情報をマージするコマンドです。

adshcvshow

カバレージ情報の表示

カバレージ情報を表示するコマンドです。

adshevtout

ジョブ定義スクリプトの稼働実績情報の出力

ジョブ定義スクリプトの稼働実績情報をCSV形式で出力するコマンドです。

adshexec

バッチジョブの実行

バッチジョブを実行するコマンドです。

adshfile

ファイルの後処理登録

指定したファイルをジョブステップまたはジョブの終了時にどのように処置するかを定義するコマンドです。

adshhk

スプールジョブの削除

スプールジョブを削除するコマンドです。

adshjava

Javaのバッチアプリケーション実行【Linux,AIX,HP-UX限定】

uCosminexus Application Serverと連携してJavaのバッチアプリケーションを実行するコマンドです。

/opt/jp1as/cmd

awk,basename,cat,cmp,cp,cut,date,diff,dirname,egrep,expand,expr,find,getopt,grep,head,hostname,ls,mkdir,mv,paste,rm,rmdir,sed,sleep,sort,split,stat,tail,touch,uname,uniq,wc,which

UNIX互換コマンド

ジョブ定義スクリプトからUNIXコマンドを使用できるようにしたものです。

/opt/jp1as/maintenance

adshcollect

資料の採取

トラブルシューティングで資料を採取するコマンドです。

/opt/jp1as/sbin

adshchmsg

障害発生時の応答要求メッセージに対する手動応答

障害発生時に,応答要求メッセージに対して手動で応答する場合に使用するコマンドです。スーパーユーザー権限を持つユーザーが使用します。

adshlsmsg

障害発生時の応答要求メッセージの一覧表示

障害発生時に,応答要求メッセージの一覧を表示するコマンドです。スーパーユーザー権限を持つユーザーが使用します。

adshmdctl

ユーザー応答機能管理デーモン

ユーザー応答機能のための共有メモリを管理するデーモンを起動および停止するコマンドです。スーパーユーザー権限を持つユーザーが使用します。