3.5.1 トレースログファイルの拡張
次に示すWindows版トレースログファイルの拡張について説明します。
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JP1/AJS3のトレースログファイル
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キューレストレースログファイル
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キューレスジョブ実行内部ログファイル
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JP1/AJS3 Consoleのトレースログファイル
- 〈この項の構成〉
(1) JP1/AJS3のトレースログファイルの拡張
JP1/AJS3のトレースログファイルは,初期状態では次のように設定されています。
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ファイル名
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
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%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\tracelog
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダが上記以外の場合
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\tracelog
- Windows Server 2003の場合
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\tracelog
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サイズ
約2,000個のジョブを実行したときのトレースログを保存できるサイズ,具体的には,20メガバイト(20,480キロバイト)
必要となるトレースログファイルのサイズは,ジョブネットの構造や,JP1/AJS3 - Viewの接続数,操作内容によって大きく異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切なサイズを見積もり,拡張してください。
トレースログファイルの適切なサイズを見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.4.2 トレースログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。
トレースログファイルを拡張する必要がある場合は,ajstrsetszコマンドでトレースログファイルのサイズを変更してください。ajstrsetszコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajstrsetsz」を参照してください。
(2) キューレストレースログファイルの拡張
キューレストレースログファイルは,初期状態では次のように設計されています。
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ファイル名
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
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%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\tracelog.ql
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダが上記以外の場合
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\tracelog.ql
- Windows Server 2003の場合
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\tracelog.ql
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サイズ
約10,000個のジョブを実行したときのトレースログを保存できるサイズ,具体的には,15メガバイト(15,360キロバイト)
必要となるキューレストレースログファイルのサイズは,ジョブのファイル転送の有無やエラー出力結果の有無によって大きく異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切なサイズを見積もり,拡張してください。
トレースログファイルの適切なサイズを見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 7.2.1(2) キューレストレースログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。
キューレストレースログファイルを拡張する必要がある場合は,ajsqltrsetszコマンドでキューレストレースログファイルのサイズを変更してください。ajsqltrsetszコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド ajsqltrsetsz」を参照してください。
(3) キューレスジョブ実行内部ログファイルの拡張
キューレスジョブ実行内部ログファイルは,初期状態では次のように設定されています。
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ファイル名
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
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%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\ajsqlexeclog※1
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\ajsqlexeclog_ftpd※2
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダが上記以外の場合
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\ajsqlexeclog※1
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\ajsqlexeclog_ftpd※2
- Windows Server 2003の場合
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\ajsqlexeclog※1
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\ajsqlexeclog_ftpd※2
- 注※1
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クラスタ運用時は,名称が次のようになります。
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\ajsqlexeclog-[論理ホスト名]
フルパス名が256バイト以上である場合,[論理ホスト名]は論理ホスト名の先頭から30バイトとなります。
- 注※2
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JP1/AJS3 - Managerの場合だけ作成します。
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サイズ
- ajsqlexeclogファイルの場合
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約40,000個のキューレスジョブを実行したときに,キューレスエージェントサービスが出力する実行内部ログを保存できるサイズ,具体的には,24メガバイト(24,576キロバイト)
- ajsqlexeclog_ftpdファイルの場合
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約20,000個のファイル転送を伴うキューレスジョブを実行したときに,キューレスファイル転送サービスが出力する実行内部ログを保存できるサイズ,具体的には,10メガバイト(10,240キロバイト)
必要となるキューレスジョブ実行内部ログファイルのサイズは,実行するキューレスジョブの個数,およびキューレスジョブ実行時のファイル転送の有無などによって大きく異なります。必要に応じて,キューレスジョブ実行内部ログファイルの適切なサイズを見積もり,拡張してください。
キューレスジョブ実行内部ログファイルの適切なサイズを見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 7.2.1(3) キューレスジョブ実行内部ログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。
キューレスジョブ実行内部ログファイルを拡張する必要がある場合は,ajsqlexecsetszコマンドでキューレスジョブ実行内部ログファイルのサイズを変更してください。ajsqlexecsetszコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド ajsqlexecsetsz」を参照してください。
(4) JP1/AJS3 Consoleのトレースログファイルの拡張
JP1/AJS3 Consoleのトレースログファイルの拡張は,JP1/AJS3 Console ManagerとJP1/AJS3 Console Agentではそれぞれ設定が必要です。JP1/AJS3 Consoleのトレースログファイルは,初期状態では次のように設計されています。
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ファイル名
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
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JP1/AJS3 Console Managerの場合:%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2CM\log\tracelog.cm
JP1/AJS3 Console Agentの場合:%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\tracelog.ca
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
- Windows Server 2012またはWindows Server 2008で,インストール先フォルダが上記以外の場合
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JP1/AJS3 Console Managerの場合:JP1/AJS3 Consoleのインストール先フォルダ\log\tracelog.cm
JP1/AJS3 Console Agentの場合:JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log\tracelog.ca
- Windows Server 2003の場合
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JP1/AJS3 Console Managerの場合:JP1/AJS3 Consoleのインストール先フォルダ\log\tracelog.cm
JP1/AJS3 Console Agentの場合:JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log\tracelog.ca
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サイズ
JP1/AJS3 Console Managerの場合:3,072キロバイト
JP1/AJS3 Console Agentの場合:3,072キロバイト
必要となるトレースログファイルのサイズは,業務の監視状況などによって大きく異なります。必要に応じて,トレースログファイルの適切なサイズを見積もり,拡張してください。
トレースログファイルの適切なサイズを見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.4.2 トレースログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。
トレースログファイルを拡張する必要がある場合は,ajscmtrsetszコマンドまたはajscatrsetszコマンドでトレースログファイルのサイズを変更してください。各コマンドの詳細については,次のマニュアルを参照してください。
- JP1/AJS3 Console Managerの場合
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マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド ajscmtrsetsz」
- JP1/AJS3 Console Agentの場合
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マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド ajscatrsetsz」