トラブルが発生したときにログ情報を採取するための資料採取ツールをセットアップします。
JP1/AJS3 - Web Operation Assistantでは,資料採取ツールの資料採取サンプルバッチファイルを提供しています。
資料採取ツールのサンプルバッチファイルは,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantをインストールした後,別のフォルダにコピーしてから使用してください。
なお,Windowsの[エクスプローラ]などを使ってフォルダをコピーすると,必要なログ情報だけを採取できます。
資料採取ツールのセットアップ手順を次に示します。
- [エクスプローラ]などを使って,次に示すサンプルバッチファイルを任意のフォルダにコピーする。
JP1/AJS3 - Web Operation Assistantインストール先フォルダ¥tools¥_04.bat
- コピーしたバッチファイルを編集して,ユーザー固有のファイル名に変更する。
バッチファイルの編集にはエディターを使用してください。
次にバッチファイルに記述されている標準値を次に示します。この標準値と異なる場合,バッチファイルの記述を変更してください。
- @set INST_DIR_HNTRLIB2=%PROGRAMFILES_DIR%¥hitachi¥HNTRLib2
HNTRLib2のインストール先フォルダを指定します。
- @set LOG_DIR_DRWTSN=%ALLUSERSPROFILE%¥Documents¥DrWatson
ワトソン博士のログファイルパスを指定します。
- @set DIR_BACKLOG=%TEMP%¥jp1ajs2¥backlog
ツールで採取した情報の退避先を指定します。
トラブルが発生した場合にメモリーダンプまたはクラッシュダンプが必要となることがあります。トラブル発生時にこれらのダンプを採取する場合は,あらかじめメモリーダンプまたはクラッシュダンプが出力されるように,次の設定をしてください。
- メモリーダンプの出力設定
- コントロールパネルの[システム]をダブルクリックする。
- [詳細設定]タブの[起動と回復]の[設定]ボタンを押す。
- [デバッグ情報の書き込み]で,[完全メモリ ダンプ]を選択し,[ダンプ ファイル]に出力先のファイルを指定する。
- 注意
- メモリーダンプのサイズは,実メモリーのサイズによって異なります。搭載している物理メモリーが大きいと,メモリーダンプのサイズも大きくなります。メモリーダンプを採取できるだけのディスク領域を確保してください。詳細については,Windowsのヘルプの「STOPエラー」の項目を参照してください。
- クラッシュダンプの出力設定
- Windowsの[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択する。
[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスが表示されます。
- [名前]に「drwtsn32」と入力し,[OK]ボタンを押す。
[ワトソン博士]ダイアログボックスが表示されます。
- [クラッシュ ダンプ ファイルの作成]をチェックし,[クラッシュ ダンプ]に出力先のファイルを指定する。
- [OK]ボタンを押す。
- 注意
- クラッシュダンプに出力される情報はJP1だけでなく,ほかのアプリケーションプログラムのトラブル情報も出力されます。また,クラッシュダンプが出力されると,その分ディスク容量が圧迫されます。クラッシュダンプが出力されるように設定する場合は,十分なディスク領域を確保しておいてください。
- Windows Server 2008上で資料を採取する場合の注意事項
- Windows Server 2008では,ワトソンログを取得できません。また,クラッシュダンプやメモリーダンプを自動取得できないため,これに相当する情報については別途,採取する必要があります。採取方法については,「8.4(4) ユーザーダンプを採取する(Windows Server 2008の場合)」および「8.4(5) 問題レポートを採取する(Windows Server 2008の場合)」を参照してください。
- 64bit版Windows上で資料を採取する場合の注意事項
- 64bit版Windowsを使用し,Windows on Windows 64環境下でJP1/AJSの資料採取ツールで資料採取する場合,資料採取サンプルバッチファイルを修正する必要があります。修正方法を次に示します。
- 資料採取サンプルバッチファイルを任意のフォルダにコピーする。
- テキストエディターを使用して,コピーしたバッチファイルを次のように編集し,任意のファイル名で保存する。
![[図データ]](figure/zu030450.gif)