JP1/AJS3 - User Job Operationでは,各コンポーネントがJP1/AJS3と連携し,機能を実現しています。
JP1/AJS3 - User Job Operationの各コンポーネントとJP1/AJS3との連携の仕組みを次の図に示します。
図1-7 各コンポーネントとJP1/AJS3との連携
業務の担当者に操作を許可するルートジョブネットを選定するために,Definerはルートジョブネットの一覧の取得要求を発行します。取得要求はServerを経由してJP1/AJS3 - Managerで処理され,Definerはその結果を取得します。Definerは取得したルートジョブネット一覧から任意のルートジョブネットを選定し,公開ジョブネットとして定義します。また,Clientを使用する業務の担当者を定義します。定義情報はServerに送信され,Serverで管理されます。
Clientは,Serverで管理されている定義情報を基に公開ジョブネットを実行・監視します。
公開ジョブネットを実行する場合は,その要求がClientからServerに送信されます。要求を受け取ったServerは,接続するJP1/AJS3 - Managerに処理を依頼します。JP1/AJS3 - Managerが処理したルートジョブネットの実行状態は,Serverが定期的に取得します。Serverが取得した実行状態を,Clientが公開ジョブネットの実行結果として取得します。
公開ジョブネットを監視する場合は,監視対象のルートジョブネットの実行状態を,Serverが定期的に取得します。Serverが取得した実行状態を,Clientが公開ジョブネットの監視結果として取得します。
DefinerおよびClientが発行した要求を受け取ったServerは,JP1/AJS3 - Managerに対してコマンドをリモート実行することで,受け取った要求を処理しています。このとき,コマンドをリモート実行するJP1ユーザーは,要求の発行元がDefinerかClientかで異なります。
JP1/AJS3 - User Job Operationを使用するユーザーとJP1/AJS3との関係を,次の図に示します。
図1-8 JP1/AJS3 - User Job Operationを使用するユーザーとJP1/AJS3との関係