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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


7.1.1 JP1/AJS3 Consoleを使った業務監視

JP1/AJS3 Consoleでは,JP1/AJS3に定義されているジョブネットのうち,任意のジョブネットを監視対象として設定し,監視できます。また,異なるマネージャーホストや,異なる階層(スケジューラーサービス,ジョブグループ)に点在するジョブネットの状態を一画面で集中監視できます。

JP1/AJS3 Consoleの監視画面は,JP1ユーザーごとに監視するジョブネットだけを表示するように設定できます。監視対象の設定は,ジョブネットが定義されているホスト名とジョブネット名(完全名)を指定するだけです。指定したジョブネットは,監視画面上ではアイコン(AJS3ユニット監視オブジェクト)として表示され,このアイコンの表示色の変化によってジョブネットの状態を監視します。

JP1/AJS3 Consoleの定義例および監視例を,次の図に示します。

図7‒1 JP1/AJS3 Consoleの定義例

[図データ]

図7‒2 JP1/AJS3 Consoleの監視例

[図データ]

監視画面で異常が検知されたジョブネットについては,JP1/AJS3 Consoleからジョブネットの定義先ホストのJP1/AJS3 - Viewを起動でき,障害個所の特定や要因の調査が容易になります。

さらに,監視対象の階層管理や監視画面の背景設定など,より視覚的に理解しやすい監視を実現するための機能も備えています。

なお,JP1/AJS3 Consoleで業務監視をするには,JP1/AJS3 ConsoleにログインするJP1ユーザーが監視対象のジョブネットに対し参照権限を持っていること,および監視対象のジョブネットが定義されているホストのOSユーザーがマッピングされていることが必要です。