ここでは,UNIXホストで,JP1/Power MonitorをJP1/AJS3と連携して運用する場合の,グループ化したエージェントホストの動作について説明します。
UNIXのマネージャーホストを監視終了する場合,通常は,まず,エージェントホストを終了させてから,マネージャーホストの終了処理をします。
JP1/AJS3 - ManagerがあるホストをJP1/Power Monitorのマネージャーホストとし,JP1/AJS3 - Agentがあるホストをマネージャーホストと連動して終了させる場合,通常の終了処理をすると,JP1/AJS3 - AgentがJP1/AJS3 - Managerより先に終了します。このような場合,ジョブネットが実行中にもかかわらず,ジョブの実行ホストが終了してしまい,ジョブネットが異常終了することがあります。
このような現象を防ぐためには,pwajs2stp_grpコマンドを使用して,JP1/AJS3 - Managerを先に終了させてから,JP1/AJS3 - Agentを終了させる必要があります。pwajs2stp_grpコマンドは,構成定義ファイルの自動システム終了前コマンドに登録して使用します。この場合,監視終了時の処理の流れは次のようになります。
ここでは,pwajs2stp_grpコマンドの設定方法を説明します。
JP1/Power Monitorをインストールすると,pwajs2stp_grpコマンドのサンプルファイルがインストールされます。このサンプルファイルをコピーし,必要に応じてカスタマイズして使用します。設定手順を次に示します。
/usr/lib/jp1_aom/sample/pwajs2stp_grp.model
/usr/lib/jp1_aom/pwajs2stp_grp
ここでは,pwajs2stp_grpコマンドから呼び出されるコマンドについて説明します。なお,これらのコマンドは,pwajs2stp_grpコマンド内でだけ実行できます。pwajs2stp_grpコマンド以外で実行した場合の動作は保証しません。
jaomajs2status
0 | すべて稼働中。 |
1 | ファイルオープンエラーなどの内部エラーが発生した,またはJP1/AJS3状態取得要求が拒否された。 |
2 | JP1/AJS3がインストールされていない。 |
4 | 部分起動中。 |
8 | 停止中。 |
16 | JP1/AJS3実行環境エラー。 |
32 | 内部エラー。 |
64 | JP1/AJS3状態取得要求が拒否された。 |
jaomajs2stop [ -m | -r ]
0 | 正常終了。 |
1 | ファイルオープンエラーなどの内部エラー。 |
2 | JP1/AJS3がインストールされていない。 |
3 | コマンド引数エラー。 |
16 | JP1/AJS3実行環境エラー。 |
64 | JP1/AJS3停止要求が拒否された,またはJP1/AJS3が停止していた。 |