JP1/AJS3 - User Job Operationの各コンポーネントをインストールするホストの構成について説明します。
すでに構築されているJP1/AJS3運用システムとは別のホストにJP1/AJS3 - User Job Operationのシステムを構築することを推奨します。別のホストに構築することで,既存のシステム構成を変更することなく業務を運用できます。そのため,システム全体への影響を少なくできます。
基本構成の例を,次の図に示します。
図3-8 基本構成の例
LDAPと連携した場合の基本構成の例を,次の図に示します。
図3-9 基本構成の例(LDAPと連携した場合)
LDAPサーバとの通信には,SSLを使用できます。
Serverは,JP1/AJS3 - Managerと同一ホストで運用できます。この場合,JP1/Baseは,ServerとJP1/AJS3 - Managerで共通のものを使用できますが,JP1/Baseのバージョンは10-00以降である必要があります。
JP1/AJS3 - User Job OperationをJP1/AJS3運用システムにインストールするため,既存のシステムへの影響は大きくなります。
ServerとJP1/AJS3 - Managerが同一ホストの場合の構成例を,次の図に示します。
図3-10 ServerとJP1/AJS3 - Managerが同一ホストの場合の構成例
なお,LDAPと連携する場合は,基本構成と同様にシステム構成内にLDAPサーバが必要です。
ServerはDefinerと同一ホストで運用できます。この場合,ホストのOSはServerとDefinerの共通の前提OSである必要があります。前提OSについては,「1.3.2(1) 前提OS」を参照してください。
ServerとDefinerを同一ホストに構築することで,JP1/AJS3運用システムのシステム構成を変更することなく運用できます。そのため,既存のシステムへの影響を少なくできます。
ServerとDefinerが同一ホストの場合の構成例を,次の図に示します。
図3-11 ServerとDefinerが同一ホストの場合の構成例
なお,LDAPと連携する場合は,基本構成と同様にシステム構成内にLDAPサーバが必要です。
次のような場合は,複数のServerでJP1/AJS3 - User Job Operationを運用してください。
複数Serverの構成例を次の図に示します。
図3-12 複数Serverの構成例
なお,LDAPと連携する場合は,基本構成と同様にシステム構成内にLDAPサーバが必要です。
クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携して一つのシステムとして運用するシステムです。同じ環境のホストを二つ構築し,業務を実行しているホスト(実行系)で障害が発生した場合に,待機していた別のホスト(待機系)に処理を引き継ぐことで業務を継続できます。
なお,Serverはアクティブ・スタンバイ構成のクラスタシステムにだけ対応しています。また,DefinerおよびClientはクラスタシステムには対応していません。
Serverをクラスタシステムにインストールする方法については,「5. クラスタ運用時のインストールとセットアップ」を参照してください。クラスタシステムでの運用方法については,「11. クラスタシステムでの運用」を参照してください。
JP1/AJS3 - User Job Operationをクラスタシステムで運用する場合の構成例を,次の図に示します。
図3-13 クラスタシステムの構成例
なお,LDAPと連携する場合は,基本構成と同様にシステム構成内にLDAPサーバが必要です。