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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.45 DRSルール(仮想サーバからホストへ)の追加

機能

VMware vSphere環境で,vSphere DRSクラスタのDRSルール(仮想サーバからホストへ)を追加します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・ESXサーバ

 VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

・DRSクラスタ

 vSphere DRSクラスタまたはvSphere DRSクラスタを構成しているサーバです。

・仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。

DRSルール(VMware.drsRuleプロパティ)について次に示します。

・指定できる値を次に示します。

 設定値    意味

  Must     グループ内のホスト上で実行する必要があります

  Should    グループ内のホスト上で実行してください

  ShouldNot   グループ内のホスト上で実行することはできません

  MustNot    グループ内のホスト上で実行しないでください

利用場面

DRSクラスタ環境にESXサーバや,仮想サーバを追加した際に,ホストDRSグループと仮想サーバDRSグループに対してDRSルールを追加する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 10-52以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 6.0,5.5,5.1,5.0

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXの前提製品

 ・VMware vSphere ESXi 6.0,5.5,5.1,5.0

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXがVMware vCenter Serverで管理されていること。

(2)VMware vCenter Server上の設定に関する条件

 ・vSphere DRSクラスタの名称が一意であること。

 ・VMwareに関連する次の名称について,VMware上では英字の大文字・小文字は区別されますが,この部品が実行するvSphere Power CLIからは,指定した名称の英字の大文字・小文字を区別できません。

  そのため,英字の大文字・小文字が異なる同名の名称を使用している環境に対して,この部品を使用することはできません。

  - DRSクラスタ名

  - DRSグループ名(ホストDRSグループ名および仮想サーバDRSグループ名)

(3)vSphere DRSクラスタが構築されており,かつホストDRSグループおよび仮想サーバDRSグループが設定されていること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

注意事項

(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。

バージョン

01.54.00

カテゴリ

VirtualMachine/vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereSetDRSRuleVmToHost

戻り値

戻り値

説明

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.drsClusterName

DRSクラスタ名

VMware vCenter Serverが管理するvSphere DRSクラスタ名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.drsRuleName

DRSルール名

DRSルールの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.hostDrsGroupName

ホストDRSグループ名

DRSルールに設定するホストDRSグループの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.vmDrsGroupName

仮想サーバDRSグループ名

DRSルールに設定する仮想サーバDRSグループの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.drsRule

DRSルール

設定するDRSルールを指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△