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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


3.4.4 JP1/AJS3 Consoleのトレースログファイルのサイズを見積もる

JP1/AJS3 Consoleで使用するトレースログファイルのサイズの見積もりについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AJS3 Console Managerのトレースログファイルを見積もる

JP1/AJS3 Console Managerのトレースログファイルは,初期状態では次のように設定されています。

必要となるトレースログファイルの容量は,定義内容,操作内容およびエラーの有無によって異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。

トレースログファイルの見積もり式を次に示します。

適切なトレースログファイル容量(単位:キロバイト)=
(5.0 + ルート業務スコープ当たり(JP1ユーザーごと)の監視先ホスト数*0.5) 
*エラーが発生してから資料採取できるまでにログインする回数
(例)30日分のトレースログを保存する場合(物理ホストだけ対象)
  • 一人のJP1ユーザーが30か所の監視先ホストの業務を監視する。

  • 一日当たり10回ログインする。

    適切なトレースログファイル容量 = (5.0 + 300.5)(1030) = 6,000キロバイト

(2) JP1/AJS3 Console Agentのトレースログファイルを見積もる

JP1/AJS3 Console Agentのトレースログファイルは,初期状態では次のように設定されています。

必要となるトレースログファイルの容量は,定義内容,操作内容およびエラーの有無によって異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。

トレースログファイルの見積もり式を次に示します。

適切なトレースログファイル容量(単位:キロバイト)=
(2.0 + (0.1 + (0.04*監視先スケジューラーサービス数) )
*(エラーが発生してから資料採取できるまでの時間(単位:秒) / 監視間隔(単位:秒)) )
* 監視しているJP1/AJS3 Console Viewの数
(例)10日分のトレースログを保存する場合(物理ホストだけ対象)
  • 五つのJP1/AJS3 Console Viewを使用してホスト上の業務を監視する。

  • 20のスケジューラーサービスを監視する。

  • 300秒間隔で監視する。

    適切なトレースログファイル容量 = ( 2.0 + ( 0.1 + ( 0.04*20 ) ) *

    ( 864,000 / 300 ) ) *5 = 12,970 キロバイト

トレースログファイルの拡張手順については,次の記述個所を参照してください。

Windowsの場合

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 3.5.1 トレースログファイルの拡張」

UNIXの場合

マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 13.4.4 トレースログファイルの拡張」