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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


7.1.7 ジョブを配信するエージェントホストの決定方式の設定

QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用する場合,ジョブを配信する際に,優先順位とエージェント使用率が同一のエージェントホストが複数ある場合,均等に負荷分散を行うためには,未使用時間が最も長い実行エージェントを選択してジョブを配信する方式が有効です。

ジョブを配信するエージェントホストの決定方式を設定するための手順を次に示します。

なお,キューレスジョブ実行機能では,次に示す設定は必要ありません。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。

    Windowsの場合

    Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止します。

    ・JP1/AJS3サービス

    UNIXの場合

    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop

    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status

    注※ 自動停止の設定がされていることを確認してください。

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. JP1/AJS3を再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表7‒4 ジョブを配信するエージェントホストの決定方式環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQMANAGER\Agent]

"LeastRecentlyUsed"=

ジョブを配信するエージェントホストの決定方式の定義

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。