jpqregguestuser
形式
jpqregguestuser [-lh 論理ホスト名] [{-lu ユーザー名|-d}]
機能
JP1ユーザー仮定機能を使用する場合,指定したマネージャーホストに,JP1仮定ユーザーを一つだけ登録します。また,登録したJP1仮定ユーザー情報を表示します。
このコマンドで設定した内容を反映させるには,コマンド実行後にJP1/AJS3の再起動が必要です。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-lh 論理ホスト名
JP1仮定ユーザー情報を登録する,マネージャーホストの論理ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,自ホスト名が仮定されます。
-lu ユーザー名
仮定するJP1ユーザーのユーザー名を小文字で指定します。
指定できる文字数は,1〜31(単位:バイト)です。
省略した場合,JP1仮定ユーザー情報に登録しません。このとき,すでにJP1ユーザーが仮定されている場合は,標準出力にメッセージ「KAVU0819-I JP1仮定ユーザー(JP1仮定ユーザー名)が登録されています」が出力されます。
新しく仮定しようとするJP1ユーザーのユーザー名と,すでに仮定しているJP1ユーザーのユーザー名が同一になる場合は,新しく仮定しようとするJP1ユーザーの情報が上書きされます。
-d
登録済みのJP1仮定ユーザー情報を削除します。
このオプションを指定すると,JP1ユーザー仮定機能は使用できません。
注意事項
-
JP1/Baseを前提とするJP1シリーズの製品の稼働中には,このコマンドを実行しないでください。
-
JP1ユーザーのユーザー名を指定するときは,小文字を使用しください。大文字を使用した場合は小文字で登録されるので注意してください。小文字で登録されることによって,新しく仮定しようとするJP1ユーザーのユーザー名が,すでに仮定しているJP1ユーザーのユーザー名と同一名称になる場合,登録されている情報に対して上書きします。
-
JP1ユーザー仮定機能を使用する場合は,このコマンドで指定したJP1仮定ユーザーをユーザーマッピングに登録してください。また,ジョブを実行するエージェントホストにも登録が必要です。ユーザー権限レベルの設定は,実行したい操作に合わせてください。
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コマンドの使用目的,手順,その他の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 7.1.6 JP1ユーザー仮定機能の設定」を参照してください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
1 |
引数の指定が不適切である。 |
140 |
このコマンドを実行する権限がない。 |
145 |
メモリー不足が発生した。 |
147 |
内部的要因エラーが発生した。 |
160 |
登録されていないJP1仮定ユーザー情報を削除しようとしている。 |
172 |
JP1仮定ユーザー登録状態が不正である。 |
補足事項
このコマンドの実行によってJP1ユーザーを仮定できるのは,JP1/AJS3のジョブ実行制御で提供しているコマンドです。
JP1ユーザーとしてあらかじめ仮定したユーザーを登録しておくことで,OSユーザーがJP1ユーザーとして登録されていないユーザーであっても,仮定したJP1ユーザーの権限を使用してJP1/AJS3の操作ができます。実行するOSユーザーがJP1ユーザーとして登録されている場合は,そのJP1ユーザーを使用します。