5.11.42 テンプレートの作成
機能
VMware vSphere環境で,仮想サーバからテンプレートを作成します。作成元の仮想サーバはテンプレート作成後も残ります。
データストア名を指定すると,テンプレートを格納するデータストアを変更できます。
データストア名を指定しない場合,作成元の仮想サーバと同じデータストアにテンプレートを格納します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・vCenterサーバ
VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。
・ESXサーバ
VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。
・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)
VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
・仮想サーバ
vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。
テンプレートの作成先(VMware.destTemplateLocationプロパティ)について次に示します。
・テンプレートの作成先(データセンター,フォルダまたはESXサーバ)を指定します。
・データセンター,フォルダを指定した場合,テンプレートのホストは作成元の仮想サーバと同じESXサーバになります。異なるESXサーバにテンプレートを作成することはできません。
・ESXサーバを指定した場合,テンプレートは指定したESXサーバをホストとし,ESXサーバが管理されているデータセンターに作成されます。
データストア名(VMware.destTemplateDataStoreプロパティ)について次に示します。
・テンプレートを格納するデータストアの名前を指定します。
・指定を省略した場合,テンプレートの作成元となる仮想サーバと同じデータストアにテンプレートを格納します。
利用場面
既存の仮想サーバからテンプレートを作成する際に利用できます。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 10-52以降
【実行対象システム内前提製品】
(1)vCenterサーバの前提製品
・VMware vCenter Server 6.0,5.5,5.1,5.0
(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXの前提製品
・VMware vSphere ESXi 6.0,5.5,5.1,5.0
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)VMware vSphere ESXがVMware vCenter Serverで管理されていること。
(2)VMware vCenter Server上の設定に関する条件
・テンプレートの作成先(データセンター,ESXサーバ,フォルダ)の名称が一意であること。
・仮想サーバの名称が一意であること。
・VMwareに関連する次の名称について,VMware上では英字の大文字・小文字は区別されますが,この部品が実行するvSphere Power CLIからは,指定した名称の英字の大文字・小文字を区別できません。
そのため,英字の大文字・小文字が異なる同名の名称を使用している環境に対して,この部品を使用することはできません。
- 仮想サーバ名
- テンプレート名
- データセンター名
- フォルダ名
- データストア名
【実行対象サーバ内前提製品】
・VMware vSphere PowerCLI 6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
注意事項
(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。
(2)テンプレートの作成先から,テンプレートを格納するデータストアを参照できない場合,この部品は異常終了します。その場合,データストア名(VMware.destTemplateDataStoreプロパティ)にテンプレートの作成先から参照可能なデータストアを指定してください。
(3)VMware vSphere PowerCLIのバージョンが5.0の場合にデータストア名(VMware.destTemplateDataStoreプロパティ)を指定すると,この部品は異常終了します。
実行権限
(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。
バージョン
01.53.00
カテゴリ
VirtualMachine/vSphere
タスクログに表示される部品の名称
vsphereCreateTemplate
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
23 |
異常(環境不正) 前提環境不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.vCenterServerName |
vCenterサーバ名 |
VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.userName |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名 |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.password |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.portNumber |
VMware vCenter Server接続用ポート番号 |
VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。 |
443 |
入力 |
△ |
VMware.protocol |
VMware vCenter Server接続用プロトコル |
VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。 |
https |
入力 |
○ |
VMware.srcVmName |
作成元の仮想サーバ名 |
テンプレートの作成元となる仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.createTemplateName |
テンプレート名 |
作成するテンプレート名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.destTemplateLocation |
テンプレートの作成先 |
テンプレートの作成先(データセンター,フォルダまたはESXサーバ)を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.destTemplateDataStore |
データストア名 |
テンプレートを格納するデータストア名を指定します。省略した場合,テンプレートの作成元となる仮想サーバと同じデータストアにテンプレートを作成します。 |
− |
入力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |