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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 入門


7.1.1 この章で実施すること

操作に入る前に,この操作例の目的,ジョブネットの定義イメージ,および作業の流れを説明します。ここで操作例3の概要を理解してから,操作を始めてください。

〈この項の構成〉

(1) この操作例の目的

操作例3は,ジョブネットが異常終了した場合に,異常終了の原因を確認し,対処して再実行することを目的としています。

(2) ジョブネットの定義イメージ

操作例3では,ジョブネットをいったん異常終了させるために,故意に誤った実行エージェント名を指定します。それぞれのジョブで実行するのは,操作例1および操作例2と同じhostnameコマンドです。

操作例3で定義するジョブネットのイメージを次に示します。

図7‒1 操作例3のジョブネットの定義イメージ

[図データ]

「AJSROOT1」

最上位のジョブグループです。あらかじめ定義されています。

「jobgroup3」

今回定義するジョブグループです。ジョブグループ「AJSROOT1」の中に定義します。

「example3」

ジョブネットです。ジョブグループ「jobgroup3」の中に定義します。また,誤った実行エージェント「AGT99」で実行するように定義します。

「job1」および「job2」

hostnameコマンドを実行するジョブです。ジョブネット「example3」の中に定義します。また,「job1」,「job2」の順に実行されるように定義します。

(3) 作業の流れ

操作例3での作業の流れと操作手順の参照先を次の図に示します。

図7‒2 操作例3の作業の流れ

[図データ]