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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1


16.1.2 資料採取ツール(_04)の注意事項

  1. 07-10以降の資料採取ツール(_04)と07-10より前のバージョンの資料採取ツール(_04)では,次の表に示す相違があります。

    表16‒3 資料採取ツール(_04)の相違点

    機能

    07-10以降

    07-10より前のバージョン

    次の資料の採取

    • エラーログ情報※1

    • /etc/environmentファイルの情報※1

    • データベース格納ディレクトリのファイルリスト情報

    • core解析に必要な情報※2

    採取する。

    採取しない。

    論理ホストの指定

    資料採取ツール(_04)の実行時に論理ホスト名を指定する。

    資料採取ツール(_04)の環境設定で,論理ホストごとの情報格納ディレクトリを設定する。

    初期調査ファイルの分離

    初期調査ファイルとその他のファイルを分離して出力する。

    初期調査に必要なファイルが分散して出力される。

    注※1

    AIXの場合だけ採取します。

    注※2

    Linuxでは,次の注意事項があります。

    Linuxでは,デフォルト設定でコアファイル出力時の最大サイズが「0」となっている場合があるため,コアダンプが出力されないおそれがあります。

    このため,Linuxでコアダンプが出力できるように,jajs_startおよびjajs_start.clusterコマンドにデフォルトで,次の設定をしています。

    if [ 'uname' = Linux ]; then

    ulimit -c unlimited

    fi

    この設定が使用しているホストのセキュリティポリシーに反する場合は,これらのファイルの設定を次のようにコメント化してください。

    このコメント化の設定を行った場合は,JP1/AJS3のプロセスがセグメンテーション障害やバス障害などのコアダンプ出力契機に,コアダンプが出力されないで調査が行えない場合があります。

    #if [ 'uname' = Linux ]; then

    # ulimit -c unlimited

    #fi

  2. 07-10より前のバージョンの資料採取ツール(_04)をカスタマイズして,既存の情報以外の情報を取得していた場合,07-10以降にバージョンアップしても07-10以降の資料採取ツール(_04)にはカスタマイズ内容は反映されません。