提供ソフトウェアがない電源制御装置を使う場合,JP1/Power Monitorで電源制御装置を制御するコマンドを作成する必要があります。これらのコマンドを作成することによって,JP1/Power Monitorで電源制御装置にホストの電源をオン・オフする時刻を設定したり,設定した時刻を参照したりできるようになります。
電源制御装置を制御するコマンドを次に示します。
また,APC社製の無停電電源装置を使う場合は,これらのコマンドのほかに,apc_start_resetコマンドが必要です。
JP1/Power Monitorには,これらのコマンドのサンプルファイルが格納されています。これらのサンプルファイルを/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にコピーして使ってください。サンプルファイルを次の表に示します。
表6-3 電源制御装置を制御するコマンドのサンプルファイル
コマンド | サンプルファイル |
---|---|
pwon_comコマンド | /usr/lib/jp1_aom/sample/pwon_com.model |
pwread_comコマンド | /usr/lib/jp1_aom/sample/pwread_com.model |
alt_shutdownコマンド |
|
apc_start_resetコマンド | /usr/lib/jp1_aom/sample/apc_start_reset |
JP1/Power Monitorで提供しているサンプルファイル以外に,電源制御装置を制御するソフトウェアの中には,コマンドを提供している場合があります。これらのコマンドについては,各製品のマニュアルを参照してください。
電源制御装置には,次の2種類があります。
それぞれコマンドの処理が異なります。処理の違いを説明します。
次回電源投入時刻を随時設定する電源制御装置の場合,次のコマンドを作成する必要があります。
次回電源投入時刻を随時設定できる電源制御装置の場合のコマンドの処理を次の図に示します。次のような処理ができるようにコマンドを作成してください。
図6-2 次回電源投入時刻を随時設定できる電源制御装置の場合のコマンドの処理
次回電源投入時刻をホスト終了時に設定できる電源制御装置(3500シリーズに内蔵された電源制御装置以外)の場合,次のコマンドを作成する必要があります。
次回電源投入時刻をホスト終了時に設定できる電源制御装置の場合のコマンドの処理を次の図に示します。次のような処理ができるようにコマンドを作成してください。
図6-3 次回電源投入時刻をホスト終了時に設定できる電源制御装置の場合のコマンドの処理
電源制御装置を制御するコマンドについて次の仕様で作成してください。
pwon_com[次回電源投入時刻|none]
/usr/lib/jp1_aom/pwon_com
0(正常終了) | 次回電源投入時刻の設定に成功しました。 |
0以外 | 次回電源投入時刻の設定に失敗しました。 |
/usr/lib/jp1_aom/pwon_com 02/28.08:00
pwread_com
/usr/lib/jp1_aom/pwread_com
0(正常終了) | 次回電源投入時刻の読み出しに成功しました。 |
0以外 | 次回電源投入時刻の読み出しに失敗しました。 |
alt_shutdown
/usr/lib/jp1_aom/alt_shutdown
OS | 終了後の処理(jaomchangコマンドの引数) | ||
---|---|---|---|
停止/電源切断(-by) | 再起動(-br) | シングルユーザー(-bn) | |
HP-UX | -h -y 猶予時間 | -r -y 猶予時間 | -y 猶予時間 |
Solaris | -i0 -y -g猶予時間 | -i6 -y -g猶予時間 | -is -y -g猶予時間 |
AIX | -h +猶予時間 | -r +猶予時間 | -m +猶予時間 |