3.4.2 共有フォルダについて検討する

公開ジョブネットの実行結果として出力されるファイルを,結果ファイルとしてClientユーザーにダウンロードさせることができます。その場合,結果ファイルをClientホストとルートジョブネットの実行ホストの共有フォルダに出力するように設定する必要があります。結果ファイルをClientユーザーにダウンロードさせるように設定する場合は,結果ファイルの出力先としてファイルサーバやWebサーバを用意しておいてください。

注意事項
  • 結果ファイルの出力先を共有フォルダに設定すると,本来結果ファイルにアクセスできないOSユーザーが共有フォルダにアクセスし,結果ファイルを参照できるようになるおそれがあります。結果ファイルの参照を許可していないOSユーザーが共有フォルダにアクセスできないようにするために,共有フォルダにアクセス権を設定し,Clientを使用しているOSユーザー以外はアクセスできないようにしてください。
  • 結果ファイルをUNCで指定する場合,Clientを起動したOSユーザーが次の条件を満たしている必要があります。
    ・共有フォルダのあるホストに対して認証が必要な場合,認証されていること。
    ・共有フォルダおよび結果ファイルに対して参照権限を持っていること。
  • 結果ファイルをUNCで指定してワイルドカード(*)を使用している場合,公開ジョブネットの実行が完了した時点でJP1/AJS3 - User Job Operationサービスの起動ユーザーが共有フォルダのあるホストに対して認証されている必要があります。
  • Clientユーザーに結果ファイルをダウンロードさせるには,その公開ジョブネットに対応するJP1/AJS3のルートジョブネットがファイルを生成できるよう,JP1/AJS3のサービスのアカウントを変更する必要がある場合があります。JP1/AJS3のサービスの設定を変更する場合については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」を参照してください。