4.2.8 判定ジョブ定義情報の記述方法
判定ジョブ定義情報の記述方法を説明します。
判定ジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。
- 形式
[ej={gt|ge|lt|le|eq|ne|ri|ro|ef|nf|vgt|vge|vlt|vle|veq|vne|vri|vro|sce|spe|sne|spn|snn|snl};] [ejc=判定終了コード;] [ejl=下限の判定終了コード;] [ejh=上限の判定終了コード;] [ejf="終了判定ファイル名";] [ejv=変数名;] [ejt="変数(文字列)の判定値";] [eji=変数(数値)の判定値;] [ejs=変数(数値)の下限の判定値;] [ejg=変数(数値)の上限の判定値;] [ejm={gt|ge};] [eju={lt|le};] [ha={y|n};]
- パラメーター
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- ej={gt|ge|lt|le|eq|ne|ri|ro|ef|nf|vgt|vge|vlt|vle|veq|vne|vri|vro|sce|spe|sne|spn|snn|snl};
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先行ジョブの終了コードと判定値を比較して判定する際の判定条件を定義します。指定できる判定条件は一つだけです。省略した場合,gtが仮定されます。
このパラメーターは,JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,ri,ro,vri,vro,およびspnを指定できません。
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gt:先行ジョブの終了コードが判定値より大きいです。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。
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ge:先行ジョブの終了コードが判定値以上です。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。
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lt:先行ジョブの終了コードが判定値より小さいです。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。
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le:先行ジョブの終了コードが判定値以下です。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。
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eq:先行ジョブの終了コードが判定値と等しいです。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。
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ne:先行ジョブの終了コードが判定値と等しくないです。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。
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ri:先行ジョブの終了コードが判定値の範囲内です。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。同時にejl,ejhの指定が必要です。必要に応じてejm,ejuも指定してください。
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ro:先行ジョブの終了コードが判定値の範囲外です。「ejf="終了判定ファイル名";」と同時に指定できません。同時にejl,ejhの指定が必要です。必要に応じてejm,ejuも指定してください。
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ef:ファイルが作成されています。「ejc=判定終了コード;」と同時に指定できません。
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nf:ファイルが作成されていません。「ejc=判定終了コード;」と同時に指定できません。
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vgt:指定された変数の値が判定値より大きいです。ejiを数値として処理します。
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vge:指定された変数の値が判定値以上です。ejiを数値として処理します。
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vlt:指定された変数の値が判定値より小さいです。ejiを数値として処理します。
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vle:指定された変数の値が判定値以下です。ejiを数値として処理します。
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veq:指定された変数の値が判定値と等しいです。ejiを数値として処理します。
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vne:指定された変数の値が判定値と等しくないです。ejiを数値として処理します。
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vri:指定された変数の値が判定値の範囲内です。ejsとejgを数値として処理します。同時にejs,ejgの指定が必要です。必要に応じてejm,ejuも指定してください。
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vro:指定された変数の値が判定値の範囲外です。ejsとejgを数値として処理します。同時にejs,ejgの指定が必要です。必要に応じてejm,ejuも指定してください。
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sce:指定された変数の値が判定値と等しいです。ejtを文字列として処理します。
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spe:指定された変数の値が判定値を含んでいます。ejtを文字列として処理します。
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sne:指定された変数の値が判定値と等しくないです。ejtを文字列として処理します。
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spn:指定された変数の値が判定値を含んでいません。ejtを文字列として処理します。同時にejv,ejtの指定が必要です。
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snn:指定された変数の値があります。ejtを処理しません。
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snl:指定された変数の値がありません。ejtを処理しません。
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- ejc=判定終了コード;
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判定の対象となる判定終了コードを定義します。省略した場合,0が仮定されます。
指定できる値は,0〜4,294,967,295です。
ejパラメーターにgt,ge,lt,le,eq,neを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
- ejl=下限の判定終了コード;
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判定の対象となる下限の判定終了コードを定義します。
指定できる値は,0〜4,294,967,295です。下限の判定終了コード(ejlパラメーター)と境界条件(ejmパラメーター),および上限の判定終了コード(ejhパラメーター)と境界条件(ejuパラメーター)から,終了コードを判定する範囲内に整数値が存在しない場合,エラーになります。
ejパラメーターにri,roを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
終了コードが負数の場合,符号なしに換算した値を指定することで判定できます。例えば,「-1」はWindowsでは「4,294,967,295」,UNIXでは「255」として扱われます。ただし,終了コードの負数を符号なしに換算すると「2,147,483,648」から「4,294,967,295」の範囲となるため,終了コードが「0」をまたがる場合は範囲指定できません。
このパラメーターは,JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,指定できません。
- ejh=上限の判定終了コード;
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判定の対象となる上限の判定終了コードを定義します。
指定できる値は,0〜4,294,967,295です。下限の判定終了コード(ejlパラメーター)と境界条件(ejmパラメーター),および上限の判定終了コード(ejhパラメーター)と境界条件(ejuパラメーター)から,終了コードを判定する範囲内に整数値が存在しない場合,エラーになります。
ejパラメーターにri,roを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
終了コードが負数の場合,符号なしに換算した値を指定することで判定できます。例えば,「-1」はWindowsでは「4,294,967,295」,UNIXでは「255」として扱われます。ただし,終了コードの負数を符号なしに換算すると「2,147,483,648」から「4,294,967,295」の範囲となるため,終了コードが「0」をまたがる場合は範囲指定できません。
このパラメーターは,JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,指定できません。
- ejf="終了判定ファイル名";
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終了判定の対象となるファイル名を定義します。
指定できる文字数は,1〜260(単位:バイト)です。
ejパラメーターにef,nfを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- ejv=変数名;
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先行ジョブで指定したマクロ変数名を「?AJS2xxxxx?」の形式で指定します。
ejパラメーターにvgt,vge,vlt,vle,veq,vne,vri,vro,sce,spe,sne,spn,snn,snlを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
変数名の文字列(「xxxxx」の部分)に指定できるのは,英(ただし,大文字だけ)数字と,「.(ピリオド)」だけです。
マクロ変数名に指定できる文字数は,1〜64(単位:バイト)です。
- ejt="変数(文字列)の判定値";
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判定の対象となる判定値を511バイト以内の文字列で指定します。
ejパラメーターにsce,spe,sne,spnを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
- eji=変数(数値)の判定値;
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判定の対象となる判定値を0〜2,147,483,647の数値で指定します。省略した場合,0が仮定されます。
ejパラメーターにvgt,vge,vlt,vle,veq,vneを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
- ejs=変数(数値)の下限の判定値;
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変数(数値)の判定の対象となる下限の判定値を0〜2,147,483,647の数値で指定します。変数(数値)の下限の判定値(ejsパラメーター)とその境界条件(ejmパラメーター),および変数(数値)の上限の判定値(ejgパラメーター)とその境界条件(ejuパラメーター)から,変数(数値)判定数値を判定する範囲内に整数値が存在しない場合,エラーになります。
ejパラメーターにvri,vroを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
このパラメーターは,JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,指定できません。
- ejg=変数(数値)の上限の判定値;
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変数(数値)の判定の対象となる上限の判定値を0〜2,147,483,647の数値で指定します。変数(数値)の下限の判定値(ejsパラメーター)とその境界条件(ejmパラメーター),および変数(数値)の上限の判定値(ejgパラメーター)とその境界条件(ejuパラメーター)から,変数(数値)判定数値を判定する範囲内に整数値が存在しない場合,エラーになります。
ejパラメーターにvri,vroを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
このパラメーターは,JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,指定できません。
- ejm={gt|ge};
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下限の判定終了コード(ejlパラメーター)または変数(数値)の下限の判定値(ejsパラメーター)を定義する場合の,境界条件を定義します。省略した場合,geが仮定されます。
ejパラメーターにri,ro,vri,vroを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
このパラメーターは,JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,指定できません。
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gt
先行ジョブの終了コードまたは変数の判定数値が,判定値より大きいことを示します。
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ge
先行ジョブの終了コードまたは変数の判定数値が,判定値以上であることを示します。
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- eju={lt|le};
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上限の判定終了コード(ejhパラメーター)または変数(数値)の上限の判定値(ejgパラメーター)を定義する場合の,境界条件を定義します。省略した場合,leが仮定されます。
ejパラメーターにri,ro,vri,vroを指定した場合に有効となります。その他の値を指定した場合は無効となります。
このパラメーターは,JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,指定できません。
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lt
先行ジョブの終了コードまたは変数の判定数値が,判定値より小さいことを示します。
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le
先行ジョブの終了コードまたは変数の判定数値が,判定値以下であることを示します。
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- ha={y|n};
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ジョブの実行を保留するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。
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y:保留します。
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n:保留しません。
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