JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)
標準出力ファイルおよび標準エラー出力ファイルについての注意事項を次に示します。
ジョブ(キューレスジョブを含むPCジョブ・UNIXジョブ)の実行時に出力する標準出力ファイル・標準エラー出力ファイルを定義する場合,次の注意事項があります。
JP1/AJS3では,ジョブ(キューレスジョブを除く標準ジョブ,アクションジョブ,またはカスタムジョブ)の終了時にエージェントホストからマネージャーホストに標準出力ファイルまたは標準エラー出力ファイルを転送しています。標準出力ファイルまたは標準エラー出力ファイルに数メガバイトを超えるような大量データを出力するジョブを実行すると,ファイルのデータ解析処理またはファイルのデータ転送で負荷が掛かり,CPU使用率の増加やJP1/AJS3が使用するメモリー使用量の増加など,ジョブの実行が遅延するだけでなく,システム全体の処理に影響を与えるおそれがあります。これらの問題は,マネージャーホストとエージェントホストの両方で発生します。
また,追加書きオプションを設定すると,ジョブ実行のたびに出力データが蓄積され,転送するファイルのサイズが単調増加します。この場合も,ファイルのデータ解析処理またはファイルのデータ転送で負荷が掛かり,ジョブが異常終了したり,エージェントホストからマネージャーホストに対するデータ転送が遅延したりすることがあります。この場合,追加書きオプションの設定を無効にするか,または標準出力データファイルや標準エラー出力データファイルを定期的に削除,退避するようにしてください。
標準出力ファイルや標準エラー出力ファイルのファイルサイズが原因となって発生する問題を回避する方法として,JP1/AJS3では標準出力ファイルや標準エラー出力ファイルのファイルサイズに上限値を設定できます。この設定を行うことで,マネージャーホストでファイルサイズの上限値を超えたデータの破棄や,上限値に達したことを示す警告メッセージを出力できます。これによって,一部のジョブの処理でJP1/AJS3のジョブ実行全体に影響が出ないようにすることができます。設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.2.7 ファイル受信制限をするための設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.2.7 ファイル受信制限をするための設定」(UNIXの場合)を参照してください。
上記のように,標準出力ファイルや標準エラー出力ファイルのファイルサイズに上限値を設定していない状態で,ジョブが正常に動作しない場合は,次に示す点に注意して確認した上,それぞれの対処方法で対応してください。
ジョブの詳細定義の[パラメーター]にリダイレクトを指定する方法とその例を,次に示します。
表7-7 ジョブの詳細定義の[パラメーター]にリダイレクトを指定する方法と例(Windowsの場合)
| 定義内容 | 指定方法 | 指定例 |
|---|---|---|
| 標準出力ファイル,標準エラー出力ファイルが異なる場合(実行ファイルがexeの場合) | 実行ファイル名:test.exe パラメーター:なし 標準出力ファイル:out.txt 標準エラー出力ファイル:err.txt |
実行ファイル名:cmd.exe パラメーター: /C test.exe >out.txt 2>err.txt 標準出力ファイル:なし 標準エラー出力ファイル:なし |
| 標準出力ファイル,標準エラー出力ファイルが異なる場合(実行ファイルがbatの場合) | 実行ファイル名:test.bat パラメーター:なし 標準出力ファイル:out.txt 標準エラー出力ファイル:err.txt |
実行ファイル名:test.bat パラメーター:>out.txt 2>err.txt 標準出力ファイル:なし 標準エラー出力ファイル:なし |
| 標準出力ファイル,標準エラー出力ファイルが同名の場合 | 実行ファイル名:test.bat パラメーター:なし 標準出力ファイル:out.txt 標準エラー出力ファイル:out.txt |
実行ファイル名:test.bat パラメーター:>out.txt 2>&1 標準出力ファイル:なし 標準エラー出力ファイル:なし |
表7-8 ジョブの詳細定義の[パラメーター]にリダイレクトを指定する方法と例(UNIXの場合)
| 定義内容 | 指定方法 | 指定例 |
|---|---|---|
| 標準出力ファイル,標準エラー出力ファイルが異なる場合 | スクリプトファイル名:test.sh パラメーター:なし 標準出力ファイル:out.txt 標準エラー出力ファイル:err.txt |
スクリプトファイル名:test.sh パラメーター:>out.txt 2>err.txt 標準出力ファイル:なし 標準エラー出力ファイル:なし |
| 標準出力ファイル,標準エラー出力ファイルが同名の場合 | スクリプトファイル名:test.sh パラメーター:なし 標準出力ファイル:out.txt 標準エラー出力ファイル:out.txt |
スクリプトファイル名:test.sh パラメーター:>out.txt 2>&1 標準出力ファイル:なし 標準エラー出力ファイル:なし |
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