3.4.4 実行世代の多重起動
監視世代が「監視中」状態で実行世代が「実行中」状態のときに起動条件が成立すると,新しく実行世代が生成されます。この実行世代は,多重起動させるかどうかの設定によって動作が異なります。多重起動設定の有無による動作の違いを次の図に示します。
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多重起動を設定している場合
起動条件が成立するたびに実行世代が実行されます。前の実行世代が実行中でも多重実行されます。
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多重起動を設定していない場合
実行中の実行世代がない場合に起動条件が成立したときは,実行世代が実行されます。実行世代の実行中に起動条件が成立したときは,実行中の実行世代の終了を待ってから※次の実行世代が実行されます。
- 注※
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実行中の実行世代の終了を待たないで,次の実行世代を「繰り越し未実行」状態に遷移させたい場合は,[詳細定義−[起動条件]]ダイアログボックスの[起動条件成立した実行世代の滞留]で[繰り越して滞留させない]を選択します。詳細については,「3.4.6 起動条件付きジョブネットの実行世代の滞留」を参照してください。
実行世代の多重起動は,[詳細定義−[ジョブネット]](ルートジョブネット用),または[詳細定義−[リモートジョブネット]](ルートリモートジョブネット用)で設定できます。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.3.8 [詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックス(ルートジョブネット用)」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.3.10 [詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ルートリモートジョブネット用)」を参照してください。