2.6.4 JP1/AJS3でセットアップされるデータベース設定
JP1/AJS3 - Managerを新規にインストールすると,インストール時のセットアップ処理で組み込みDB環境が自動的に構築されます。また,各種セットアップコマンドを実行した場合も同様に組み込みDB環境が自動的に構築されます。ただし,jajs_migrateコマンド,jajs_setupコマンド,およびjajs_setup_clusterコマンドで-Sオプションを指定した場合,組み込みDB環境は構築されません。
それぞれのセットアップの延長で構築される組み込みDBの概要を次の表に示します。
設定 |
新規インストール時 |
jajs_setupコマンド実行時 |
jajs_setup_clusterコマンド実行時 |
jajs_migrateコマンド実行時 |
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データベースモデル |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
組み込みDB運用ディレクトリ |
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データ領域格納ディレクトリ |
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物理ホスト環境
論理ホスト環境
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システムファイル領域格納ディレクトリ |
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物理ホスト環境
論理ホスト環境
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作業領域ディレクトリ |
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UNIXの場合
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セットアップ識別子 |
_JF0 |
_JF0〜_JFZ※2,※3 |
-Iオプションの値 |
_JF0〜_JFZ※2 |
ポート番号 |
22220 |
22220〜22239※2,※4 |
-Pオプションの値 |
22220〜22239※2 |
データベース領域の自動増分 |
有効 |
有効 |
有効 |
有効 |
システムログの自動増分 |
有効 |
有効 |
有効 |
有効 |
自動ログアンロード機能 |
無効 |
無効 |
無効 |
無効 |
システムログの二重化 |
無効 |
無効 |
無効 |
無効 |
空き領域の再利用機能の再利用開始ポイント |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
小規模※1 |
- 注※1
-
jajs_setupコマンドおよびjajs_setup_clusterコマンドの場合は-Mオプション,jajs_migrateコマンドの場合は-sオプションを指定した場合,オプションで指定した規模で構築されます。
- 注※2
-
この範囲で自動的に採番されます。
- 注※3
-
スケジューラーサービスを追加する場合,-Iオプションに構築済みの組み込みDBのセットアップ識別子を指定すると,指定したセットアップ識別子で構築された組み込みDB内にスケジューラーサービスのデータベースが作成されます。-Iオプションに構築されていないセットアップ識別子を指定した場合は,新たに組み込みDBが構築され,スケジューラーサービスのデータベースが作成されます。
- 注※4
-
-Pオプションを指定した場合は,指定した値になります。
上記の設定とは異なる組み込みDB環境を構築したい場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 付録C 組み込みDBの高度なセットアップ」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 付録D 組み込みDBの高度なセットアップ(クラスタ構成の場合)」に記載のセットアップを実施し,組み込みDB環境を構築する必要があります。
また,新規インストールによって自動的に構築された組み込みDBの設定を変更する場合は,組み込みDB環境を再セットアップする必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 付録C.2(7) 組み込みDBの再セットアップ」を参照してください。