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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.3.2 監視対象業務を定義する

監視対象業務を定義する操作について説明します。

監視対象業務の定義には,大きく分けて二つの作業があります。

作業1

業務スコープを定義する

作業2

AJS3ユニット監視オブジェクトを定義する

福岡支社の各業務をグループ化するため業務スコープに「福岡支社受注処理」を,AJS3ユニット監視オブジェクトにジョブネット「受注処理(日次)」,「受注処理(週次)」,および「受注処理(月次)」を定義します。

なお,大阪支社および仙台支社についても,福岡支社と同様の手順で監視対象業務を定義します。

〈この項の構成〉

(1) 業務スコープを定義する

業務スコープ「福岡支社受注処理」を定義する手順を次に示します。

  1. アイコンリストから業務スコープのアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。

    [詳細定義−[業務スコープ]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. オブジェクトの名称などを定義する。

    [詳細定義−[業務スコープ]]ダイアログボックスの定義内容を次に示します。

    図12‒5 [詳細定義−[業務スコープ]]ダイアログボックス

    [図データ]

    [名称]

    業務スコープの名称を入力します。ここでは「福岡支社受注処理」と入力します。[メインスコープ]ウィンドウ上での監視対象の名称となります。

  3. [OK]ボタンをクリックする。

    [詳細定義−[業務スコープ]]ダイアログボックスが閉じます。

    業務スコープ「福岡支社受注処理」がマップエリアに定義されました。

(2) AJS3ユニット監視オブジェクトを定義する

AJS3ユニット監視オブジェクトに,「受注処理(日次)」「受注処理(週次)」「受注処理(月次)」を定義する手順を次に示します。

  1. ツリーエリアで,これから定義するAJS3ユニット監視オブジェクトの上位の階層になる業務スコープ「福岡支社受注処理」をクリックする。

    業務スコープ「福岡支社受注処理」が選択状態になります。

  2. アイコンリストからAJS3ユニット監視オブジェクトをドラッグし,マップエリアにドロップする。

    AJS3ユニット監視オブジェクト[図データ]をマップエリアにドロップすると,[詳細定義−[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックスが表示されます。

    ユニット監視オブジェクトの操作方法について,次の図に示します。

    図12‒6 AJS3ユニット監視オブジェクトの操作

    [図データ]

  3. AJS3ユニット監視オブジェクトに必要な情報を定義する。

    [詳細定義−[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックスの定義内容を次に示します。

    図12‒7 [詳細定義−[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックス

    [図データ]

    [名称]

    AJS3ユニット監視オブジェクトの名称を入力します。ここでは「受注処理日次監視」と入力します。

    [ホスト名]

    監視するマネージャーホスト(JP1/AJS3 Managerホスト)のホスト名を入力します。ここでは「host2」と入力します。

    [AJS3ユニット名]

    監視するホストのルートジョブネット名をユニット完全名で入力します。ここでは,「AJSROOT1:/福岡支社受注処理」と入力します。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

  5. 受注処理(週次)および受注処理(月次)についても,手順1〜4を同様に繰り返す。

補足事項

AJS3ユニット監視オブジェクトは自動的に作成できます。自動的に作成する手順を次に示します。

  1. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウで監視したいルートジョブネットを選択し,[オプション]−[監視オブジェクトとして記憶]を選択する。

  2. [メインスコープ]ウィンドウで[編集]−[監視オブジェクトの自動作成]を選択する。