11.1 クラスタシステムでの運用

Serverは,クラスタシステムでの運用に対応しています。クラスタシステムとは,複数のシステムを連携して一つのシステムとして運用するシステムです。クラスタシステムを使用すると,Serverホストで障害が発生しても,待機していた別のServerホストが業務の処理を引き継ぎます。これによって,障害発生時の処理の中断を防ぎます。

クラスタシステムを構成するそれぞれのシステムのうち,業務を実行中のシステムを実行系,実行系の障害時に業務を引き継げるよう待機しているシステムを待機系と呼びます。Serverをクラスタ構成にすることで,実行系のServerホストに障害が発生した場合にフェールオーバー系切り替え)が自動で行われ,待機系のServerホストで処理を継続できます。

Serverをクラスタ運用している場合の動作例を次の図に示します。

図11-1 クラスタ運用の動作例

[図データ]

注意事項
  • Serverは,一つのホストでJP1/AJS3 - User Job Operationサービスを一つだけ起動できます。そのため,アクティブ・アクティブ構成や3ノード構成には対応していません。
  • Serverをクラスタシステムで運用するためには,JP1/Baseもクラスタシステムで運用できるようにセットアップしておく必要があります。
  • DefinerおよびClientはクラスタシステムには対応していません。